名言・名文

現代に美しいものが生まれにくいのは…/白洲正子「近江山河抄」

白洲正子「近江山河抄」を読んでいて、旅とは関係なく印象的だった一節。 信楽焼に関する記述で、焼き物を形容する「景色」という言葉から、 「古くから言い慣らされた「景色」とは、実にいい言葉である。...
日記と雑談

推理小説と株式投資。似ていて非なるもの。

20歳前後の頃は推理小説ばかり読んでいた。特に好きだったのがエラリー・クイーンの国名シリーズ。 ローマ帽子の秘密 フランス白粉の秘密 オランダ靴の秘密 ギリシャ棺の秘密 エジプト十字架の...
日本の歴史と文化

国宝「孔雀明王像」を観る/原三渓の美術 伝説の大コレクション(横浜美術館)

関東大震災後の復興に尽力した横浜の名士、原三渓(1868~1939)。 その生誕150年、没後80年に合わせて横浜美術館で開催されている「原三渓の美術 伝説の大コレクション」を鑑賞してきた。 ...
日本文化探究の旅

石垣職人・穴太衆の原点は古墳?/白洲正子「近江山河抄」

近江旅の予習に白洲正子「近江山河抄」を読んだ。 歴史を巡る旅をしたい私にとって素晴らしいガイドブックだが、1972年の連載をまとめた本なので、風景の記述には期待薄だろうか。それでも近江八幡の長命寺に...
日本の歴史と文化

明治・大正の美術品バブル/高橋箒庵「東都茶会記」

高橋箒庵の「東都茶会記」を読む中で、懐石料理以外に気になったのは美術品売買の話。 1916年12月31日に「道具の当たり年」として記された一節。 「明治初年に売却されたる品々が四十余年後の今日...
食文化と美食探訪

益田鈍翁の茶懐石/高橋箒庵「東都茶会記」

北大路魯山人(1883~1959)は高級料亭「星岡茶寮」のイメージから、たいそう豪華な食生活を送っていたように思われるが、 「手のこみ入ったものほどいい料理だと思ってはいないか。高価なものほど...
日本の美意識

日本美術と西洋美術の比較/秋元雄史「日本美術鑑賞」

東京芸大・美術館館長の秋元雄史教授の講演を聞いてきた。「一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞」の出版記念だ。 これまでは和歌や古典を中心に日本の美意識を追ってきたが、この本との出会いを機に、美術品の勉...
日本の歴史と文化

前方後円墳の名称の由来

前方後円墳は「鍵穴型」という捉え方をすると、円墳部分が前で、方墳部分が後の「前円後方墳」に見える。※ちなみに英訳は鍵穴”Keyhole-shaped tomb” なぜこの名称になったのが? 江...
日本の美意識

日本美術の二つの系譜

講師・山下裕二、聞き手・橋本麻里の「驚くべき日本美術」。 山下氏が日本美術の二つの系譜を示し、 「二つのライン、その間の幅が非常に広いことが、実は日本美術の豊かさだと思うんです。おそらく、...
世界を読み解く方法

近代と現代を分かつもの/神田邦彦「現代文 標準問題精講」

「現代」の一つ前の時代を指す「近代」。しかしその区別はなんとなくモヤっとしている。 これについて論じている大学受験の現代文問題集の学習メモ 「近代」の特徴を表す、三つの「つ」 著者は近代の特徴と...
日記と雑談

消えゆく書店とべネディクト・アンダーソンの出版資本主義

消えゆく書店 約8年前にこんなことを書いていた。 本屋の残しかた(11/01/16) 本屋の残しかた・2 日米の書店環境の違い(11/06/14) 当時アメリカで生き残りが絶望視されていた...
お薦めの本

プラネタリー・バウンダリーとは?/ヨハン・ロックストローム「小さな地球の大きな世界」

先日、地球環境研究の国際プラットフォーム「Future Earth」の谷淳也さんにお目にかかり、ご紹介いただいた一冊。 ヨハン・ロックストローム「小さな地球の大きな世界」 日本のプライベートバ...
投資や経済の話題

資本主義ってそもそも何ぞ?

金融危機や環境問題に絡めて「資本主義の終焉」を謳う本が多いが、それを取って代わる未来像を示しているものは皆無と言えるし、それぞれの著者の資本主義のイメージがバラバラで混乱する。 資本主義って言葉を...
コラボ企画☆本日のスープ

長期投資に必要なのはファンドへの信用/本日のスープ104皿目

リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。 m@さんからのご寄稿コラムです。 102皿目でまろさんの、103皿目でrennyさんのアクティブファンドの評価軸を伺いました。 ま...
投資教育

個人投資家を育てることの社会的意義

今日発売の週刊エコノミスト2019年7月2号で、アクティブ投信がテーマにした、 「rennyの備忘録」のrennyさん 「セルフ・リライアンスという生き方」の下山さん との座談会に、私も混ぜ...
IR情報等から企業を見る

ひらまつへの投資が大失敗。経営陣も迷走中。

株式会社ひらまつが変革に取り組んでいることを知り、 高級レストラン運営の「ひらまつ」が今まさに変革の時(17/05/31) 2017年夏に株主優待目当てで500株投資したら… もう...
日本の美意識

日本文化を考える/神田邦彦「現代文 標準問題精講」

大学受験用の現代文問題集の学習メモ。 一人称を使い分ける日本語の心理 鈴木孝夫「閉ざされた言語・日本語の世界」を題材に学ぶ 日本人は目の前の相手次第で、一人称代名詞をコロコロ使い分ける。それはつ...
中国古典

信念の功罪/菜根譚・前集112,130

何かしらの信念を持った人間は信頼されやすい。しかしその信念に固執しすぎて思考停止に陥るのはダメだ。 菜根譚を読み返していたら、そのバランスの大切さが示されていた。 信念を貫くべきだ(前集112) ...
世界を読み解く方法

予測能力に優れた人の流儀/フィリップ・テトロック&ダン・ガードナー「超予測力」

「超予測力」(原題は"Super forecasting")。 投資家としてはもちろん関心が高く、この本の存在は知っていたが、タイトルが怪しすぎて今まで敬遠していた一冊が文庫化されていた。 実際に...
日本の神様と昔話

伊吹山の神様とその息吹がもたらす薬草。

次なる日本文化探求の旅は滋賀に決めた。予習を進めるうちに気になったのが伊吹山。 伊吹山を結ぶ神社と史跡 ヤマトタケルが草薙剣を持たずに伊吹山の神を討伐に出かけ返り討ち。尾張国の妻ミヤズヒメの元に...
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