資本主義問題

資本主義と民主主義はセットではない?

資本主義と民主主義はセットでひとつ、二人三脚で成り立つ。これは20世紀に学校教育を受けた私の思い込みなのかもしれない。20世紀の後半の数十年間に、民主主義と資本主義を採用していた国が豊かになった共産・...
生物と生命の不思議

動物の言語研究から人間社会を俯瞰する

ゴリラ研究の山極寿一さんと野鳥研究の鈴木俊貴さんの対談本、「動物たちは何をしゃべっているのか?」。京都大学の総長を務めた山極さんをご存じの方はほとんどだと思う。私が鈴木さんのシジュウカラ研究を知ったの...
人工知能をめぐる議論

生成AIは水をがぶ飲みする?

生成AIブームで高性能な半導体が注目されている。少し気になるのは半導体の性能が上がれば上がるほど、エネルギー消費量も増大するはずだけど、それ大丈夫?気になってGoogleとMicrosoftの環境報告...
世界を読み解く方法

好奇心の源は「問い」

先日、大学生から質問攻めにあう機会に恵まれ、株式投資に限らず、幅広く話をさせてもらって楽しかった。と同時に20代の好奇心ってすごいな!と感心した。私はちょうど10年前から2年かけて、今の中隠生活に落ち...
世界を読み解く方法

未来を他人事ではなく自分事にすることのむずかしさ

未来を憂い、現在の行動を考えることのむずかしさ。シーフードレガシーの花岡和佳男さんに、漁業の現状と未来について伺って、そうだよなぁと感じたこと。漁業は世界的には成長産業と見なされており、環境持続性や社...
COVID-19

COVID-19がもたらした世代交代?

名刺交換と飲み会。COVID-19の襲来を機になくすべきだったのに、復活してしまった残念な事例について以前書いた。一方で復活せずに消滅したと思われる事例の中に、これは!!と未来が明るくなりそうなものが...
投資哲学を求めて

民主主義に反しない株式投資を考えはじめる

投資家には「ノブレス・オブリージュ」がつきものだと思っている。フランス語の“noblesseoblige”は、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には...
サッカー

サウジアラビアはサッカーで何を目指しているのか?

最近サッカー界の選手移籍でサウジアラビアの存在感がすごい。移籍金・年俸がの金額が大きすぎて、もう分からん。一時期の中国リーグで動いていた金額も凄かったが、サウジに移籍してくる選手の方がレベルが段違いに...
お薦めの本

カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」

内容もさることながら、翻訳のタイトルが素晴らしい一冊。カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」。原題の“WOKECAPITALISM”の“work”に、「意識高い系」という日本語をあてた...
お薦めの本

世界のサッカークラブ経営の潮流

横浜F・マリノスの財務諸表を振り返った際、2015年にシティ・フットボール・グループ(CFG)の出資により、債務超過を脱した局面があったことを紹介した。サッカーファンにとっては当たり前の話だが、このC...
お薦めの本

人類の半分は「蚊」に殺された

ティモシー・ワインガード「蚊が歴史をつくった」。主にハマダラカを媒介とするマラリアが、どのように人類史に影響を与えてきたかを描く歴史書だ。私たちの免疫は生まれ育った地域の環境に適応している。だから領土...
サッカー

鹿島アントラーズの企業価値。メルカリ買収時の決算書を読む。

日本のクラブチームの企業価値はいくらぐらいなのか?それを知るためのちょうど良い例として、メルカリが鹿島アントラーズの株式を取得した際の、ブレスリリースや決算書を読んでみる。2019年7月にメルカリが日...
サッカー

横浜F・マリノス。近年の成績は好調だが財務基盤は脆弱。

Jリーグのウェブサイトをいろいろのぞいていたら、2022年7月付けでクラブチームの株式上場が解禁されていた。Jリーグクラブの株式上場について(Jリーグウェブサイト)海外では株式を上場しているクラブチー...
サッカー

イニエスタのヴィッセル神戸退団を決算書で読む

毎年7月下旬にJリーグ全クラブの前年度決算が公表される。クラブ経営情報(Jリーグウェブサイト)イニエスタが退団したヴィッセル神戸の決算推移を見ていて、神戸での引退を望んでいたイニエスタが退団に至ったの...
お薦めの本

起業の天才!江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

昨年からリクルートHDへの投資を少しずつ増やしてきたので、創業者、江副浩正さんがどんな人だったのか知りたくなった。子供の頃「リクルート事件」のニュースで見たような記憶もある。そして事件のせいで、会社の...
お薦めの本

思考とは新皮質の座標系を歩くこと/ジェフ・ホーキンス「脳は世界をどう見ているのか」

1996年に携帯情報端末“Palm”を世に送り出したジェフ・ホーキンス。若い人は知らないだろうけど、スマホが登場する以前の世の中は、携帯電話と携帯情報端末、携帯音楽プレイヤーが別々に存在したの。その中...
COVID-19

また飲み会でお金と時間を無駄にしてるの?

COVID-19の襲来を機にやめるべきだった慣習。前に書いた環境破壊につながる名刺交換儀式の廃止は、今後、社会全体で取り組むべき課題のひとつだと思う。名刺交換儀式は環境問題。コロナを機にやめるべきだっ...
「時」を読み解く

時を読み解くと、エントロピーに行き着くのはなぜ?

過去・現在・未来の時の流れについて追いかけていると、必ず熱力学第二法則が出てきて、エントロピーの話がはじまる。それがなぜなのかきちんと理解しないまま、受け入れてきた。でも、カルロ・ロヴェッリ「時間は存...
世界を読み解く方法

資本市場を有機的に理解する。マネーの進化史、適応的市場仮説。

なんとなく並べて眺めたいなと思った2冊の本の記述。多くの投資家の意思や判断が投じられる資本市場は、ある種の命をもった生物のように感じられることが多々ある。でも頭の整理をしたことがなかったので、まずはこ...
IR情報等から企業を見る

バンナムのIR情報から「水星の魔女」へ

ゲーム業界について調べる過程で、バンダイナムコHDの資料を読んで、これはなんだろう?と気になったデータ。(2023年3月期通期補足資料)IP(IntellectualProperty:知的財産)別売上...