お薦めの本

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読んだ本と振り返る2012年/偶然とリスクの諸相

思いのほか快速でノロウイルスを撃退し、選挙も無事投票。でも昨日の「いい会社をふやしましょう」のシンポに欠席は無念。これで私にとっての2012年はほぼ終わりかな。そんなわけで毎年恒例の読書のまとめでも書...
お薦めの本

岡倉天心「茶の本」の美文集

「不完全の美」をテーマにした昨日の記事を書く際に、編集の過程でこぼれ落ちてしまった美文をまとめて紹介。"Tea is a religion of the art of life. The bevera...
日本の美意識

岡倉天心「茶の本」を「不完全の美」で要約・編集

不足の美、未完の美、余白の美。そして引き算の美学。日本文化を語る上で、決して外すことのできないキーワード。たとえば枯山水庭園は、水を感じることで心の中で完成する。こうした日本の美意識を「茶道」を起点に...
お薦めの本

羽生善治「直感力」

守破離。既存の型を守り、型を破って外に出て、型を離れて新たな型を生む。「離」の局面で必要なものは?学習の高速道路。ネットの進化によってひかれた「知」の高速道路。走り抜けた先の大渋滞で、烏合の衆に埋没し...
お薦めの本

思考欠如の系譜を読み解く/ハンナ・アレント「人間の条件」

ハンナ・アレントは「思考欠如」を現代社会の危機と捉え、そこに至る系譜をこの「人間の条件」に描こうとした。労働・仕事・活動の三要素を「人間の条件」と定義し、近代において「労働」が重要視された結果、「私た...
お薦めの本

歴史の道理を読み解く/慈円「愚管抄」

慈円(1155~1225)は平安末期~鎌倉初期を生きた、当時の仏教界最高の地位(天台座主)にいた人物。おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染めの袖たとえ理想と笑われても、私はすべての...
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世界が広がる良書「数学者の哲学+哲学者の数学」

良書に出会うと読中・読後に読みたい本が激増する。 未知の分野への関心が広がるきっかけとなる一冊との出会い。 それが読書の醍醐味の1つ。すべての学問は数学と哲学へ向かって収束していくのでは…。 そんな印...
日本の美意識

「もののあはれ」と「をかし」/大野晋「古典基礎語辞典」

大野晋氏といえば「日本語練習帳」が有名だよね。そんな日本語研究の大家、大野氏は2008年に亡くなったけど、氏が自分の死後、できたところまでまとめて出版して欲しい、と遺した作品が昨年出版された「古典基礎...
お薦めの本

女性美の本質をもとめて/長谷川時雨「近代美人伝」

「なぜ美人ばかりが得をするのか」はおもしろい本だった。たしかに美しくなければ生きていけない。でも美しさってなんだろう?そんな疑問のはてに、20世紀前半に100人超の女性を描いた長谷川時雨(1879-1...
お薦めの本

リスク管理は破局に無力/ジャン=ピエール・デュピュイ

リーマンブラザーズが破綻した日に、これは面白いことになった♪と投資の分野で研究者として名を残す!と暴走し、大学院へ進学。でもそこで出会った学問は、より良い未来の創造に対して無力であり、むしろ未来の偶然...
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コーランは商業倫理が満載-井筒俊彦「イスラーム文化」

イスラム金融ってお金を貸して利子とっちゃダメじゃない。そういうのを聞くと、沸いてきた石油を売りさばいてるだけで、イスラム世界は経済活動の無縁なんじゃない?と思いがち。でもこの本読むと、そういう誤解を取...
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本屋の残しかた・3 松丸本舗閉店の衝撃!

松丸本舗が9月末で閉店。。。あの形態で本屋が成り立たないとなると本屋の未来は絶望的。これまで私が考えてきた「本屋の残しかた」を編集し直すと…アメリカ人にとって本屋は、わざわざ車で出かける場所だから、こ...
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寺田寅彦「天災と国防」

物理学者でエッセイスト。 おもしろい肩書き。私が物理学に興味を持ったことで、ようやく出会った寺田寅彦。関東大震災前後を生きた著者の自然災害に関するエッセイを東日本大震災を受けて、12本ピックアップした...
お薦めの本

ヘタな自己啓発本より世阿弥「風姿花伝」

「成功の法則」といった安っぽいタイトルの本を読むくらいなら、能の魅力を「花」に例えた世阿弥の能楽論「風姿花伝」。舞台を成功させるための「まことの花」を追いかけて、年齢別の稽古論を説いてみたものの(年来...
お薦めの本

原発事故は科学の取り違えによる人災

たしかに原発事故は「人災」だ。しかし原発事故調査委員会の言う「人災」ではない。「当委員会は、本事故の根源的原因は歴代の規制当局と東電との関係について、「規制する立場とされる立場が『逆転関係』となること...
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渡辺和子「愛と励ましの言葉366日」

今、話題の書「置かれた場所で咲きなさい」。タイトルになるほど!と勝手にすべてを理解したつもりになり、同じ著者の他の本を一冊、ということでこの本を読んでみた。1973~2003年に出版した9冊の本からの...
お薦めの本

科学の因果律を追って/大栗博司「重力とは何か」

質量の起源、ヒッグス粒子について明日なにか発表があるとか。表題の本となんか関係あるんだろうけど私にはまだ理解不能。私が知りたいのは、科学の最先端で因果律がどう扱われているか?軸があれば門外漢の分野に触...
お薦めの本

天からの文を読み解く-野尻抱影「星と伝説」

6月30日は「アインシュタイン記念日」なんだって。1905年の今日は「特殊相対性理論」に関する最初の論文発表の日。日本では歴史・文化に関する英文の名著が次々生まれていた頃だ。最近、アインシュタインの相...
お薦めの本

絶対的な時間は存在しない/佐藤勝彦「相対性理論を楽しむ本」

人の心を通すと時の流れはゆがむ。日常的なことで考えれば、時の流れを忘れるような体験の中にしか、「今」という感動に満ちた時間は私たちに存在しない。また、株式投資の視点からリーマンショック後1年間の感覚と...
お薦めの本

ポール・ヴァレリー「投機家・テスト氏との一夜」

ポール・ヴァレリーは20世紀前半に活躍したフランスの詩人。世界や自分をどう捉えるべきか悩んだ若き日のヴァレリーは、自分の分身、テスト氏なる人物を生み出し対話をはじめる。そのテスト氏シリーズ1作目が"L...