お薦めの本

イアン・グラハム「サッカーはデータが10割」

話し方が○割、第一印象が○割、気分が○割…そんなありがちな自己啓発本に引きづられてしまったのか、妙な翻訳タイトルが付いているが原題は、“How to Win the Premier League”20...
お薦めの本

資本主義がイスラム圏で生まれなかったのはなぜ?/大澤真幸「世界史の哲学 4 イスラーム編」

サウジETFに投資したおかげで、こんな本が目にとまった。 大澤真幸「世界史の哲学 4 イスラーム編」2009年から連載が続くシリーズで、4冊目のイスラーム編は2015年に出版、2024年に文庫化された...
IR情報等から企業を見る

ニデックの不正会計。監査法人もお手上げ状態。

日頃から上昇相場の間は投資家として開店休業状態と公言。それじゃあニデックのような個別の暴落を拾ったりするの?と問われる訳だが、それはものによりけり。ニデックに関してコメントするなら、多くニュースでは「...
日本文化探究の旅

一期一会、湖東焼/文化人としての井伊直弼

歴史の授業で習う「井伊直弼」で思い浮かぶキーワードといえば、日米修好通商条約、安政の大獄、桜田門外の変の3つだろう。彦根城博物館ではあまり知られていない、直弼の文化人としての一面が紹介されていて興味深...
日本文化探究の旅

安土城跡。天守を復元する日は来るのか?

6年ぶりに安土城跡を訪問。前回訪問時は、信長といえば楽市楽座で経済重視で、安土城は戦う城というより魅せる城のイメージだから、せっかく近くまで来たからと軽い気持ちで立ち寄ったら…。9月下旬なのに真夏日で...
食文化と美食探訪

比良山荘で熊問題を考える

料理旅館として名高い「比良山荘」でお昼ご飯。松茸をはじめとする様々なキノコをいただいた。なんでも今年は松茸はもちろん他のキノコも、収穫量が激減していて貴重品になっているのだとか。その原因は世間を騒がせ...
食文化と美食探訪

琵琶湖の絶景宿「湖里庵」。学びの宝庫へふたたび!

江戸時代から続く鮒寿し屋が営む宿「湖里庵」へふたたび!昨年初めて訪れて感動し、琵琶湖旅に外せない場所になった。 湖里庵。知的好奇心が暴走する美食・絶景宿!(24/09/30)今回も「湖里庵」主人の左嵜...
日本の歴史と文化

現地で感じた関ヶ原の戦い

関ヶ原の戦いは旧暦9月15日、現在の暦で10月21日の出来事。狙ったわけではないがほぼ同時期の10月22日に初めて現地を訪れた。到着したのも開戦時刻(午前8時頃)と変わらぬ午前9時前。この日は気温が1...
投資や経済の話題

サウジに投資してイスラム金融の基礎を学ぶ

私の中で社会観察の投資枠みたいなのがあって、「SBI サウジアラビア 株式上場投信」を買ってみた。もともとガザ侵略が最悪期を過ぎたら中東にと考えていたのと、こんなETFが東証に上場してるんだ、というも...
人生の哲学と科学

物語ある人生はいらない。人生を遊べ!/難波優輝「物語化批判の哲学」

人生を一貫性のある物語として語ることを批判した、難波優輝「物語化批判の哲学」を読んだ。私も長々としたプロフィールを公開しているので、これも著者が批判する物語化の一種かもしれない。ただ実際に書き出してみ...
日本の歴史と文化

関ヶ原の戦いの定番イメージは論争中

一生に一度は関ヶ原に足を運ばなければ!ということで、旅行前に関ヶ原の戦いを予習中。最近出版された以下のような本を読んでいたら、 白峰旬「新視点 関ヶ原合戦」(2019) 日本史史料研究会「関ヶ原大乱、...
講演・取材メモ

講演メモ「羽生善治と考えるAI時代の勝ち筋」

セールスフォース主催のイベントに羽生善治さんが出演していた。2018年の無冠転落以降、考えに触れる機会が減ってしまったので嬉しい。羽生さんの講演での発言を以下にざっとまとめるが、AIによって棋士の美意...
お薦めの本

木戸雅寿「天下布武の城 安土城」

安土城跡を再訪の予習に読んだ、 木戸雅寿「天下布武の城 安土城」第一版が2004年、改訂版が2025年なので内容は新しい。初回訪問時は暑さでバテバテの上、勉強不足だったので、メチャクチャな覚書を残して...
中国古典

暇より貴いことはない/白楽天「出府歸吾廬」

白楽天の詩を眺めていて、これまで紹介したもの以外に、 白楽天「中隠」/官と隠のはざまを生きる(12/04/29) 白楽天は晩年の詩がいい!(15/08/27)これ好きだなと感じる晩年の詩を見つけた。白...
日本の歴史と文化

遊びがなくなり宗教が廃れた

中央公論2025年10月号の特集は「世界動乱を読み解く宗教入門」。ドイツ生まれの禅僧、ネルケ無方さんがこんなことを書いていた。「社会における宗教の役割とは、遊び場を作ること、遊び心を伝えることです。キ...
お薦めの本

将来のリスクを少し違う視点で/別冊日経サイエンス「リスクの未来学」

先月、中央公論のおもしろさに驚いて以来、書店の雑誌コーナーにも目を向けるようになった。今月購入したのは、 別冊日経サイエンス「リスクの未来学」月刊誌「日経サイエンス」に掲載された記事の中から、将来のリ...
日本の美意識

絵と文字を混ぜ合わせる日本の美意識

高階秀爾「日本人にとって美しさとは何か」を読んでいて、日本の文字と絵の融合に言及した部分が面白かったのでメモ。伊勢物語・第9段東下りで三河の八橋で詠んだ歌。からころもきつつなれにしつましあればはるばる...
日記と雑談

並行世界・タイムリープを題材にした作品が増えたのはなぜ?

バンナムのIR情報を読んでいて、今年の4~6月にガンダムの新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」が放送されていたことを知り、数日間で一気に視聴した。前作の「水星の魔女」もIR...
お薦めの本

教育が民主主義を壊す/エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」

エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」上下巻を読み終えて、先日メモした家族制度以外で気になったのは、教育水準が上がると分断が進み、民主主義の危機が訪れるという指摘。最近の「ポピ...
世界を読み解く方法

人類史の名著! エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」

出版から3年も手に取らなかったことを後悔させられる一冊。エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」人類史といえば、ユヴァル・ノア・ハラリが注目されている。だが世界の読み解くための視...