日本の歴史と文化

日本文化探究の旅

観光資源を生かし切れない近江八幡。それは滋賀県全体の課題。

旅に出るときは神社仏閣・史跡にしか興味を示さない私だが、今回、滋賀県を巡るにあたり、必ず行ってみたかったのが、たねやグループの「ラ コリーナ近江八幡」。 もともと地元のデパ地下で、たねやの和菓子をよく...
日本文化探究の旅

おみくじの起源は比叡山延暦寺?

比叡山延暦寺を散策中に「おみくじの元祖」という解説看板と、「おみくじ発祥之地」という石碑に出会った。 元祖とか発祥とか言われると本当なのか?と調べたくなってしまう。 古来より吉凶を占うためにいろいろな...
日本文化探究の旅

長命寺。古来より続く琵琶湖の絶景。

長命寺。縁起の良い名称だ。 現在は車で途中まで登ることができるため、参拝は簡単だが、本来は808段の石段を登らなければ本堂にたどり着けない。かつては自分の足で登り切ることができるかどうかで、自らの健康...
日本文化探究の旅

日本最古の鉄道駅舎が残る長浜。かつては栄えたが…。

長浜から船に乗って、琵琶湖上の竹生島を訪問する予定が、台風一過の強風で船が欠航になるというアクシデントに見舞われた。 暇になって長浜の街をブラついて発見したのが「長浜鉄道スクエア」。なんとこの建物は1...
日本文化探究の旅

安土城跡を訪れて感じた信長像

安土城跡の散策が予想外に辛かった。もちろん訪問当日が運悪く、気温30度近かったこともあるのだが、以下のような事前の勝手な思い込みがあった。 信長は経済政策重視した人だから、そんなに高い山に拠点を置かな...
日本文化探究の旅

今も地元で愛される中江藤樹の教え

琵琶湖をグルッと一周する旅の中で、中江藤樹(1608~48)が私塾を開いた地にたまたま出会った。 高島市の「藤樹の里」という道の駅に立ち寄った際に、あれ? 藤樹って内村鑑三「代表的日本人」に出てくるあ...
お薦めの本

トマトの履歴書/橘みのり「トマトが野菜になった日」

世界のトマト摂取量 私はトマトが大好きで、毎日の晩ご飯の締めはトマトが定番。概算してみると年間45kg程度食べているようだ。 カゴメのウェブサイトによると日本人の平均摂取量は年間10kg。私はスペイン...
万葉集

日本人の季節感は京都で生まれた?/森朝男「読みなおす日本の原風景」

日本人の季節感の形成について、おもしろい仮説に出会った。 万葉集の巻十四は「東歌」という表題になっており、現在の東海・中部・関東地方で詠まれた歌を230首収録している。 森朝男「読みなおす日本の原風景...
日本文化探究の旅

琵琶湖の名称の由来。形? 弁財天?

さらに近江旅の予習中。 「覇王 信長の海 琵琶湖」を読んでいて気になった琵琶湖の名称の由来。 琵琶の形に似ているから? Wikipediaにはこんな風に書かれていた。 古代には、都から近い淡水の海とし...
日本の歴史と文化

国宝「孔雀明王像」を観る/原三渓の美術 伝説の大コレクション(横浜美術館)

関東大震災後の復興に尽力した横浜の名士、原三渓(1868~1939)。 その生誕150年、没後80年に合わせて横浜美術館で開催されている「原三渓の美術 伝説の大コレクション」を鑑賞してきた。 展覧会の...
日本文化探究の旅

石垣職人・穴太衆の原点は古墳?/白洲正子「近江山河抄」

近江旅の予習に白洲正子「近江山河抄」を読んだ。 歴史を巡る旅をしたい私にとって素晴らしいガイドブックだが、1972年の連載をまとめた本なので、風景の記述には期待薄だろうか。それでも近江八幡の長命寺には...
日本の歴史と文化

明治・大正の美術品バブル/高橋箒庵「東都茶会記」

高橋箒庵の「東都茶会記」を読む中で、懐石料理以外に気になったのは美術品売買の話。 1916年12月31日に「道具の当たり年」として記された一節。 「明治初年に売却されたる品々が四十余年後の今日、百倍な...
食文化と美食探訪

益田鈍翁の茶懐石/高橋箒庵「東都茶会記」

北大路魯山人(1883~1959)は高級料亭「星岡茶寮」のイメージから、たいそう豪華な食生活を送っていたように思われるが、 「手のこみ入ったものほどいい料理だと思ってはいないか。高価なものほど、上等だ...
日本の美意識

日本美術と西洋美術の比較/秋元雄史「日本美術鑑賞」

東京芸大・美術館館長の秋元雄史教授の講演を聞いてきた。「一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞」の出版記念だ。 これまでは和歌や古典を中心に日本の美意識を追ってきたが、この本との出会いを機に、美術品の勉強...
日本の歴史と文化

前方後円墳の名称の由来

前方後円墳は「鍵穴型」という捉え方をすると、円墳部分が前で、方墳部分が後の「前円後方墳」に見える。※ちなみに英訳は鍵穴”Keyhole-shaped tomb” なぜこの名称になったのが? 江戸時代の...
日本の美意識

日本美術の二つの系譜

講師・山下裕二、聞き手・橋本麻里の「驚くべき日本美術」。 山下氏が日本美術の二つの系譜を示し、 「二つのライン、その間の幅が非常に広いことが、実は日本美術の豊かさだと思うんです。おそらく、どちらかだけ...
日本の美意識

日本文化を考える/神田邦彦「現代文 標準問題精講」

大学受験用の現代文問題集の学習メモ。 一人称を使い分ける日本語の心理 鈴木孝夫「閉ざされた言語・日本語の世界」を題材に学ぶ 日本人は目の前の相手次第で、一人称代名詞をコロコロ使い分ける。それはつまり「...
日本の神様と昔話

伊吹山の神様とその息吹がもたらす薬草。

次なる日本文化探求の旅は滋賀に決めた。予習を進めるうちに気になったのが伊吹山。 伊吹山を結ぶ神社と史跡 ヤマトタケルが草薙剣を持たずに伊吹山の神を討伐に出かけ返り討ち。尾張国の妻ミヤズヒメの元に草薙剣...
日本文化探究の旅

出雲大社・伊勢神宮・女狭穂塚古墳の二等辺三角形

1988年に出版された渋谷茂一「巨大古墳の聖定」。 「聖地の位置の選定=聖定」には何かしらの意味があるに違いない!と古墳・神社・山頂などを直線で結ぶと様々な図形が現れることを紹介する。 世界遺産登録の...
お薦めの本

美人とはブランド戦略である/野宮真貴「赤い口紅があればいい」

人の外見が大切なのは目を背けることのできない事実。「見た目より中身が…」なんて現実逃避をしてはならない。 ナンシー・エトコフ「なぜ美人ばかりが得をするのか」 見た目で生涯所得に3400万円も差が出る!...