お薦めの本

お薦めの本

加藤典洋「人類が永遠に続くのではないとしたら」

先日、文芸評論家の加藤典洋氏が亡くなった。訃報を聞いて本棚から引っ張り出してきた、2014年に出版された一冊。 人類が永遠に続くのではないとしたら 技術の進歩により無限に続くと思われた産業社会の成長。しかし3.11の原発事故によ...
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預言書、スーザン・ストレンジ「カジノ資本主義」1986年刊

ふと出だしを再読したスーザン・ストレンジ「カジノ資本主義」。 現代社会を覆う金融の問題の本質を捉えており、預言書のように思えてくる。 「西側世界の金融システムは急速に巨大なカジノ以外の何物でもなくなりつつある。」 「自由に出...
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優秀な人材が金融ではなく研究者を選ぶ社会に!/ルトガー・ブレグマン「隷属なき道」

客観的な統計データを元に、社会的課題への対処法を提示する。最近この手の良書が増えており、 ハンス・ロスリング「ファクトフルネス」 ウィリアム・マッカスキル「効果的な利他主義宣言!」 といったあたりが興味深かった。 今回手に取...
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美食の礎、辻静雄/海老沢泰久「美味礼讃」

2007年にミシュランガイドの日本版が出版され、星の数を世界と比較してみると、日本が美食大国であることが明らかになった。 ミシュランガイドの星の推移や国際比較(2011) それは一体なぜなのか? 地理的条件の恩恵による味覚...
日本の美意識

曜変の輝きと千利休の美学

雑誌BRUTUSの最新号の特集が「曜変天目」。 「窯変(ようへん)」の美。窯の中で釉薬が化学反応を起こし、美しい色彩や結晶が生まれる。とりわけ美しい茶碗には「窯」に変わって「曜」の字が当てられた。「曜」は「星の瞬き」や「星の輝き」とい...
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うつ病とサッカー 元ドイツ代表GKロベルト・エンケの隠された闘いの記録

各国サッカーの選手会を統合する国際機関の「FIFPro」が、2015年にこんな発表をしていたことを知った。 FIFPro「Research links severe injuries to mental illness」 ベルギ...
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アメリカとローマ帝国衰亡の類似点

ローマ史について手元の本を読み直してみると、ありきたりだがアメリカと重ね合わしてみたくなってしまう。 目にとまった記述をいくつかメモ。 ローマ帝国衰亡史の冒頭文と現在のアメリカの類似点 リーマン・ショックが起きる半年ほど前に読んだ、バ...
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マルクス・アウレリウス「自省録」の背景

ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスの手記「自省録」が、NHK「100分de名著」の今月の1冊ということで再読した。 自省録のことば 「一つ一つの行動を一生の最後のもののごとくおこない、あらゆるでたらめや、理性の命ずることに対する熱情...
お薦めの本

東証一部上場企業のデュポンROE推移

著者謹呈という札付きで日本経済新聞出版社から届いた本。 柳良平、広木隆、井出真吾「ROEを超える企業価値創造」 著者とそれほど接点がないから、マネックス証券がくれたのか、はたまたESG関連書籍だから日経新聞がくれたのかは分から...
世界を読み解く方法

オルテガの「大衆」は、アレントの「技術的知識の奴隷」となる。

オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」(1930)を読み直すと、続けて手に取りたくなるのが、ハンナ・アレント「人間の条件」。 アレントはユダヤ系のドイツ人。ヒトラーの政権掌握(1933)に際してアメリカに亡命し、1951年に「全体主義の起...
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大衆に埋没しない生き方のヒント/オルテガ「大衆の反逆」

1922年にイタリアでムッソリーニ、33年にドイツでヒトラーが政権を取る、その間の1930年に発表されたオルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」。NHK「100分de名著」で取り上げられていたのを機に読み返している。 オルテガの言う「大衆」の...
世界を読み解く方法

私たちの目を曇らせる10の思い込み/ハンス・ロスリング「ファクトフルネス」

国連のSDGs(持続可能な開発目標)に関係する人であれば、読んでおかないと恥をかくという、ハンス・ロスリング「ファクトフルネス」。 読み進めてみると、人が陥りがちな思考パターンが示され、SDGsへの関心は関係なく、誰もが読むべき一冊と言...
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仮想世界の経済圏拡大で地球の限界を超えられる?/ジェレミー・ベイレンソン「VRは脳をどう変えるのか?」

ひょんなことからVRに関心を持つようになり、関連図書を探していたところ、ジェレミー・ベイレンソン「VRは脳をどう変えるのか?」と出会った。著者は認知心理学の観点から長年VRを研究している人物。 VR内での経験は現実の経験と同様の生理学的反...
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宇宙ビジネスの入門書と関連ファンド

年末のランチ会で宇宙ビジネスは投資対象としてどうなのか?と問われたが、この分野をほとんど学んでいなかったので、まずは手始めに「宇宙ビジネス入門」という題の本を手に取った。 石田真康「宇宙ビジネス入門」読書メモ 事業領域から関連企業まで...
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読んだ本と振り返る2018年

区の図書カウンター(ネット予約で貸出のみの施設)とKindleのおかげで、本棚のスペースを気にせず本を読めるようになり、読書環境は抜群!それに伴い1年で何冊の本を読んでいるのかサッパリ分からなくなったが、読書メモを残していた(=読んだ価値の...
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愛と平和を説きつつ戦うのはなぜ?/石川明人「キリスト教と戦争」

なぜキリスト教は愛と平和を説きながら、戦争ができるのか? そんな素朴な疑問をキリスト教徒の著者が読み解く、 石川明人「 キリスト教と戦争」 が興味深かったのでメモ。 現在のカトリック教会の戦争に対する立場 現...
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エシカル消費よりも寄付の選別に頭を使え!/ウィリアム・マッカスキル「効果的な利他主義宣言!」

本屋でたまたま手にとった ウィリアム・マッカスキル「効果的な利他主義宣言! 慈善活動への科学的アプローチ」 目次を開いて飛び込んできた文言にビックリ。 第8章 搾取工場の商品を避けるべきでない道義的理由 これ...
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すべての歴史は現代史!/本村凌二「教養としての世界史の読み方」

歴史入門書というジャンルは次から次へと出版されては消えていく。 つまりはどれも似たり寄ったりで、他の本の焼き直しということなのだが、 今回読んだこの本は出色のできばえで、名著として長く残りそうだ。 本村凌二「教養と...
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アンドロイドは人間を映し出す鏡/石黒浩「ロボットとは何か?」

アンドロイド研究を通じて人間を理解しようと探求する石黒浩氏。 自分そっくりのアンドロイドを作って感じたことが記された著書、 「ロボットとは何か? 」(2009年出版)がおもしろい。 人間は自分でさえも表面的にしか認識していない ...
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日本企業に投資するなら長寿の同族企業?/ファミリービジネス白書2018

日本企業には自分の在任期間中だけなんとか乗り切れれば、 といったサラリーマン経営者が多いと揶揄されることがある。 私が投資している日本企業も11社のうち7社が創業家の経営者。 魅力的な企業を選ぼうとすると、自然とこうなってしまうのかも...