お薦めの本

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バイキャメラル・マインド(二分心)の衝撃

連塾最終回で「ゆらぎと創発をめぐる科学のための5冊」と題して、 松岡正剛氏が選んだうちの1冊、ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙」。 途中まで読んだけど「バイキャメラル・マインド」、すさまじい仮説だ。...
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イアン・ハッキング「偶然を飼いならす」

サブプライムローン問題に続くユーロ危機という現在の混乱は、 偶然の飼いならしに失敗し、ブラックスワンが羽ばたいた結果とも言える。 いつからなのか? 偶然を「まぐれ」のまま放っておけなくなったのは? 確...
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ナンシー・エトコフ「なぜ美人ばかりが得をするのか」

邦題の安っぽさがもったいない。 原題は"Survival of tha Prettiest ― The Science of Beauty" 本書は副題の示すとおり「美の科学」がテーマ。 結論はごく単...
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リヒャルト・ダーフィト・プレヒト「哲学オデュッセイ」

ドイツで出版され100万部のベストセラーとなった哲学エッセイ。 この本の素晴らしさは「間」(ま・あいだ・はざま)の立ち位置にある。 入門書と専門書の間 偉大な哲学者の書いた本はぜんぜん分からない。興味...
古典に学ぶ人生論

ヘタなビジネス書より井原西鶴

ビジネス書と呼ばれる本は基本的にくだらない。読むだけ時間のムダ。 もし読むのなら、新刊ではなく、時の風化に耐えた本がいいだろう。 というわけで、江戸時代の井原西鶴「日本永代蔵」なんてどうかな。 仕事と...
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杉田圭「超訳百人一首 うた恋い。」

百人一首の歌が詠まれた背景を漫画化した本。 3作目が発売され、この夏にアニメ化も予定されているそうな。 2作目は六歌仙の在原業平、小野小町、文屋康秀を中心に、 3作目は「枕草子」の清少納言を中心に百人...
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古代ローマの無常観/セネカ「生の短さについて」

「無常観は日本特有のものですか?」とお便りいただいたので。 日本特有のものではなく、むしろ日本は世界に遅れてたと言えるかも。 たとえば「徒然草」(14世紀)に似た書物が古代ローマ(1世紀)にある。 皇...
お薦めの本

投資理論の編集家、ピーター・バーンスタインを偲んで

インターネットの普及で情報が氾濫しはじめてからだろうか、 私たちは情報の扱いに混乱し、情報に振り回されるようになった。 そんな今の時代に大切な能力は次の2つかな。 情報をすばやく取捨選択する力 情報に...
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ポール・ロバーツ「食の終焉」

サプライチェーン・マネジメントなる言葉に躍らされ、 高い利益率を求めて効率化を目指してきた、複雑に絡み合った世界。 その代償として1ヶ所で危機が発生すれば、すべてが崩壊してしまう。 金融危機はもちろん...
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西行に関するオススメの本

昨年「本屋の残しかた」なんて記事を書いたのがきっかけで、 本屋さんに「こんな感じで本を置いてみたら?」と話したりしている。 これから1,2ヶ月は桜の本(旅行や写真)と西行の関連本を一緒に並べよう! と...
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料理の心得/道元「典座教訓」

典座(てんぞ)は、禅寺の料理係の役職のこと。 道元の「正法眼蔵」は難しすぎる!という方にオススメしたいのが、 食を通じて禅の精神に迫る、斬新な切り口が魅力の「典座教訓」。 粗末な食材だからといって、い...
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井筒清次「桜の雑学事典」

桜の生まれはヒマラヤ近辺、という説もあるとか。 海抜1,200~2,400mに生息するヒマラヤザクラって品種もある。 日本にどのように桜がやってきたのかは分からないけど、 おそらく鳥が種をついばんで、...
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ダンカン・ワッツ「偶然の科学」

著者は複雑系社会学の第一人者。(スモールワールド理論で有名) 社会で起きる出来事は、すべて後付けでしか説明することができず、 過去と未来をつなぐものは「偶然」であることを解き明かす。 ちなみに原題は、...
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アラン「精神と情熱とに関する八十一章」

アラン「幸福論」が本屋で品切れが出るほど人気だとか。 でも、どっちかというと、今日紹介する本の方がおもしろいかもよ。 精神と情熱を中心に81のテーマをシンプルに論じた哲学入門書。 日本語に翻訳したのが...
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白洲正子「西行」

独断と偏見で「日本を創った偉人」を選んで簡潔にまとめて紹介する。 そんな野望があり、昨年末から足利義政と紀貫之の編集を試みた。 次は「西行」に挑戦すべく、関連本をかき集めて頭の整理中。 もともとは鳥羽...
日本の美意識

ツベタナ・クリステワ「心づくしの日本語」

外国人の語る日本論はいつもおもしろい。 「心」「和歌」「日本語」をキーワードに、日本の「あいまいさ」に迫る。 「虚空よく物を容る。我らが心に念々のほしきままに来たり浮かぶも、心という物なきにやあらん。...
お薦めの本

しあわせを探すための幸福論・推薦図書10選

2008年5月。30歳の誕生日を迎えた頃に気がついた。 20代に追いかけたしあわせのかたちは、まったく見当違いだったと。 それ以来、古今東西あらゆる幸福に関する本を読み続けている。 このあたりでいった...
お薦めの本

読んだ本と振り返る2011年

今年は新規に読んだ本が100冊に届かなかった珍しい1年。 浴びるように読書をする時期を終え、再読することが増えたからかな。 読んだ本を分野を超えて横断的に編集するのが真の読書だもんね。 今年、新版が出...
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森信三「人生論としての読書論」

「趣味が読書」という方の多くが「修身教授録」を読まれたのでは? まだの方はそちらを先に読んでいただくとして、すでに読まれた方は、 今年、復刊された森信三氏の「読書論」を年末にいかが? 二度とない人生を...
お薦めの本

坂本光司「日本でいちばん大切にしたい会社」

会社のあり方を考えるすべての人にとって、今や伝説の名著といえる 坂本光司先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」。 経営学というと、アメリカに目を向けてしまう日本の学者たちがほとんど。 カタカナ用語や...