投資や経済の話題

COVID-19

VIX(恐怖指数)のおさらい。VIXとS&P500の推移(2000年~)

株安祭りが開演されたようなので、リーマン・ブラザーズが破綻した頃によく紹介した指数をもう一度。 VIX(Volatility Index) ※Wikipedia(意味) YahooFinance(チャ...
お薦めの本

非多数派機関の憂鬱/森田長太郎「経済学はどのように世界を歪めたのか」

森田長太郎「経済学はどのように世界を歪めたのか」には、経済ポピュリズムの圧力を受ける中央銀行の金融政策が描かれている。そしてなぜ中央銀行の独立性が脅かされるのか、問題の根幹を説いた部分がとても分かりや...
投資哲学を求めて

世間が悲観に覆われた時こそ、投資を楽しむ♪

COVID-19の世界的な感染広がりにより、経済活動が停止する中、「リーマン・ショック以来の…」という文言を見聞きすることが増えた。 約10年に1度のペースでやってくる金融危機に弱気になって、ここ2,...
投資や経済の話題

世界の貿易は金融危機以来の弱さ/World Trade Monitor に要注目

オランダ経済政策分析局が発表している"World Trade Monitor" なぜオランダがこの統計を発表しているのか経緯は知らないが、世界80カ国以上の貿易動向を集計し、毎月下旬に前々月分のデータ...
お薦めの本

金融株に投資をするなら、若奈さとみ「巨大銀行のカルテ」

昨年2019年秋にこんなに凄い本が出版されていたのを見逃していた。 若奈さとみ「巨大銀行のカルテ リーマンショック後の欧米金融機関にみる銀行の未来」 リーマン・ショックから10年超にわたる金融機関の動...
投資や経済の話題

企業の「やさしさ」ってなんだろう?

企業に求める「やさしさ」は? 正月休み明けにそんな取材を受けるので頭の整理をいくつか。 人と企業を分けて考える必要はない やさしく、つよく、おもしろく。 企業経営を「やさしさ」と結びつけた言葉としてま...
投資や経済の話題

個人投資家としての2019年

今年は米中貿易紛争で株価が下落した春から夏にかけて、 村田製作所の買い増し ウエスタンデジタル(WDC)への新規投資 が主立った投資活動で、配当の再投資程度に終わった。昨年末に積極的に投資して以降は開...
社会を意識した投資

ダイベストメント。融資の取りやめは重要だが株式の売却は…

ダイベストメント(Divestment)とは、投資(Investment)の反対語で、社会にとって良くない事業や企業から投資や融資を引きあげることを指し、とくに温暖化に悪影響を与える化石燃料関連の企業...
社会や政治の問題など

バナナに絶滅の危機ふたたび! 生産効率追求の末路。

バナナに絶滅の危機ふたたび! バナナに絶滅の危機ふたたび!なんてニュースを夏に見かけた。 Alarm as devastating banana fungus reaches the Americas...
投資や経済の話題

最適な資産配分の新たな視点「ライフサイクル投資術」

一般的な資産運用のアドバイスとして、 金融資産のうち(100-自分の年齢)%を株式投資へ というようなものがある。 でもそれは視野が狭いのではないか?という問題提起が、イアン・エアーズ、バリー・ネイバ...
投資や経済の話題

マイケル・ポーター「戦略の本質」要約(1979年の論文)

本棚を整理していたらマイケル・ポーターを特集した、昔のハーバード・ビジネスレビュー(2011年6月号)がでてきた。 ポーターが名声を得るきっかけとなった1979年の論文を読み返してみた。あの有名な「競...
お薦めの本

GDP算出方法の変遷と課題/ダイアン・コイル「GDP」

先月ピケティ「21世紀の資本」を再読したのをきっかけに、みすず書房の経済書から面白そうなタイトルを選んで読み続けている。 ヴォルフガング・シュトレーク「時間かせぎの資本主義」 マルク・レヴィンソン「例...
IR情報等から企業を見る

好調ソニーを後押しするFGOとギルガメシュ叙事詩

ゲームアプリで稼ぐソニー ソニーの決算をチェックしている投資家であれば、ゲームアプリ「Fate/Grand Order(FGO)」の大ヒットをご存じだろう。 ソニー・ミュージックエンタテインメントの1...
投資や経済の話題

ビジョナリー・カンパニー18社とS&P500の25年

先月GEが巨額の不正会計か?という告発が話題になっていたので、なんとなく株価を調べてみると、この3年で3分の1になってしまっていた。 かつては20世紀を代表する名経営者と賞賛されたジャック・ウェルチと...
お薦めの本

二度と訪れることはない高度成長という奇跡/マルク・レヴィンソン「例外時代」

みすず書房が翻訳出版する経済書がおもしろいことに気が付いた。 最近再読したピケティ「21世紀の資本」に続いて手に取った、シュトレーク「時間かせぎの資本主義」が共にみすず書房の出版だった。 ほかにもおも...
お薦めの本

「時間かせぎの資本主義」が招いた危機のトリレンマ

ヴォルフガング・シュトレーク「時間かせぎの資本主義」。 2013年にドイツで刊行され、2016年に日本語訳された一冊。なんだか面白そうなタイトルなので手に取った。訳者解説によると原題をそのまま訳すと、...
資本主義問題

ピケティ「r>g」の世界に抗うための株式投資

きまぐれにトマ・ピケティの「21世紀の資本」をざっと再読した。 分厚さゆえに数多くの読者が挫折したことが想像できるが、ベストセラーとなったおかげで、その主張は誰もが知っている。 資本収益率が産出と所得...
投資や経済の話題

人工肉、代替肉、培養肉…。肉とは一体なにか?

今年5月にビヨンド・ミート(BYND)が株式を公開。IPO価格25ドルに対し、3ヶ月後の今の株価は約160ドル。その人気沸騰とともに人工肉の話題を目にする機会が増えた。 こんがらがってきたので頭の整理...
世界を読み解く方法

マックス・デルブリュック「限定的いい加減さの原理」

神田邦彦「現代文 標準問題精講」を解いていて、1969年度のノーベル生理学・医学賞受賞者のデルブリュックが、「限定的いい加減さの原理」が発見に必要だと述べたという話が出てきた。 "Principle ...
お薦めの本

プラネタリー・バウンダリーとは?/ヨハン・ロックストローム「小さな地球の大きな世界」

先日、地球環境研究の国際プラットフォーム「Future Earth」の谷淳也さんにお目にかかり、ご紹介いただいた一冊。 ヨハン・ロックストローム「小さな地球の大きな世界」 日本のプライベートバンク事業...