お薦めの本

お薦めの本

ロバート・ライシュ「コモングッド」

ロバート・ライシュと言えば「暴走する資本主義」を思い出す。たしかリーマン・ショック直前の頃に読んだのだと思う。十数年も前なので、内容を正確に思い出せない。ただ誰もが投資家・従業員・消費者の立場を持って...
情報と知性

文字、索引、Google、AIに対する懸念はすべて同じ/デニス・ダンカン「索引の歴史」

この世のすべての情報に索引を付ける。それがGoogleが目指していることだと捉え、書物における索引の歴史を読み解けば、何かが見えそうだ。 デニス・ダンカン「索引 ~の歴史 書物史を変えた大発明」索引は...
お薦めの本

「バカの研究」と伊達政宗の遺訓

遊び人を極めて賢者になりたい!と願うも、現実世界はドラクエⅢの転職システムのようにはいかない。ならばせめて、社会の害悪になるようなバカにはなりたくない。そんなことを考えた時に出会った、ちょうどいい本。...
お薦めの本

読んだ本と振り返る2024年

これまでは年に何冊の本を読むのか、正確な数字は把握しておらず、「図書館で借りるのが200冊くらい、あと購入と再読で30~40冊かな?」ぐらいの受けごたえをしてきた。でも今年から図書館のWebサイトから...
情報と知性

ピーター・バーク「博学者 知の巨人たちの歴史」

株式投資を本業とし、余裕ができる時間を読書に充てれば、「博学者」や「知の巨人」への道が拓けるかも?なんてことを密かに思ってから10年以上が経過しているが、橋にも棒にも引っかからず、単なる趣味人どまりの...
お薦めの本

色あせ始めた? カーネマン「ファスト&スロー」

ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」。著者がノーベル経済学賞を受賞したことで、今度も読みつがれる名著になるだろうと思っていたが…。最近、立て続けにその内容に疑問を呈する本に出会った。 スチュアー...
お薦めの本

本村凌二「教養としての世界史の読み方」を文庫本で再読。紙の本がオススメ!

2018年に電子書籍で読んで感銘を受けた、本村凌二「教養としての世界史の読み方」が、文庫化されていたので、この機会に再読した。記憶が曖昧だが「教養」や「リベラルアーツ」という言葉が、書店で目につくよう...
お薦めの本

価値とは何か?/森博嗣「お金の減らし方」

価値(企業価値)と価格(株価)の差異に探すのが投資家の営みだから、「価値とは何か?」についての哲学的な考察を追い求めている。今回たまたま、森博嗣「お金の減らし方」の中にそれを見つけた。この本を手に取っ...
お薦めの本

松岡正剛「17歳のための世界と日本の見方」を再読

2008年に読んだ「17歳のための世界と日本の見方」。最初に手に取った松岡正剛さんの本はこれだったと思う。タイトルが易しそうだったから、これを選んだのだが、それまで触れたことのなかった歴史や文化の見方...
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考える足/池田譲「タコの知性」

タコの吸盤はセンサー。情報を伝える神経細胞は体全体で約5億個あるが、そのうち3億個は足の中心に走る神経節細胞。脳よりも足に情報伝達装置が配置されているのだ。ちなみに吸盤には触覚だけでなく味覚もあるらし...
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臼井隆一郎「コーヒーが廻り 世界史が廻る」

rennyさんとのポッドキャスト収録で紹介した、臼井隆一郎「コーヒーが廻り 世界史が廻る」。情報をつなぐ場が新たな産業を生み出したり、ひとつの事業に集中することのリスクなど、経済を観察する上での様々な...
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田崎健太「横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか」

3期連続の赤字または債務超過でクラブライセンス剥奪。Jリーグにこの財務基準の規定ができたのは、横浜フリューゲルス消滅の教訓があるとよく言われている。当時のフリューゲルスの経営を詳しく知る機会がなかった...
お薦めの本

浜田岳史「美食の教養」 食を知的に楽しむための必読書!

いつからか「教養としての〇〇」「○○の教養」と名の付く新刊書が増えた。「教養」という言葉につられて私も結構な冊数に目を通してしまったが、ほとんどが教養につながるのか理解不能な、タイトル負けした本ばかり...
お薦めの本

天文物理学者BossB「宇宙思考」

謎めいた著者名とタイトルに惹かれて手に取ると、宇宙物理学の知見から、私たちの人生を読み解いた一冊だった。こういう観点で書かれた本に初めて出会った。たとえば、膨張を続ける宇宙には中心も果てもないのなら、...
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一期一会の夜空に目を向けられる人生でありたい

「月刊星ナビ 2024年7月号」の特集、星空人生100年計画が興味深い。これまでとこれからの激レア天文現象がまとめられている。自分が物心ついた頃からの記録を抜き出してみると、日付現象1986年4月ハレ...
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戸谷洋志「恋愛の哲学」が読みやすかった

すべての学問の出発点には「数学」と「哲学」がある。世界を読み解くための「言語」が数学で、「心」が哲学。そう考え始めてから、関連書籍を手に取るようにしているが、私には壁が高く、挫折せずに最後まで読める本...
お薦めの本

太陽の黒点活動と景気や気象の関係

2024年5月8日から11日かけて大規模な太陽フレアが7回発生。普段は見られない緯度の地域でオーロラが観測されている。太陽の活動が活発な時期に入ってきたのだろうと、これまで追ってきた黒点数の統計データ...
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脇屋友詞「厨房の哲学者」

30代前半の頃、たまたま近くに用事があった帰り道、あの脇屋シェフの店がこんなところにあるんだ!と出会い、赤坂の「トゥーランドット 臥龍居」でランチをいただいた。当時の私は街中華ぐらいしか食べたことがな...
お薦めの本

加速化するイノベーションという欺瞞/バーツラフ・シュミル「Invention and Innovation」

「イノベーションは加速している」とよく言われているが、過度な期待は禁物であると説いた本が興味深かったのでメモ。 バーツラフ・シュミル「Invention and Innovation 歴史に学ぶ未来の...
お薦めの本

忘れていたこの感覚! 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」

全国の書店員が投票で選ぶ本屋大賞に輝いた、宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ。先日テレビ番組で、この小説の舞台となった滋賀県大津が、聖地巡礼で盛り上がっているという特集を見たのがきっかけ。普段...