人生の哲学と科学

投資哲学を求めて

投資家視点で読む、ラ・ロシュフコー「箴言集」

ラ・ロシュフコー(1613~80)は、ルイ14世の時代のフランス名門貴族。フロンドの乱(1648~53)で絶対王政に反対する反乱軍として戦い、敗北。以後は政治に関わず、当時のサロンで流行だった格言集を...
世界を読み解く方法

映画監督から見た、人の所作や読書のかたち。

ジブリ美術館でもらってきた「熱風」2025年12月号。映画監督、岩井俊二さんのインタビュー記事が面白かった。スマホが世の中に与えた影響を映画的に考えると、たとえば役者に「スマホを見る」の演技を付けた時...
人生の哲学と科学

物語ある人生はいらない。人生を遊べ!/難波優輝「物語化批判の哲学」

人生を一貫性のある物語として語ることを批判した、難波優輝「物語化批判の哲学」を読んだ。私も長々としたプロフィールを公開しているので、これも著者が批判する物語化の一種かもしれない。ただ実際に書き出してみ...
講演・取材メモ

講演メモ「羽生善治と考えるAI時代の勝ち筋」

セールスフォース主催のイベントに羽生善治さんが出演していた。2018年の無冠転落以降、考えに触れる機会が減ってしまったので嬉しい。羽生さんの講演での発言を以下にざっとまとめるが、AIによって棋士の美意...
中国古典

暇より貴いことはない/白楽天「出府歸吾廬」

白楽天の詩を眺めていて、これまで紹介したもの以外に、 白楽天「中隠」/官と隠のはざまを生きる(12/04/29) 白楽天は晩年の詩がいい!(15/08/27)これ好きだなと感じる晩年の詩を見つけた。白...
世界を読み解く方法

人類史の名著! エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」

出版から3年も手に取らなかったことを後悔させられる一冊。エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」人類史といえば、ユヴァル・ノア・ハラリが注目されている。だが世界の読み解くための視...
情報と知性

人はなぜ書くのか?/ナオミ・S・バロン「書くことのメディア史」

人はなぜ書くのか?言語学者、ナオミ・S・バロンの「書くことのメディア史」。著者の主張が端的にまとまった一節をメモしておくと、 「書くことは重要な人間のスキルであり、この技術があってはじめて、考えが明確...
お薦めの本

ナマズは「泳ぐ舌」/ジャッキー・ヒギンズ「人間には12の感覚がある」

ジャッキー・ヒギンズ「人間には12の感覚がある」。著者が人間の感覚を「12」と主張している訳ではない。原題は“Sentient: What Animals Reveal About Human Sen...
世界を読み解く方法

知の探求について

なんとなく知の探求について整理したかったので。単なる情報の消費者ではなく、知の探求者を目指すためには、 自分にとって既知と未知との境界を探求すること 未知に対しては敬意と好奇心を持って探求すること 既...
世界を読み解く方法

3ヶ月でマスターするアインシュタイン

Eテレ・水曜21:30~の「3ヶ月でマスターする」シリーズ。7~9月はアインシュタインがテーマなので、テキストまで購入して毎回放送を楽しみにしている。私がアインシュタインの相対性理論に興味を持ったのは...
お薦めの本

多細胞個体の「私」と生殖細胞のズレ/市橋伯一「増えるものたちの進化生物学」

本屋で見かけた、学習塾の日能研が発表している、過去3年間で中学入試の国語で出題された作品リスト。出題回数が上位の本(ちくまプリマー新書が多い)を、だいたい読んでみて、一番興味深かったのが、 市橋伯一「...
お薦めの本

ヒマラヤ山脈と脳進化の不思議な相関/藤井一至「土と生命の46億年史」

ヒマラヤ山脈の隆起と人類の脳容量増大に相関関係が?!藤井一至「土と生命の46億年史」で出会った驚くべき仮説。約4000万年前にインド亜大陸がユーラシア大陸と衝突して、ヒマラヤ山脈とチベット高原が形成さ...
日本の美意識

加藤周一「日本文化における時間と空間」

NHK「あの人の本棚」で鈴木敏夫さんが紹介されていて、愛読書の一つとして加藤周一の著作をあげていた。この機会に読んでみたのが、 加藤周一「日本文化における時間と空間」2008年に亡くなった著者が200...
中国古典

できない理由から考えるのはダメ

最近の出来事から、ふと思い出したこと。20代半ばの頃、お世話になった税理士の先生に、「できない理由から考えるのはダメ」と教えられた。※昔紹介した3つの教えのうちの1つ相談を受ける立場になって考えてみれ...
脳と遺伝子の探求

脳の進化にまつわる誤解。人類が進化の最終形ではない。

鳥が私たちと同じように言語や文法を操っている。鈴木俊貴さんの研究に驚いてしまうのは、脳の進化にまつわる誤解が頭から離れないせいだと思う。現在でも引用されることの多い誤った捉え方の代表例が、ポール・マク...
しあわせのかたち

ショーペンハウアー「幸福論」で考える、投資家のあり方

バートランド・ラッセルの「幸福論」に続く、富と幸福に関する名著を読み直す2冊目は、 ショーペンハウアー「幸福について-人生論-」ドイツの哲学者、ショーペンハウアー(1788~1860)は、西洋思想史上...
ラッセル&アランの幸福論

ラッセル「幸福論」で考える、富と幸福。

約十数年前の話。株式投資をはじめて9年ほど経ち、そこそこの資産を手にし、前年にリーマン・ショックも経験していたことも影響したのか、富と幸福をテーマに様々な本を読み漁った時期があった。 富と幸福(09/...
世界を読み解く方法

探究人がAI時代に生き残る?/今井むつみ「学びとは何か」

副題の「探究人になるために」に目を引かれて手に取ると、なんと尊敬する羽生善治さんが前文を寄せている本だった。 今井むつみ「学びとは何か」岩波新書から2016年に出版された本に今ごろ気が付いた。赤ん坊の...
世界を読み解く方法

アブダクション、連続性、学びの作法/パース「連続性の哲学」

書店で「仮説○○」というタイトルの本が並んでいるのを見て、十数年前に挫折した岩波文庫をもう一度、手にとってみた。 パース「連続性の哲学」チャールズ・サンダース・パース(1839-1914)は、推論や探...
世界を読み解く方法

学習過程を探究の過程とするための方法

物事を俯瞰して捉え、自己の在り方を問い続けるために、学習過程を探究の過程にすることが重要、というような話が、文部科学省の学習指導要領に載っていた。 総合的な学習(探究)の時間(文部科学省ウェブサイト)...