お薦めの本

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箸墓古墳・邪馬台国・卑弥呼の現在地/松木武彦「古墳時代の歴史」

古代史の専門家として様々なメディアでお見かけした松木武彦さん。昨年63歳という若さで亡くなってしまい、この本が遺作となった。 松木武彦「古墳時代の歴史」古墳はなぜ造られたのか?古墳を王や王権と結びつけ...
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イアン・グラハム「サッカーはデータが10割」

話し方が○割、第一印象が○割、気分が○割…そんなありがちな自己啓発本に引きづられてしまったのか、妙な翻訳タイトルが付いているが原題は、“How to Win the Premier League”20...
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資本主義がイスラム圏で生まれなかったのはなぜ?/大澤真幸「世界史の哲学 4 イスラーム編」

サウジETFに投資したおかげで、こんな本が目にとまった。 大澤真幸「世界史の哲学 4 イスラーム編」2009年から連載が続くシリーズで、4冊目のイスラーム編は2015年に出版、2024年に文庫化された...
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木戸雅寿「天下布武の城 安土城」

安土城跡を再訪の予習に読んだ、 木戸雅寿「天下布武の城 安土城」第一版が2004年、改訂版が2025年なので内容は新しい。初回訪問時は暑さでバテバテの上、勉強不足だったので、メチャクチャな覚書を残して...
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将来のリスクを少し違う視点で/別冊日経サイエンス「リスクの未来学」

先月、中央公論のおもしろさに驚いて以来、書店の雑誌コーナーにも目を向けるようになった。今月購入したのは、 別冊日経サイエンス「リスクの未来学」月刊誌「日経サイエンス」に掲載された記事の中から、将来のリ...
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教育が民主主義を壊す/エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」

エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」上下巻を読み終えて、先日メモした家族制度以外で気になったのは、教育水準が上がると分断が進み、民主主義の危機が訪れるという指摘。最近の「ポピ...
世界を読み解く方法

人類史の名著! エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」

出版から3年も手に取らなかったことを後悔させられる一冊。エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」人類史といえば、ユヴァル・ノア・ハラリが注目されている。だが世界の読み解くための視...
情報と知性

人はなぜ書くのか?/ナオミ・S・バロン「書くことのメディア史」

人はなぜ書くのか?言語学者、ナオミ・S・バロンの「書くことのメディア史」。著者の主張が端的にまとまった一節をメモしておくと、 「書くことは重要な人間のスキルであり、この技術があってはじめて、考えが明確...
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ナマズは「泳ぐ舌」/ジャッキー・ヒギンズ「人間には12の感覚がある」

ジャッキー・ヒギンズ「人間には12の感覚がある」。著者が人間の感覚を「12」と主張している訳ではない。原題は“Sentient: What Animals Reveal About Human Sen...
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読んだら飛行機に乗りたくない/江渕崇「ボーイング 強欲の代償」

飛行機に乗るのは嫌いだ。古いサッカーファンにしか伝わらないがベルカンプほどではない。そんな私がこんな内容を読んだら飛行機に乗れない!少なくともボーイング製の飛行機には乗りたくない! 江渕崇「ボーイング...
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「有隣堂しか知らない世界」はなぜ成功した?

老舗書店、有隣堂のYouTubeが面白いのは有名だが、その制作の裏側が語られた本を見つけて興味深く読んだ。 有隣堂YouTubeチーム「老舗書店「有隣堂」が作る企業YouTubeの世界」 ハヤシユタカ...
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円の命運を握る通貨スワップ協定/河野龍太郎、唐鎌大輔「世界経済の死角」

いつの間にか当たり前の存在になっていた、通貨スワップ協定(通貨スワップ取極、通貨交換協定)。アメリカのFRBが日本を含む先進5ヵ国の中央銀行と、ドルと各国通貨を交換(スワップ)する協定。金融危機が起き...
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イノベーションの歴史/河野龍太郎、唐鎌大輔「世界経済の死角」

河野龍太郎さんと唐鎌大輔さんの対談本「世界経済の死角」。両氏の最新作を読了済みだったため、一気に読んでしまったが、これは「日本経済の死角」「弱い円の正体」を含めて再読し、きちんとメモを取りながら、知識...
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中央公論を知らずに生きてきて人生損した

論壇誌というジャンルの雑誌があることを初めて知った。読書好きを自称しながら、この体たらくは恥ずかしい限り。今回、中央公論を読んで、なんだこの面白い雑誌は!40代後半になるまで知らなかったなんて人生損し...
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日本のネット環境は脆弱?/小宮山功一朗、小泉悠「サイバースペースの地政学」

早川書房のKindleセール(7月14日まで)つながりで、 トム・スタンデージ「ヴィクトリア朝時代のインターネット」を読んで面白かったら次は、 小宮山功一朗、小泉悠「サイバースペースの地政学」へ読み進...
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芝村裕吏「セルフ・クラフト・ワールド」

早川書房のKindleセール(7月14日まで)を機に、気になっていたSF小説をいろいろ購入して読んでいる。これまでのところ一番面白かったのが、 芝村裕吏「セルフ・クラフト・ワールド」全3巻VRゲームの...
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トム・スタンデージ「ヴィクトリア朝時代のインターネット」(1998年出版)

インターネットが本格的に普及を始めようとしていた頃、その後に起きることを予言したような本が出版されていた。 トム・スタンデージ「ヴィクトリア朝時代のインターネット」もちろん19世紀にインターネットがあ...
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多細胞個体の「私」と生殖細胞のズレ/市橋伯一「増えるものたちの進化生物学」

本屋で見かけた、学習塾の日能研が発表している、過去3年間で中学入試の国語で出題された作品リスト。出題回数が上位の本(ちくまプリマー新書が多い)を、だいたい読んでみて、一番興味深かったのが、 市橋伯一「...
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ヒマラヤ山脈と脳進化の不思議な相関/藤井一至「土と生命の46億年史」

ヒマラヤ山脈の隆起と人類の脳容量増大に相関関係が?!藤井一至「土と生命の46億年史」で出会った驚くべき仮説。約4000万年前にインド亜大陸がユーラシア大陸と衝突して、ヒマラヤ山脈とチベット高原が形成さ...
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Altraのベアフットシューズを買う/池田光史「歩く」

池田光史「歩く マジで人生が変わる習慣」歩くことの重要性と現代人の座りすぎ問題を解説し、足本来の力を取り戻すための靴選びまで紹介した一冊。歩けばアイデアが舞い降りるアメリカでは「ウォーキングミーティン...