一般的な資産運用のアドバイスとして、
金融資産のうち(100-自分の年齢)%を株式投資へ
というようなものがある。
でもそれは視野が狭いのではないか?という問題提起が、
イアン・エアーズ、バリー・ネイバロフ「ライフサイクル投資術」
でされていた。
簡単に図解すると下記の通り。
年齢と共に金融資産は増えていくものだから、
現在保有している金融資産に対し○%が最適、という考え方では、
歳を取ってからの方が新規投資額が増えてしまうことになる。
それは時間分散やリスクの取り方として正しいのか?
そこで本書は提案する投資戦略は、
- 一生の間に貯蓄する額のすべてを持っていると仮定して、
- 年齢や個々のリスク許容度に応じて、株式への投資割合を決める
というようなものだった。
しかしこれに従うと若いうちはお金を借りてでも(信用取引で)、
株式に投資せよという話になり、それはなんとなく抵抗がある。
ただ自分の投資家としての歩みを振り返ると、
信用取引なんて馬鹿な!と斬り捨ててしまうのは惜しいかもしれない。
私は20代後半に人的資本が金融資産へ急激に変化した印象があり、
それがちょうど金融危機に重なったことで、大きく資産を殖やすことができた。
単なる幸運と思っていたが、本書の投資戦略に近いこと実践していたのだろうか。
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