世界を読み解く方法

読書はネット社会への抵抗だ!/デヴィッド・L・ユーリン「それでも、読書をやめない理由」

2010年にアメリカで出版され、2012年に翻訳された、デヴィッド・L・ユーリン「それでも、読書をやめない理由」。 原題は“The Lost Art of Reading: Why Books Ma...
お薦めの本

三つ星シェフの自伝、マルコ・ピエール・ホワイト「キッチンの悪魔」

マルコ・ピエール・ホワイトの自伝「キッチンの悪魔」を読んだ。 イギリスの片田舎の貧しい父子家庭で育ち、高校中退後に料理の道へ進み、ミシュランの星付きの「ル・ガヴローシュ」「ル・マノワール」で働いた後...
世界を読み解く方法

知識分類のはじまり(16、17世紀)/ピーター・バーク「知識の社会史」

ピーター・バーク「知識の社会史」の第5章「知識を分類する」。ここに描かれたヨーロッパにおける知の整理が面白かったのでメモ。 知の分類に関する論争 1400年頃のミラノの大聖堂の建築における石工と建...
世界を読み解く方法

ロジェ・カイヨワ「循環的時間、直線的時間」

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による経済見通しを語る時、決まって2003年のSARSの時の株価や経済統計が持ち出される。 この手法で未来の何が分かるのだろう?とモヤモヤを感じながら、た...
ラッセル&アランの幸福論

自分を幸せにできない人に、他者の幸福を語ることはできない。/アラン「幸福論」

幸せな人生を送る人は、人の痛みが分からないと揶揄されることがある。単なる妬みというよりも、不幸や悲しみの上にしか美徳は存在しない、という奇妙な先入観に由縁するように思える。 三大幸福論と称されるうち...
万葉集

万葉集のかけ算九九遊び

かけ算の九九は、万葉集の時代にはすでに常識だったようだ。おもしろいのでいくつか用例をメモ。 まずはこの時代を代表する歌人、柿本人麻呂の一首から。狩りに出かけた長皇子を讃えた歌の中で、 十六社者...
投資や経済の話題

世界の貿易は金融危機以来の弱さ/World Trade Monitor に要注目

オランダ経済政策分析局が発表している"World Trade Monitor" なぜオランダがこの統計を発表しているのか経緯は知らないが、世界80カ国以上の貿易動向を集計し、毎月下旬に前々月分のデー...
お薦めの本

東京は親子どんぶり/ロジャー・パルバース「もし、日本という国がなかったら」

日本を単一の民族・文化・社会と見るのは間違っている。このことを身をもって実感したのは、福岡出身の妻と結婚してから。 普段は気が付きにくい「多様な日本」を理解するには、海外からやってきた日本好きの識者...
日本の美意識

美意識を土壌に生み出されるもの/久保友香「盛りの誕生」

女子高生を中心に形づくられた「盛り」には、日本の伝統的な美意識が根付いていると指摘した一冊が興味深い。 久保友香「盛りの誕生」 部外者には服装や化粧など見た目がまるで同じの量産型少女が、渋...
中国古典

理想は「やむをえず」の境地にある/荘子・刻意篇

「やむをえず」という言葉の源流は、荘子にあるようだ。 刻意篇では聖人を目指そうとする次の五つのタイプを示した上で、 世俗から離れ、高らかに理想を論じて世間を見下す者 人々に仁義忠信を語り、徳...
中国古典

孔子と荘子。未来に対する姿勢の違い。

将来の目標に突き進むことを美徳とする世間の考え方がなんか嫌い。そんな話を先日書いたのだけど、ふと気が付いたことがある。これは孔子と荘子のどちらを支持するのか?という違いかもしれない。 「論語」の一節...
お薦めの本

金融株に投資をするなら、若奈さとみ「巨大銀行のカルテ」

昨年2019年秋にこんなに凄い本が出版されていたのを見逃していた。 若奈さとみ「巨大銀行のカルテ リーマンショック後の欧米金融機関にみる銀行の未来」 リーマン・ショックから10年超にわたる金融...
お薦めの本

生きるとは、分からない世界から分かることを増やすこと/中屋敷均「科学と非科学」

サイエンスエッセイ、中屋敷均「科学と非科学」がおもしろい! 本書の第七話「科学と非科学のはざまで」は、2019年の東京大学の入学試験にも採用された名文だ。 まず「カオスの縁」という概念を出だしで説...
しあわせのかたち

夢は叶った後に気づきたい

正月休みが終わると「今年の抱負」を語らう習慣がある。 世間では将来の夢や目標を持つことが美徳されるが、明確な目的を持ってそれに突き進む人生はなんだか息苦しい。 今を生きることが不確実な未来のための...
日本の歴史と文化

縁起を担ぐ不思議

年末年始の縁起担ぎ 日本の年末年始は「縁起担ぎ」が盛りだくさん。 大晦日に年越し蕎麦で「細く長く」「厄落とし」の縁起を担ぐ。 おせち料理は、数の子が子孫繁栄、田作りは五穀豊穣というように、一品一...
投資や経済の話題

企業の「やさしさ」ってなんだろう?

企業に求める「やさしさ」は? 正月休み明けにそんな取材を受けるので頭の整理をいくつか。 人と企業を分けて考える必要はない やさしく、つよく、おもしろく。 企業経営を「やさしさ」と結びつけた言葉...
日記と雑談

何のために本を読むのか?

本が読まれなくなった、と言われるようになって久しい。でもそれは出版社側が下記のような統計を用いて嘆いているだけだ。 日本の出版統計(全国出版協会) 出版関連業者の経営実態調査(帝国データバン...
食文化と美食探訪

2019年 美食の旅

今年の訪問店のデータを振り返ってみると、全59回の外食のうち約3割は地元で食べていた。 代官山ASO チェレステ 二子玉川店 イルンガ ナチュラム 日本料理 荏原 「代官山ASO ...
投資や経済の話題

個人投資家としての2019年

今年は米中貿易紛争で株価が下落した春から夏にかけて、 村田製作所の買い増し ウエスタンデジタル(WDC)への新規投資 が主立った投資活動で、配当の再投資程度に終わった。昨年末に積極的に投...
お薦めの本

読んだ本と振り返る2019年

神田邦彦「現代文 標準問題精講」 今年は突出しておもしろかった!という本には出会わなかったが、最も勉強になったという観点での今年No.1オススメは、 神田邦彦「現代文 標準問題精講」 大...
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