投資や経済の話題

基軸通貨ドルや米国株投資の転換点?

トランプ関税は世界経済のあり方を変える大実験かも?というのが現時点での私の認識。それって簡単に言うとどういうこと?という質問に答えるための整理。 ドルが基軸通貨であるには、アメリカがドルを使って海外か...
お薦めの本

ニクソン・ショックからの数年を学ぶ/西野智彦「ドキュメント 通貨失政」

2025年4月のトランプ関税は経済秩序の改変を狙ったもの?1971年8月のニクソン・ショック以来の経済史における大事件?そんな仮説をもとに1970年代を振り返ることのできる本を探し、西野智彦「ドキュメ...
世界と日本の経済史

トランプはカエサル?グラックス兄弟?

ローマ帝国の歴史と今のアメリカの類似点を見る。そんな記述にちょくちょく出会う。 「パックス・ロマーナ」に倣って、冷戦終了後の約20年間を「パックス・アメリカーナ」と称する。 ローマ帝国初代皇帝アウグス...
国際政治・外交と地政学

トランプ関税について雑感

4月2日トランプ大統領の相互関税発表から、株価がお祭り状態。先週は旅に出ていたから、遠目にしか見ていなかったけど、今週から「ついに出番が来たー!」と投資家として目を覚ました。4月8日時点で投資家にとっ...
お薦めの本

作家の執筆環境(ハード・ソフト)/本の雑誌2025年3月号

たまたま見つけた「本の雑誌(2025年3月号)」。特集記事「私はこれで書きました。」が読んでみたかったのだ。作家のみなさんが現在、どんなツールで原稿を書いているのか?以下のような構成になっている。 北...
中国古典

できない理由から考えるのはダメ

最近の出来事から、ふと思い出したこと。20代半ばの頃、お世話になった税理士の先生に、「できない理由から考えるのはダメ」と教えられた。※昔紹介した3つの教えのうちの1つ相談を受ける立場になって考えてみれ...
日記と雑談

箱根本箱は料理も読書家仕様

図書館や本屋さんに宿泊する感覚のホテル「箱根本箱」。以前から泊まってみたいなと思っていて、このたびついに実現!限られた時間でとにかく手当たり次第の本を手にとってみて、以下の本を今後、精読しようかなと選...
IR情報等から企業を見る

四季報ガチャ。カプセルトイの勢いが凄い!

十何年ぶりかに紙の四季報を手にした。といってもこんなサイズである。バンダイナムコのガシャポン「豆四季報」で引いてきた。投資家としてはこんなの見つけたら回したくなっちゃうよ。カプセルトイの販売機が大量に...
脳と遺伝子の探求

脳の進化にまつわる誤解。人類が進化の最終形ではない。

鳥が私たちと同じように言語や文法を操っている。鈴木俊貴さんの研究に驚いてしまうのは、脳の進化にまつわる誤解が頭から離れないせいだと思う。現在でも引用されることの多い誤った捉え方の代表例が、ポール・マク...
お薦めの本

音声メディアの可能性/冨山雄一「今、ラジオ全盛期。」

ラジオとは無縁の人生を送ってきたので、 冨山雄一「今、ラジオ全盛期。」というタイトルに、なんだ?と興味を持って読んでみた。2024年2月に開催のオールナイトニッポンの特別イベントに、 東京ドームに、5...
お薦めの本

鈴木俊貴「僕には鳥の言葉がわかる」

鈴木俊貴さんはシジュウカラの研究を通じて、「動物言語学」という新たな分野を立ち上げた人物。私も3年前に初めてこの研究を知って、とんでもなく驚いた。つい最近まで、言語学者と動物学者の共通認識は、 動物の...
お薦めの本

21世紀の本をめぐる環境の激変/ジョン・B・トンプソン「ブック・ウォーズ」

デジタル革命が書籍関連ビジネスに与えた衝撃を描いた、 ジョン・B・トンプソン「ブック・ウォーズ」2025年1月に日本語訳が出版されたが、原書は2021年出版で事例やデータは2018~19年。以下のよう...
しあわせのかたち

ショーペンハウアー「幸福論」で考える、投資家のあり方

バートランド・ラッセルの「幸福論」に続く、富と幸福に関する名著を読み直す2冊目は、 ショーペンハウアー「幸福について-人生論-」ドイツの哲学者、ショーペンハウアー(1788~1860)は、西洋思想史上...
投資教育

積立投資と自己投資の中庸

生産性は向上していても賃金横ばいの日本企業の構造を明かした、河野龍太郎「日本経済の死角」を読んで、ああやっばりと感じた。株式投資で奪われた給与を取り返す2017年に「投資を人に勧めたい訳」と題して3つ...
お薦めの本

生産性の低さが日本経済停滞の原因ではない/河野龍太郎「日本経済の死角」

毎年年末に経済書の良書がランキング化されるが、これは必ず上位にランクするであろう一冊。 河野龍太郎「日本経済の死角」日本経済が長期停滞を脱するために労働生産性の向上を!こく説明がされることが多々あるが...
ラッセル&アランの幸福論

ラッセル「幸福論」で考える、富と幸福。

約十数年前の話。株式投資をはじめて9年ほど経ち、そこそこの資産を手にし、前年にリーマン・ショックも経験していたことも影響したのか、富と幸福をテーマに様々な本を読み漁った時期があった。 富と幸福(09/...
投資や経済の話題

税金逃れで家の形がヘンテコに…「課税と脱税の経済史」

マイケル・キーン&ジョエル・スレムロッド「課税と脱税の経済史」。 第9章の税金を逃れるための笑える創意工夫 第11章の大企業の租税回避行為の歴史のあたりの記述がおもしろかった。持ち運びできない建物は、...
国際政治・外交と地政学

高齢化と人口減少は富裕国だけの問題ではない

アメリカの外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」が、年1回くらいのペースで発行しているテーマ別アンソロジー。1月末に新刊が出ていることに気がついたので取り寄せた。自分の世界認識が間違っていたな、と気付...
投資教育

バフェットさんのS&P500売りのニュースが酷い。一次情報を調べよう!

バークシャー・ハサウェイがS&P500を全部売った。これはバフェットさんが市場を割高に見ている証。巷ではニュースが注目されてあることを知り、資料を調べてみたら、あまりに事実とかけ離れていて驚いた。まず...
日記と雑談

本の題名の文字数が増え、説明調になったのはなぜ?

著名な個人投資家、ろくすけさんが出版された本をいただいた。「大暴落の夜に長期投資家が考えていること」タイトルが19文字。以前はタイトルを簡潔にして、副題に解説文という本が多かった。でも最近は、タイトル...