お薦めの本

合理性の積み重ねが生む悪夢:JAの闇を描いた窪田新之助「対馬の海に沈む」

窪田新之助「対馬の海に沈む」JA(農業協同組合)の闇を描いたノンフィクション。2024年末に出版され、話題になっていたのは知っていたが、今ごろになって手に取って、その内容に戦慄している…。2019年に...
投資哲学を求めて

株価や経済情報の見すぎは量子ゼノン効果に囚われる

日本神経科学学会「世界一面白い脳の講義」を読んでいて、山田真希子さんの量子認知脳科学の話が面白かった。量子認知脳科学とは 揺らぐ心を科学的に捉えるための新しい枠組み 量子論に由来する数学的な考え方を心...
国家や経済に潜む宗教

教皇レオ14世はなぜ「レオ」を名乗ったのか? 「レールム・ノヴァールム(1891年)」への敬意

昨年コンクラーベを経て誕生したローマ教皇レオ14世。なぜ「レオ」と名乗ったのか、教養不足で理解できていなかった。先代の「レオ」教皇、レオ13世(在位:1878~1903年)が発布した、“Rerum N...
投資や経済の話題

投資家から見た上場企業、上場企業から見た投資家

8月12日、JPXのウェブサイトに2つのアンケート結果が掲載。  「取組みの進展が⾒られる企業」等に関する機関投資家アンケート 「投資家への期待・要望」等に関する企業アンケート投資家が企業に言いたいこ...
投資や経済の話題

投資における「めぐり逢い」の作法

とある会社の社内報向けのインタビューを受け、投資先企業との出会うきっかけを深堀りしたいとのことで、いくつか事例をピックアップしてお伝えした。私は日経新聞なんて、もちろん読まないし、証券会社が用意してい...
食文化と美食探訪

渡辺雄一郎シェフの引き際の美学

先月、年内に閉店するフランス料理の名店「ナベノイズム」へ伺った。ポッドキャストでお話しした際は、最近の大物シェフの傾向として、最後はカウンターだけの超高級店になることが多いから今のうちに!と紹介したの...
資本主義問題

欲と偽善のサステナビリティ 「倫理的正しさ」がつくる新たな階級社会

サステナビリティという概念が、本来の生態系危機への対処から離れ、表面的な正しさがもたらす偽善と格差の再生産にすり替わっている!そんな指摘をした一冊。 ヴィジェイ・コリンジヴァディ、アーロン・ヴァンシン...
お薦めの本

戸塚啓「大宮アルディージャはなぜ外資に買収されたのか?」

先日、Jリーグ各クラブの決算を眺める中で、2024年レッドブル傘下となったRB大宮アルディージャについて、もう少し詳しく調べたいと思っていたら、タイムリーに新刊本が! 戸塚啓「大宮アルディージャはなぜ...
世界を読み解く方法

シオラン「崩壊概要」を分かったつもりになってみた

エミール・シオランの「崩壊概要」を読んだ。難しくて全体として何の話なのかさっぱり分からなかった。せっかく読んだので、メモした気になる文章を勝手に編集。私たちは様々なものを定義づけたりして「分かったつも...
投資や経済の話題

マイケル・ジャクソン。アメリカが文化的な覇権国家になった1980年代の象徴。

マイケル・ジャクソンの伝記映画「Michael」を観てきた。私は1978年生まれなので、小学生の頃がマイケルの絶頂期なのかな。ちょうど「スリラー(1982)」から「BAD(1987)」のあたり。ムーン...
日記と雑談

ちいかわ:物語の深層と経済効果を追いかけて

1990年代生まれの執筆者と編集委員を中心につくられた、人文系の雑誌「ゲンロンy」(2026年3月創刊)。もともとは「瀬戸内海未来主義」の特集を読みたくて買ったのだが…創刊号に掲載の座談会「令和カルチ...
偶然とリスクの諸相

ローティの偶然性とは?/朱喜哲「バラバラな世界で共に生きる」

リチャード・ローティの「偶然性・アイロニー・連帯」。2012年の松岡正剛さんのイベント「連塾 本の自叙伝」で知って、手に取ってみたものの、まったく理解できずに挫折した一冊。あの頃はリーマン・ショック(...
情報と知性

私たちは見たい現実しか見ようとしない/稲増一憲「マスメディアとは何か」

この本で著者が伝えたいメッセージは末尾に示される通り、「マスメディアへのステレオタイプを鵜吞みにするな」その世間一般の固定観念とその間違えをサクッとまとめると、 テレビや新聞は偏向報道によって世論を扇...
サッカー

Jリーグ2025年度クラブ決算が発表

Jリーグ各クラブの2025年度決算が発表された。2026~27シーズンからヨーロッパとスケジュールをあわせるのに伴い、これまでの1月期決算から6月期決算に変更するクラブが多いようだ。つまり2026年1...
お薦めの本

「逃げ上手の若君」の史実を求めて、鈴木由美「中先代の乱」

現在配信中のアニメ「逃げ上手の若君」第2期。主人公、北条時行は史実では?と書籍を探してみると、 鈴木由美「中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢」中公新書のこの一冊が、時行を扱った唯一の本みたい。まず...
サッカー

ワールドカップの裏側にある経済と構造。欧州五大リーグを「シリコンバレー」に見立てる。

ワールドカップ期間中、様々なサッカー関連動画がYouTubeに掲載された。その中でも投資家の視点で選ぶなら、この動画が群を抜いて興味深かった。rennyさんとのポットキャストでもこういう話をすべきだよ...
世阿弥「風姿花伝」

「ワールド イズ ダンシング」を見るなら「風姿花伝」も!

この7月スタートのアニメ「ワールド イズ ダンシング」。日本史の授業で必ず習う、能の大成者、世阿弥が主人公。この機会に名著として名高い「風姿花伝」を読み直した。私は30代の頃は世阿弥の人生論をこの本に...
投資や経済の話題

投資の字源を辿る・英語版:invest、risk、economy

漢字から投資にまつわる語源を調べてみて、 投資の字源を辿る:「投」「資」「価」「値」「格」を解剖(26/06/16)今度は英語については調べてみたくなった。investとは?途中までは「服を着せる」と...
国際政治・外交と地政学

コンゴ民主共和国? ワールドカップから巡るコンゴ激動の歴史

ワールドカップを観ていてなんか変だなと思ったのが、「イングランド vs コンゴ民主共和国」という表現。普通こういう時って「民主共和国」は省略するよね?「アメリカ合衆国 vs ベルギー王国」と言わないよ...
社会や政治の問題など

なぜ社会は分断したのか?/二元論、エリートの過剰生産、つながりすぎた世界

社会の分断はなぜ起きるのか?今まで出会ったその原因のうち気になるものをいったん整理。 二元論 人口と経済のサイクル 社会的つながりの行き過ぎあいまいを許さない二元的選択肢これは10年前に私自身もなんと...