本村凌二「教養としての世界史の読み方」を文庫本で再読。紙の本がオススメ!

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2018年に電子書籍で読んで感銘を受けた、
本村凌二教養としての世界史の読み方が、
文庫化されていたので、この機会に再読した。

記憶が曖昧だが「教養」や「リベラルアーツ」という言葉が、
書店で目につくようになったのは2010年代半ばのこと。
池上彰さんや出口治明さんの著作がきっかけだったと思う。

今では書籍のタイトルに「教養」と銘打っていても、
出版社がマーケティングとして「教養」を入れたいだけで、
読者の教養には結びつかない本ばかりになってしまった。

この本は教養ブーム初期の2016年に出版されているおかげか、
歴史入門書の中では本物の名著と言える一冊だ。
紙の本で再読しながら、付箋を貼っていったらこの通り。

そして「この本は電子ではなく紙で読むべきだった!」と反省。
これだけの量の付箋になると、その本の使い方は、
読後にパラパラと繰り返し参照する辞書のような存在になる。

でも電子書籍だと手軽に再読するにはちょっと不便だし、
紙のように読後にニョキニョキ付箋が伸びる姿にならないから、
その本の重要性をうっかり忘れてしまう。
初読の時に一番印象的だった部分のみが記憶に残っていただけ。

この話は読後にやってくるCOVID-19によって、
平城京から出土する食器に対して新たな解釈が!
という具体的な事例にも遭遇し、強く記憶に定着したのだった。

しかし本書は下記の7つのテーマを掲げており、
他にも多くの学びが得られる名著なのだ。

  1. 文明はなぜ大河の畔から発症したのか
  2. ローマとの比較で見えてくる世界
  3. 世界では同じことが「同時」に起こる
  4. なぜ人は大移動するのか
  5. 宗教を抜きに歴史は語れない
  6. 共和政から日本と西洋の違いがわかる
  7. すべての歴史は「現代史」である

文庫化を機にぜひ紙の本で読むことをオススメしたい一冊だ。

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