古典に学ぶ人生論

憧れでも妬みでもなくお金と向き合う/井原西鶴「日本永代蔵」

江戸時代に書かれた、井原西鶴の「日本永代蔵」(1688)。 ビジネス書として優れていることは以前紹介したが、 ヘタなビジネス書より井原西鶴(12/04/24) あのとき読んでからだいぶ月日が経ったので読み返している。 初牛は...
お薦めの本

うつ病とサッカー 元ドイツ代表GKロベルト・エンケの隠された闘いの記録

各国サッカーの選手会を統合する国際機関の「FIFPro」が、2015年にこんな発表をしていたことを知った。 FIFPro「Research links severe injuries to mental illness」 ベルギ...
投資哲学を求めて

ノブレス・オブリージュとしてのアクティブ投資

今日発売の週刊エコノミスト2019年4月23日号に掲載のコメントで、 「用途に応じて、インデックスとアクティブを使い分ければいい。」 という部分について、もっと語りたいので補足。 インデックス投資とアクティブ投資の使い分け ...
文化で読む日本経済

家計貯蓄率の国際比較 1989~2018年

OECDのデータを紹介したこの記事が引用されることが多いので更新。平成元年の1989年からの30年間のデータで編集しなおした。なぜかイギリス、フランスのデータは2015年で途切れてしまっている。 主要先進国の家計貯蓄率の推移をグラフにして...
社会的投資

グリーン、ソーシャル、インパクト、サステナボンド…。用語を統一してくれ!

先月アシックスがサステナビリティボンドを発行。→ニュースリリース 日本政策投資銀行など金融機関が発行した例は見聞きしたことがあるが、日本の一般事業会社ではアシックスが初めてになるそうだ。 しかし最近「○○ボンド」という名称の債券が乱立し...
お薦めの本

アメリカとローマ帝国衰亡の類似点

ローマ史について手元の本を読み直してみると、ありきたりだがアメリカと重ね合わしてみたくなってしまう。 目にとまった記述をいくつかメモ。 ローマ帝国衰亡史の冒頭文と現在のアメリカの類似点 リーマン・ショックが起きる半年ほど前に読んだ、バ...
お薦めの本

マルクス・アウレリウス「自省録」の背景

ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスの手記「自省録」が、NHK「100分de名著」の今月の1冊ということで再読した。 自省録のことば 「一つ一つの行動を一生の最後のもののごとくおこない、あらゆるでたらめや、理性の命ずることに対する熱情...
社会的投資

ESG評価に改善が見られる企業に投資すると高リターン?

ESG(環境・社会・ガバナンス)要因を考慮して投資すべし!という主張は、現在の株式会社制度の欠陥ともいえる、 株主は有限責任であるために、投資リターンや配当金にしか興味を示さず、企業経営に関心を持たない。 株式会社の経営にあたる取締...
食文化と美食探訪

江戸前の「きす」が稀少品になりつつある?

先週末、季節に一度の贅沢「てんぷら前平」で美味を堪能した。 でもこの日は江戸前の「きす」が手に入らなかったとのことで、おあずけ。 前平さんによると「竹岡港」で揚がる「きす」が天ぷらとの相性が抜群だが、最近は漁師さんが「きす」よりも利...
日本の美意識

令和が梅なら、次は桜にまつわる元号を!

桜と月に関する日本の古典を編集して本にした時、万葉集の梅から古今集の桜に関心が移る過程を簡単に紹介した。 「古代の日本で「春の花」と言えば「梅」だった。いつごろ日本の関心が梅から桜へ移っていったのだろうか。和歌の世界では8世紀中頃に完...
文化で読む日本経済

現在の課題や将来の不安が文明発展の源

3月27日のランチ会での論点補足 日本は課題が山積みで将来を不安視する人が多く、それは遺伝子的な影響が大きいと考えられる。→関連記事 しかしそのおかげで勤勉な国民性を手にすることができた。 もし日本が課題も不安もない国だったらどうなる...
お薦めの本

東証一部上場企業のデュポンROE推移

著者謹呈という札付きで日本経済新聞出版社から届いた本。 柳良平、広木隆、井出真吾「ROEを超える企業価値創造」 著者とそれほど接点がないから、マネックス証券がくれたのか、はたまたESG関連書籍だから日経新聞がくれたのかは分から...
コラボ企画☆本日のスープ

本日のスープ・連載100回記念の電子書籍版

2014年から3人で続けているリレー連載「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」 「rennyの備忘録」 「いい投資探検日誌(from 八女)」 「投資を楽しむ♪」 連載100回に到達したのを記念して、100回分をまとめたPD...
投資や経済の話題

ジョン・ボーグルが遺した課題

今年初めに亡くなったインデックスファンドの神様、ジョン・ボーグル氏。 日本語に翻訳された著書はすべて読んだが、2008年9月のリーマンショックを挟むように読んだ二冊が思い出深い。残念ながら今はどちらも絶版になっており入手困難だ。 米...
食文化と美食探訪

みかんの家系図。ありがとう清見ちゃん!

子供の頃からミカンが好きだ。 しかし1978年生まれの私の子供の頃は、ミカンはミカンでしかなく、今のように多品種ではなかった。しかも味にムラがあり、当たり外れも多い果物だった。 何をきっかけにミカンパラダイスが出現したのか?先日、生...
投資や経済の話題

資産運用の出口戦略って?

先日、資産運用の出口戦略について問われ、うまく答えられずにモヤモヤした。 私は世間的には出口に達した個人投資家と言えるのかもしれないが、特に出口という意識はなく、投資に対する考え方を変えながら運用を続けている。 大学4年生だった2000...
名言・名文

夜空の星々に立ち上がる勇気をもらう

東日本大震災の夜、多くの被災者が満天の星空に励まされた。 そんなテレビ番組を見て、なにかで同じような話を読んだような…、と探していた本がようやく見つかった。 山口誓子・野尻抱影「星戀」 伊勢湾の海辺に居を構えていた俳人の山口誓...
東日本大震災

震災ドキュメンタリー「あの日の星空」が素晴らしかった

3月11日にNHKで放送された「あの日の星空」が素晴らしかった。 あの日の夜、大停電の被災地を照らした満天の星空。仙台市天文台が追った被災者が星空に託した想いを紹介した番組。 調べてみると「Ready for」により実現したプロジェクト...
中国古典

いつも心に風流を/菜根譚・後集4,83,132

初めて中国の古典を読むなら、孔子や老子よりも、「菜根譚(さいこんたん)」が読みやすいのではないかと思う。 菜根譚は中国・明代末期に洪自誠によって書かれた随筆集。 儒教・仏教・道教の三大思想を踏まえた中国の人生訓の集大成とも称されるが、本...
日本の歴史と文化

オランダ・東インド会社のアジア支配に浪人武士が活躍/藤木久志「雑兵たちの戦場」

先日読んだ、平川新「戦国日本と大航海時代」では、秀吉の朝鮮出兵が領土拡大への見果てぬ夢ではなく、列強の植民地政策への対抗手段だったことを学んだ。 朝鮮出兵は失敗したものの、その軍事力を目の当たりにした宣教師たちが、書簡の中で日本を「帝国...