日本の歴史と文化

食文化と美食探訪

千利休の茶懐石(茶道長問織答抄・松風雑話)

日本の古典には美食に関する言説が見当たらない謎。フランスとの比較でそんな話を耳にして、たしかにそうだなと。 日本の美食批評は明治以降か? パッと思いつく「食」について言及した日本の古典と言えば、兼...
食文化と美食探訪

フランス人の料理への誇りはいかに形成されたのか?(橋本周子)

前回に引き続き「食の文化シンポジウム」から、フランスの古典から食の思想史を研究する橋本周子さんの話をメモ。 2008年に当時のフランス大統領サルコジ氏は、農業の見本市で次のようなスピーチをした。 ...
食文化と美食探訪

髙橋拓児「日本料理の料理人は編集者である」

味の素文化センター主催の「食の文化シンポジウム」。 木乃婦の髙橋拓児さんが登壇されるとのことで足を運んだ。 京都で髙橋さんの料理をいただいたことはないが、我が家のおせち料理は、NHKで放送された髙...
食文化と美食探訪

とんかつ誕生の謎。「ぽん多本家」と「ポンチ軒」

東京国立博物館「正倉院の世界」を訪れるついでに、初めて「ぽん多本家」でカツレツをいただき感動した! その調理工程がぐるなびで紹介されているが、ロース肉の脂身を落とし、芯だけを揚げたカツは超・美味!...
日本文化探究の旅

利休と織部が目指した茶道具改革は失敗?

先日はじめて徳川美術館を訪れた。ここでは尾張徳川家に受け継がれてきた美術品が展示されている。 特別展が「殿さまとやきもの-尾張徳川家の名品-」で、ここまで量の茶道具が一同に会した展示は初めて!とい...
日本文化探究の旅

観光資源を生かし切れない近江八幡。それは滋賀県全体の課題。

旅に出るときは神社仏閣・史跡にしか興味を示さない私だが、今回、滋賀県を巡るにあたり、必ず行ってみたかったのが、たねやグループの「ラ コリーナ近江八幡」。 もともと地元のデパ地下で、たねやの和菓子を...
日本文化探究の旅

おみくじの起源は比叡山延暦寺?

比叡山延暦寺を散策中に「おみくじの元祖」という解説看板と、「おみくじ発祥之地」という石碑に出会った。 元祖とか発祥とか言われると本当なのか?と調べたくなってしまう。 古来より吉凶を...
日本文化探究の旅

長命寺。古来より続く琵琶湖の絶景。

長命寺。縁起の良い名称だ。 現在は車で途中まで登ることができるため、参拝は簡単だが、本来は808段の石段を登らなければ本堂にたどり着けない。かつては自分の足で登り切ることができるかどうかで、自らの...
日本文化探究の旅

日本最古の鉄道駅舎が残る長浜。かつては栄えたが…。

長浜から船に乗って、琵琶湖上の竹生島を訪問する予定が、台風一過の強風で船が欠航になるというアクシデントに見舞われた。 暇になって長浜の街をブラついて発見したのが「長浜鉄道スクエア」。なんとこの建物...
日本文化探究の旅

安土城跡を訪れて感じた信長像

安土城跡の散策が予想外に辛かった。もちろん訪問当日が運悪く、気温30度近かったこともあるのだが、以下のような事前の勝手な思い込みがあった。 信長は経済政策重視した人だから、そんなに高い山に拠点を...
日本文化探究の旅

今も地元で愛される中江藤樹の教え

琵琶湖をグルッと一周する旅の中で、中江藤樹(1608~48)が私塾を開いた地にたまたま出会った。 高島市の「藤樹の里」という道の駅に立ち寄った際に、あれ? 藤樹って内村鑑三「代表的日本人」に出てく...
お薦めの本

トマトの履歴書/橘みのり「トマトが野菜になった日」

世界のトマト摂取量 私はトマトが大好きで、毎日の晩ご飯の締めはトマトが定番。概算してみると年間45kg程度食べているようだ。 カゴメのウェブサイトによると日本人の平均摂取量は年間10kg。私はス...
万葉集

日本人の季節感は京都で生まれた?/森朝男「読みなおす日本の原風景」

日本人の季節感の形成について、おもしろい仮説に出会った。 万葉集の巻十四は「東歌」という表題になっており、現在の東海・中部・関東地方で詠まれた歌を230首収録している。 森朝男「読みなおす日本の原...
日本文化探究の旅

琵琶湖の名称の由来。形? 弁財天?

さらに近江旅の予習中。 「覇王 信長の海 琵琶湖」を読んでいて気になった琵琶湖の名称の由来。 琵琶の形に似ているから? Wikipediaにはこんな風に書かれていた。 古代には、都から近い...
日本の歴史と文化

国宝「孔雀明王像」を観る/原三渓の美術 伝説の大コレクション(横浜美術館)

関東大震災後の復興に尽力した横浜の名士、原三渓(1868~1939)。 その生誕150年、没後80年に合わせて横浜美術館で開催されている「原三渓の美術 伝説の大コレクション」を鑑賞してきた。 ...
日本文化探究の旅

石垣職人・穴太衆の原点は古墳?/白洲正子「近江山河抄」

近江旅の予習に白洲正子「近江山河抄」を読んだ。 歴史を巡る旅をしたい私にとって素晴らしいガイドブックだが、1972年の連載をまとめた本なので、風景の記述には期待薄だろうか。それでも近江八幡の長命寺に...
日本の歴史と文化

明治・大正の美術品バブル/高橋箒庵「東都茶会記」

高橋箒庵の「東都茶会記」を読む中で、懐石料理以外に気になったのは美術品売買の話。 1916年12月31日に「道具の当たり年」として記された一節。 「明治初年に売却されたる品々が四十余年後の今日...
食文化と美食探訪

益田鈍翁の茶懐石/高橋箒庵「東都茶会記」

北大路魯山人(1883~1959)は高級料亭「星岡茶寮」のイメージから、たいそう豪華な食生活を送っていたように思われるが、 「手のこみ入ったものほどいい料理だと思ってはいないか。高価なものほど...
日本の美意識

日本美術と西洋美術の比較/秋元雄史「日本美術鑑賞」

東京芸大・美術館館長の秋元雄史教授の講演を聞いてきた。「一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞」の出版記念だ。 これまでは和歌や古典を中心に日本の美意識を追ってきたが、この本との出会いを機に、美術品の勉...
日本の歴史と文化

前方後円墳の名称の由来

前方後円墳は「鍵穴型」という捉え方をすると、円墳部分が前で、方墳部分が後の「前円後方墳」に見える。※ちなみに英訳は鍵穴”Keyhole-shaped tomb” なぜこの名称になったのが? 江...
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