国際政治・外交と地政学

お薦めの本

ユダヤ人も危惧するイスラエルの現状/シルヴァン・シペル「イスラエルvs.ユダヤ人」

断片的に伝わるイスラエルに関するニュースに違和感を覚え、 ゴールデンウィーク中にイスラエル関連書を読んでみた。 ダニエル・ソカッチ「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」 シルヴァン・シペル「イスラ...
国際政治・外交と地政学

TSMCの成長で台湾が電力・水不足に!

Newsweek日本版の特集「台湾半導体 王国に迫るリスク」。中国の台湾侵攻以外にもTSMCのアキレス腱があることに気付かされた。 まずはTSMCの現状をざっと箇条書きすると、 半導体生産市場で世界シ...
国際政治・外交と地政学

NATOは地域平和の奇跡/グレンコ・アンドリー「NATOの教訓」

グレンコ・アンドリー「NATOの教訓」。 ロシアによるウクライナ侵略以来、NATOの名前をよく耳にするけど、NATO自体について、あんまり知らないなぁと思って手に取った本。 NATOは地域平和の奇跡 ...
国際政治・外交と地政学

プーチンの戦争は宗教戦争の様相も?

昨今の国際情勢を受けて、なんでこんなことになったのか?といろいろと学んでいるところだが、 文化が似ていて政治が異なると戦争が起きやすい? プーチン、怒りの演説を読む(2007年ミュンヘン安全保障会議)...
国際政治・外交と地政学

独裁と民主化。フランス・ロシア・中国の歴史の振り子。

独裁から民主化へ行き着くのが正しい道と仮定して、フランスの歴史を振り返ると、行ったり来たりしているのが分かる。 フランス革命で絶対王政を倒して、民主化へ向かったけれど、ナポレオンが現れて独裁に逆戻りし...
国際政治・外交と地政学

プーチンのブレーン? アレクサンドル・ドゥーギンの地政学

プーチン時代のロシアの地政学の指針をつくった、アレクサンドル・ドゥーギン(1962~)という人物がいるらしい。 今回のウクライナ侵略関連の記事で名前を見かけるが、その代表的な著作「地政学の基礎」(19...
国際政治・外交と地政学

プーチン、怒りの演説を読む(2007年ミュンヘン安全保障会議)

ロシアのウクライナ侵略に直面し、これからの世界をどう捉えて、投資家としてどうあるべきか?と考えようとして頭を抱える。冷戦後の現代史(とくに外交・国際政治)に関する知識が、悲しいほどに貧弱でどうにもなら...
国際政治・外交と地政学

文化が似ていて政治が異なると戦争が起きやすい?

ちょうど2014年のクリミア危機を念頭に書かれたものなのかな。「経済学101」のサイトで出会って、なるほど!と思った論文。 Akos Lada“The Dark Side of Attraction”...
国際政治・外交と地政学

ロシアがNATOを警戒する歴史的背景

2014年のクリミア危機以来、ふたたびウクライナ周辺が怪しくなってきた。 前回は19世紀のロシアの南下政策を振り返ったりしたが、もう少し広い範囲でロシア史を眺めてみると、ロシアは歴史上、何度も本土に攻...
国際政治・外交と地政学

正義のかたちと知性の限界/高坂正堯「国際政治」

頭の中の振り子が地政学や外交の方へ振れると、読み返さなきゃ!と思うのが、高坂正堯氏(1934~96)の著作。 といっても、手元には「文明が衰亡するとき」しかなかったので、先日Kindleでセールをして...
国際政治・外交と地政学

東アジアの地政学を学ぶ

岡本行夫「日本にとって最大の危機とは?」を読んだのを機に、東アジアの地政学を学んでおきたいなと思い、とりあえず以下の2冊を読んだ。 茂木誠「日本人が知るべき東アジアの地政学」 秋本利秋「逆さ地図で解き...
国際政治・外交と地政学

隣国の建国100周年に要注意/岡本行夫「日本にとって最大の危機とは?」

岡本行夫さん。顔を見れば、外交関係のあの人か、と分かる方が多いだろう。COVID-19で2020年4月24日に亡くなっていたのか・・・。 アダム・トゥーズ「暴落」を読んだのをきっかけに、私は外交や地政...
国際政治・外交と地政学

平和をカネで買おうとした宋王朝の末路。日本のODAに似ている。

なぜか最近、日宋貿易についてのメモ書きを読みに来る方が多い。 それに気がつきふと思えば、中国王朝「宋」の外交政策には、戦後の日本と少し似ているところがあるかもしれない。 前王朝の唐が軍人のクーデターが...
国際政治・外交と地政学

凍らない港は今も重要?/19世紀ロシアの南下政策

ウクライナにこだわるロシア。世界史の授業を思い出す。 19世紀のロシアは冬でも凍らない港を求めて南下。 当時、弱体化していたオスマン・トルコ帝国を攻めて、 黒海から地中海へのルートを手に入れようとした...