お薦めの本

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セネカ「生の短さについて」 新訳!

旧訳は「人生の短さについて」だったけど、新訳ではなぜか「人」が消えた。「生の短さについて」「心の平静について」「幸福な生について」の三編構成。それぞれにつき1つだけ、これ!という一文を紹介すると、  ...
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酒井雄哉・茂木健一郎「幸せはすべて脳の中にある」

酒井雄哉さんは、天台宗大阿闍梨という難しい肩書きのスゴイお坊さん。昨年読んだ「一日一生」が素晴らしかったので、旅の友に連れてった。脳科学者の茂木健一郎さんが質問して酒井さんが答える、って形の対談集。茂...
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中島義道「人生を半分降りる」

著者の言う「人生を半分降りる」とは、「半分隠遁する」ということ。私個人の希望としては、自信満々でイケイケの体育会系にこそ勧めたいけど、「半隠遁」より「反隠遁」な方には、残念ながら受け入れがたい内容だろ...
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ピーター・D・ウォード「地球生命は自滅するのか?」

昨日紹介したジェフリー・サックスの本は、 開発経済学者の視点から、世界が協力すれば、気候変動の解決や生物多様性の保護も可能と説いたもの。一方、今日オススメする生物学者の本は、「地球に優しく」なんて考え...
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ジェフリー・サックス「地球全体を幸福にする経済学」

経済学ってもともとは人の幸福を考える学問だったはずでは? →関連記事そんなモヤモヤの中にいたから、題名が気に入って買ってみたところ大当たり!環境の持続可能性、世界人口の安定化、極度の貧困の終焉、の大き...
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内田樹「日本辺境論」

日本の辺境性を軸に、たくさんの本をうまく編集してある楽しい本。「世界のどんな国民よりもふらふらきょろきょろして、最新流行の世界標準に雪崩を打って飛びついて、弊履を棄つるが如く伝統や個人の知恵を棄て、い...
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読んだ本と振り返る2009年

今年は特に春以降ひまだったこともあり、250冊超の本が読めてしまった。去年のちょうど倍くらいだけど、良い本に倍出会えたかというと…(苦笑)本はたくさん読めばいい、というものではない。というのが今年の教...
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フレドリック・ヘーレン「スウェーデン式アイデア・ブック」

原研哉「デザインのデザイン」P156に日本は文化のたまり場であるとして、右のような図が紹介されていた。 こうした歴史の蓄積があったからこそ、他国とは違ったアイデアが生まれ、19世紀には地図が上下逆転し...
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所ジョージ「所さんにまかせなさい」

本なんて出してたんだ、と思わず買ってしまった。私、所さんが好きなんです。自由に生きているように見えて、影では誰よりも努力してそうなとこが。本当に素敵な人は「頑張ってるぞ!」って表に出ない人だと思うから...
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ビンズヴァンガー「お金と幸福のおかしな関係」

著者は「幸福を約束しつつ、その幸福を阻む4つのトレッドミル」と題し、※トレッドミル…スポーツクラブによくある、走るトレーニングマシン平均収入が増加し続けているにも関わらず、人々がより幸せになれないのは...
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網野善彦「日本の歴史をよみなおす」

日本は古来より農業中心社会、というイメージは史料の読み違え!という著者の指摘が、この本最大の見どころといえる。 歴史学者の間での「百姓=農民」という一般的な認識を元に 史料を読むと、江戸時代までの人口...
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大津秀一「死ぬときに後悔すること25」

著者は終末期医療の専門医。33歳にして1,000人超の死を見届けるとは…。医者の友人はいないので、この数字が多いか少ないか、私には分からない。ただ、文章に年齢以上の大きなものを感じさせられる。2歳違い...
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デビット・スミック「世界はカーブ化している」

今月は暇だから、1日1冊以上のペースで本を読んでいる中、一番良かった本。ベストセラーのフリードマン「フラット化する世界」に対して、「金融市場から眺めた世界はフラットではない。ものやサービスをつくりだす...
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金融経済の進化に寄与したノーベル賞経済学者たち

掘り出し物を発見♪ノーベル賞を受賞した経済学者が「私の経済学者としての進化」という演題で、学生や一般人向けに行った講演をまとめた本。講演だけに、経済学そのものには深入りせず、短くまとまっていて読みやす...
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原丈人「21世紀の国富論」は絶対読むべし!

原丈人「21世紀の国富論」が出版されて約2年がすぎた。その後サブプライムローン問題が勃発し、リーマン破綻。原丈人氏のこの本は、ますます輝きを増しているように感じる。今日再読した上で、2年前の記事を上書...
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森信三「修身教授録」

SBIの北尾吉孝氏の愛読書として紹介されていたので読んでみた。「修身」とは戦前の学校で行われていた「道徳」の授業。福沢諭吉が"moral science"を「修身論」と訳したのがはじまりみたい。この本...
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ジョン・C・ボーグル「波瀾の時代の幸福論」

「マネーと常識」に続く、バンガード創業者・ボーグル氏の新刊。原題は"Enough. True Measures of Money Bussiness, and Life"だから、翻訳の副題「マネー、ビ...
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数学の本をいくつか紹介

大学で「経営数学」って授業を見つけて受けてみたら、これが酷くて2ヵ月でポイ。自分で勉強して「お金と数学」を結びつけて、ブログに連載するぞ♪と決意。かき集めて勉強している本の中で、気に入った本をいくつか...
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井上理「任天堂 驚きを生む方程式」

任天堂の株主になりたい!とすっかり影響を受けてしまった。一時のような完全なバブルは過ぎたようなので、ちょうど興味を持ってたとこ。買うならまずはミニ株。手数料的にはマネックス証券が一番おトクだ。→ミニ株...
兼好法師「徒然草」

Essays in Idleness 徒然草の英訳版

もしや?と思って調べてみたらやっぱりあった英語版「徒然草」しかもあの日本文学研究者として有名なドナルド・キーン教授による英訳。簡単な英語で書かれているので、正直、日本語の原文よりも断然読みやすい(笑)...