西行「山家集」 中世の月食は不吉。でも西行は月が好きだから見たい! 先日の皆既月食は空が雲に覆われていてまるで見えなかった。外に出れば見えるかな?と図書館へ本を返却するついでに出かけてみると、多摩川の堤防の上に人があふれていた。昔の人があの光景を目にしたら、さぞかし驚... 2021.06.01 西行「山家集」
めくるめく和歌の世界 後拾遺和歌集の中秋の名月 今年は明日が中秋の名月(旧暦八月十五夜)ということで、去年、手に入れた岩波文庫の「後拾遺和歌集」から、中秋の名月を詠った和歌を抜き出してみた。まずはおさらい。勅撰和歌集での月の和歌が増えはじめるのが「... 2020.09.30 めくるめく和歌の世界
宇宙を読み解く科学 ムーン・イリュージョン。昇りかけの月はなぜ大きく見える? 地平線から顔を出したばかりの月が大きく見えるのはなぜか?古代より議論されてきたが未だに解明されない謎だという。「ムーン・イリュージョン」なんて美しい問題名がつけられて、天文学や物理学はもちろん、心理学... 2020.09.27 宇宙を読み解く科学
日本の美意識 中秋の名月をめぐる日本の歴史・文化 中秋の名月についてこれまで調べたことをいったんまとめてみた。「中秋」の由来旧暦での季節の分け方は、 春…1月、2月、3月 夏…4月、5月、6月 秋…7月、8月、9月 冬…10月、11月、12月そしてそ... 2018.09.23 日本の美意識
めくるめく和歌の世界 藤原定家、中秋の名月を詠う 今晩は中秋の名月ということで、藤原定家が詠んだ旧暦八月十五夜の月の和歌を探してみた。しかし定家の自選和歌集「拾遺愚草」約2,700首のうち、詞書きから中秋の名月の歌と分かるのはたったの4首。その一方で... 2017.10.04 めくるめく和歌の世界
日本の歴史と文化 宮沢賢治 月の歌 昨日8月27日は宮沢賢治(1896~1933)の生誕120周年だったそうだ。 それに合わせて私もかじった程度に賢治の作品を調べてみると、 月にまつわる童話や詩、短歌がたくさん残されていることを知った。... 2016.08.28 日本の歴史と文化
日本の美意識 中秋の名月よりも九月十三夜の月を愛でる 以前、古今和歌集に中秋の名月の和歌がないことに気がつき、竹取物語に絡めて、当時の月のイメージが原因では?と考えた。中秋の名月を詠わない古今集。月が不吉な竹取物語。付け加えるなら、そもそもこの頃の日本に... 2016.08.25 日本の美意識西行「山家集」
日本の美意識 十六夜の月はためらいながら夜空へ 中秋の名月を前に月の古典をいろいろ調べていたら、満月の翌日の十六夜にまつわる認識がおもしろかった。十六夜は「いざよい」と読む。これにまつわる目に止まった古典を2つ引用すると。まずは源氏物語の夕顔より。... 2016.08.24 日本の美意識古今和歌集
西行「山家集」 西行「山家集」より真夏の夜の月 暑い日が続くので涼しさが感じられる和歌を探してみた。西行「山家集」から夏の月歌を4首ほど。涼を求めて泉で出会った月を詠むむすびあぐる 泉にすめる 月影は 手にもとられぬ 鏡なりけりむすぶ手に 涼しき影... 2016.07.21 西行「山家集」
古典に学ぶ人生論 澄んだ水に月が宿るように…/一休宗純の名言 アニメの一休さんは架空の存在。禅僧・一休宗純は型破りな人物で自ら「狂」を名乗った。「悪」と称された歴史上の人物に近いかもしれない。そんな一休の遺した名言をいくつか。「今日ほめて明日わるく言う人の口。泣... 2015.10.28 古典に学ぶ人生論
日本の美意識 「月の顔を見るは忌むこと」の由来は白居易? 雪月花や花鳥風月など日本の伝統美を表す言葉には、お決まりのように「月」を愛でる心がついてくる。でも平安末期までは月のイメージは良くなかったのでは?「竹取物語」の引用とともに、そんな話を以前書いた。「春... 2015.03.07 日本の美意識
日本の美意識 初めての電子出版「日本の月と桜」 第2版のお知らせ(2015年1月13日) 去年、初めて出版した本を追加内容ふくめ手直し。 軽微な変更なので、今回は値段はそのまま。 購入済みの方が改訂版を自動で取得する機能は、 今のところAmazon... 2015.01.13 日本の美意識電子出版・著作集
日本の美意識 月見のイメージ好転。西行と山越阿弥陀図。 平安時代初期には必ずしも印象が良くなかった月見。しかし平安末期になると反転しているのはなぜか?中秋の名月を詠わない古今集。月が不吉な竹取物語。 平安末期を代表する歌人、西行(1118~90年)が、これ... 2014.09.08 日本の美意識
日本の美意識 中秋の名月を詠わない古今集。月が不吉な竹取物語。 西行(1118~90年)は詠んだ中秋の名月の和歌。 西行、中秋の名月を詠う(山家集)日本ではいつ頃から中秋の名月を愛でていたのか?「古今和歌集」(905年)の秋の巻を開いてみて、あれ?中秋の名月を詠っ... 2014.09.07 日本の美意識古今和歌集
西行「山家集」 西行、中秋の名月を詠う(山家集) 今年2014年は中秋の名月が9月8日なんだって。旧暦8月15日の満月だから現在の暦と微妙にズレる。例年は9月中旬~10月上旬だけど今年は特に早い。西行の「山家集」を探してみると、中秋の名月を題材にした... 2014.09.04 西行「山家集」
日本の美意識 月は東に日は西に/蕪村・月の俳句集 月は東に日は西に。井上陽水の歌にそんな歌詞があった気がするが、これは江戸時代の俳人、与謝蕪村(1716~84)の菜の花や月は東に日は西にという絵画的な俳句の1つだ。ふと気がつけば、蕪村の月は、自らの想... 2014.08.30 日本の美意識
西行「山家集」 真夏の夜の月歌 日本の月というと中秋の名月など秋のイメージだけど、和歌集をめくっていたら、夏の月もあることを知った。月の和歌といえば、まずは西行の「山家集」より。むすぶ手に 涼しき影を 慕ふかな清水に宿る 夏の夜の月... 2014.07.15 西行「山家集」
お薦めの本 月は太陽の夢である/ノヴァーリス「青い花」 ロマン派詩人、ノヴァーリス(1772-1801)作の未完の小説。ヨーロッパから広がったロマン主義について詳しくは知らない。でも「ロマン」という言葉のイメージにピッタリの「青い花」。「月がおだやかな光を... 2014.02.25 お薦めの本名言・名文
万葉集 月の語源/時を司る月の神 月の語源は「時」から来ている、なんて話を読んだ。「ツキ」と「トキ」。うーん…(笑)"Moon"の語源"motion"や"move"には近いか?そういえば万葉集の中に(985)、古事記にも登場する月の神... 2014.02.06 万葉集
日本文化探究の旅 銀色プリンは誰がのせた?/銀閣寺・向月台 京都、銀閣寺の不思議な物体。この上に座って月の出を待つ? 登ろうとしたら崩れない??ちなみに足利義政が創建した当時はこんなものはなかったという。江戸時代に描かれた日本の名所図会を年代順に並べると・・・... 2014.01.25 日本文化探究の旅