日本の歴史と文化

なぜ日本の古墳は巨大化したのか?/世界の眼で見る古墳文化

宮崎で古墳を巡り、ふたたび関心が古墳への高まったので、国立歴史民俗博物館が過去に企画展示したときの図録、「世界の眼で見る古墳文化」を取り寄せた。 王の墓の大きさを世界と比較しても、古墳はかなり巨大で、 また文化庁発表の「平成24年度...
お薦めの本

加藤典洋「人類が永遠に続くのではないとしたら」

先日、文芸評論家の加藤典洋氏が亡くなった。訃報を聞いて本棚から引っ張り出してきた、2014年に出版された一冊。 人類が永遠に続くのではないとしたら 技術の進歩により無限に続くと思われた産業社会の成長。しかし3.11の原発事故によ...
投資や経済の話題

松下幸之助「株式の大衆化で新たな繁栄を」1967年の論文

今日開催の「マネックス・アクティビスト・フォーラム」で、レオスの藤野さんが紹介していた松下幸之助の論文。 松下幸之助「株式の大衆化で新たな繁栄を」 株式投資の社会的意義が明確に示されており、これは一読の価値あり。 「新しい...
お薦めの本

預言書、スーザン・ストレンジ「カジノ資本主義」1986年刊

ふと出だしを再読したスーザン・ストレンジ「カジノ資本主義」。 現代社会を覆う金融の問題の本質を捉えており、預言書のように思えてくる。 「西側世界の金融システムは急速に巨大なカジノ以外の何物でもなくなりつつある。」 「自由に出...
日本文化探究の旅

西都原古墳群をめぐって、旧名称の「斉殿原」が気になった。

宮崎で西都原古墳群を鑑賞してきたので復習にと、 北郷泰道「西都原古墳群―南九州屈指の大古墳群」 東憲章「古墳時代の南九州の雄 西都原古墳群」 といった本を読んでいるのだけど、なんとなくモヤモヤして、頭がまとまらない。 とり...
お薦めの本

優秀な人材が金融ではなく研究者を選ぶ社会に!/ルトガー・ブレグマン「隷属なき道」

客観的な統計データを元に、社会的課題への対処法を提示する。最近この手の良書が増えており、 ハンス・ロスリング「ファクトフルネス」 ウィリアム・マッカスキル「効果的な利他主義宣言!」 といったあたりが興味深かった。 今回手に取...
日本文化探究の旅

霧島の巨石信仰の地を結ぶと北斗七星に

昔々のベストセラー、グラハム・ハンコック「神々の指紋」では、ギザのピラミッド群は紀元前1万450年の天体図になっている、なんて説が示された。※三大ピラミッドはオリオン座の3つの星に対応 日本で似たような話と言えば、九州の霧島周辺で巨石を...
日本文化探究の旅

厄年に阿波岐原のみそぎ池

厄年は役年? ゴールデンウィークの旅の最中、神社の立て看板を見て、今年、本厄の数え年42歳にあたることを知った。 前回の本厄は数え年で25歳の時(2002年)になるらしい。 この前年秋頃からの1年間は、株式投資のために勉強した ...
社会的投資

ESG情報開示基準が多すぎて、株主利益を毀損しかねない。

ESG投資が普及していくことは、基本的にはいいことだと思う。でも上場企業の手間が青天井に増えていくのが気がかりだ。気がつけばESG情報開示基準はこんなにあるらしい。 国際統合報告フレームワーク(財務・ESG) GRIスタンダード(E...
お薦めの本

美食の礎、辻静雄/海老沢泰久「美味礼讃」

2007年にミシュランガイドの日本版が出版され、星の数を世界と比較してみると、日本が美食大国であることが明らかになった。 ミシュランガイドの星の推移や国際比較(2011) それは一体なぜなのか? 地理的条件の恩恵による味覚...
世界を読み解く方法

羽生善治さんの学習の高速道路論

毎年ゴールデンウィークに再編集することを習慣にしている、 かつて将棋の羽生善治さんが語った「学習の高速道路論」。 2017年の「永世七冠」達成から、2018年はまさかの「無冠」へ転落。27年9ヶ月ぶりの無冠という衝撃が走った1年だった。...
日本の美意識

曜変の輝きと千利休の美学

雑誌BRUTUSの最新号の特集が「曜変天目」。 「窯変(ようへん)」の美。窯の中で釉薬が化学反応を起こし、美しい色彩や結晶が生まれる。とりわけ美しい茶碗には「窯」に変わって「曜」の字が当てられた。「曜」は「星の瞬き」や「星の輝き」とい...
古典に学ぶ人生論

憧れでも妬みでもなくお金と向き合う/井原西鶴「日本永代蔵」

江戸時代に書かれた、井原西鶴の「日本永代蔵」(1688)。 ビジネス書として優れていることは以前紹介したが、 ヘタなビジネス書より井原西鶴(12/04/24) あのとき読んでからだいぶ月日が経ったので読み返している。 初牛は...
お薦めの本

うつ病とサッカー 元ドイツ代表GKロベルト・エンケの隠された闘いの記録

各国サッカーの選手会を統合する国際機関の「FIFPro」が、2015年にこんな発表をしていたことを知った。 FIFPro「Research links severe injuries to mental illness」 ベルギ...
投資哲学を求めて

ノブレス・オブリージュとしてのアクティブ投資

今日発売の週刊エコノミスト2019年4月23日号に掲載のコメントで、 「用途に応じて、インデックスとアクティブを使い分ければいい。」 という部分について、もっと語りたいので補足。 インデックス投資とアクティブ投資の使い分け ...
文化で読む日本経済

家計貯蓄率の国際比較 1989~2018年

OECDのデータを紹介したこの記事が引用されることが多いので更新。平成元年の1989年からの30年間のデータで編集しなおした。なぜかイギリス、フランスのデータは2015年で途切れてしまっている。 主要先進国の家計貯蓄率の推移をグラフにして...
社会的投資

グリーン、ソーシャル、インパクト、サステナボンド…。用語を統一してくれ!

先月アシックスがサステナビリティボンドを発行。→ニュースリリース 日本政策投資銀行など金融機関が発行した例は見聞きしたことがあるが、日本の一般事業会社ではアシックスが初めてになるそうだ。 しかし最近「○○ボンド」という名称の債券が乱立し...
お薦めの本

アメリカとローマ帝国衰亡の類似点

ローマ史について手元の本を読み直してみると、ありきたりだがアメリカと重ね合わしてみたくなってしまう。 目にとまった記述をいくつかメモ。 ローマ帝国衰亡史の冒頭文と現在のアメリカの類似点 リーマン・ショックが起きる半年ほど前に読んだ、バ...
お薦めの本

マルクス・アウレリウス「自省録」の背景

ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスの手記「自省録」が、NHK「100分de名著」の今月の1冊ということで再読した。 自省録のことば 「一つ一つの行動を一生の最後のもののごとくおこない、あらゆるでたらめや、理性の命ずることに対する熱情...
社会的投資

ESG評価に改善が見られる企業に投資すると高リターン?

ESG(環境・社会・ガバナンス)要因を考慮して投資すべし!という主張は、現在の株式会社制度の欠陥ともいえる、 株主は有限責任であるために、投資リターンや配当金にしか興味を示さず、企業経営に関心を持たない。 株式会社の経営にあたる取締...