日本の歴史と文化

古今和歌集

「黄」の佐保山と「紅」の竜田川。古今集・紅葉の和歌

「もみじ」に当てられた漢字が「黄葉」から「紅葉」へ変わり、 和歌に詠われるイメージも変わることを書いた。 もみじが「黄」から「紅」に変わる頃に/百人一首24「紅葉の錦 神のまにまに」 これを...
NO IMAGE 万葉集

もみじが「黄」から「紅」に変わる頃に/百人一首24「紅葉の錦 神のまにまに」

もみじの語源 かつて日本人は 無文字社会からの移行期の万葉仮名の時代、 木の葉が色を変えることを「モミツ(毛美都)」と呼んでいた。 それが「モミチ(毛美知)」と名詞化し、万葉集の時代になると、 「黄葉」を「モミチ」や「モミチバ...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

ルターとトランプ、カルヴァンと行基がなんとなく似ている。

マックス・ヴェーバー「プロ倫」の再読のついでに、 ルターやカルヴァンの宗教改革を思い当たる話と結びつけてみる。 ルターとトランプ ルターがラテン語の聖書をドイツ語に翻訳したことは、 ローマ・カトリックのエリート聖職者からすると、 ...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

極楽浄土が注目されたのはなぜ?/源信「往生要集」

浄土は複数だが、特に注目された極楽浄土。 仏教の浄土は本来、八方位+上下二方位の十方位に存在する。 たとえば東西南北の浄土とそこに住む仏様は、 北…弥勒菩薩(兜率天浄土) 南…釈迦如来(霊鷲山浄土) 西…阿弥陀...
日本の美意識

中秋の名月をめぐる日本の歴史・文化

中秋の名月についてこれまで調べたことをいったんまとめてみた。 「中秋」の由来 旧暦での季節の分け方は、 春…1月、2月、3月 夏…4月、5月、6月 秋…7月、8月、9月 冬…10月、11月、12月 ...
食文化と美食探訪

関東と関西の月見団子/守貞謾稿

中秋の名月のお供物と言えば「月見団子」が思い浮かぶが、 もともとは「芋名月」とよばれ、里芋が主役だった。 はるか昔の狩猟採集時代より世界中で栽培されており、 今も世界各地で里芋の収穫祭が行われているらしい。 日本でも中秋の名月が里芋...
日本の歴史と文化

花火の古典を眺める/和漢三才図会、花火秘伝集

気まぐれでネット上で閲覧できる花火の古典に触れてみた。 前にも図解したように、戦国時代の鉄砲鍛冶のなかには、 平和な時代に合わせて花火職人へ転身した者がいたようだ。 ※例:株式会社國友銃砲火薬店ウェブサイト ただし日本が特別...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

ショーメ展を観て、日本の謎とダイヤの歴史が気になった。

先週末「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」展を観に行った。 1780年創業のショーメは創業者マリ=エティエンヌ・ニトが、 1804年にフランス皇帝についたナポレオンの宝飾品を担当。 それ以後、貴族の顧客を獲得、確固たる地位を築いて...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

踊り念仏と坐禅は本質的には同じかも/一遍上人語録

阿波踊りで徳島市と踊り手の対立がニュースになっていてふと思う。 そういえばなぜか日本史の転換点に踊り狂う集団が現れる。 モンゴルが九州に攻め寄せた頃、踊り念仏の一遍が現れ、その後鎌倉幕府は崩壊へ向かう 江戸時代の末期、まさに大政奉還の...
お薦めの本

伝説のクソゲー「いっき」に百姓一揆の本質を見る/呉座勇一「一揆の原理」

「一揆」と聞くとファミコン世代の私は、 サンソフト(現在はサン電子)のゲーム「いっき」を思い出す。 農民が悪代官の屋敷に殴り込みをかけに行くゲーム。 奇妙だったのが初期武器は鎌で遠距離攻撃が可能なのだが、 鎌より強いはずの竹...
NO IMAGE 日本の神様と昔話

日本の昔話は描かれた女性像に特徴あり。

河合隼雄が注目した「炭焼長者」の女性像 先月のNHK「100分de名著」で河合隼雄が取り上げられていたので、 この機会に手元にある著作を読み返している。 番組でも取り上げられていた、 河合隼雄「昔話と日本人の心」。 著者は女性が自...
食文化と美食探訪

京料理までもがファッションフード化?/畑中三応子「ファッションフード、あります。」

先日紹介した本は、純粋に味覚を楽しむ美食行為ではなく、 SNSで自慢したいだけのグルメが増えた弊害を描いたもの。 食が情報として消費される世の中への嘆き/柏井壽「グルメぎらい」 しかし1970年代以降の...
お薦めの本

食が情報として消費される世の中への嘆き/柏井壽「グルメぎらい」

「美味しいものを食べること」と「グルメ」という言葉の間に、 奇妙な溝が広がり、その原因を検証した一冊がおもしろい。 柏井壽「グルメぎらい」 著者が嫌うグルメとは、美味しい料理...
お薦めの本

縦書きは東アジアの宗教だ/石川九揚「日本語とはどういう言語か」

東アジアにキリスト教やイスラム教と同列にできる宗教は存在せず、 代わりに生み出されたのが「書字」すなわち「文字を縦書きすること」。 そんな興味深い主張が書家が書いた本に記されていた。 石川九揚「日本語と...
食文化と美食探訪

イタリア料理 シェフの系譜

今春イタリア料理界の重鎮、山田宏巳シェフと日髙良実シェフが、 相次いで店舗を移転、拡大して南青山にリニューアルオープン。 テストキッチンH(ヒロソフィー20席→100席) アクアパッツァ(48席→80席) そうい...
日本の美意識

日本文化の礎を築いた偉人。紀貫之、西行、足利義政。

タイトルに惹かれて 藤田正勝「日本文化をよむ」を読んだ。 5つのキーワードを通じて日本文化の根底に迫る内容だが、 親鸞の部分がなんとなくズレてしまっている印象だった。 西行の「心」 親鸞の「悪」 長明と兼好の...
日本の歴史と文化

日本の出版事業の夜明け「五山文化」

松岡正剛さんの千夜千冊の文庫化 がはじまり、 一度はウェブで読んでいるはずだけど、さっそく手に入れた。 松岡さんの書いたものを読むと、読書への関心が高まるところが好き。 ふと気になる一節から広がった一例は次のようなもの。...
食文化と美食探訪

奈良・美食探訪2018

蕎麦懐石「玄」 昨年とても感銘を受けた奈良の蕎麦懐石「玄」。奈良で蕎麦の求道者に出会い、江戸時代の「蕎麦全書」を読む。(17/04/18)その後、何かのテレビ番組で、市川海老蔵(11代目)がここを訪れ、生前の市川團十郎 (12代目)が認め...
NO IMAGE 食文化と美食探訪

日本料理と正法眼蔵の「龍吟」

その名はよく耳にするが、まだ未開拓の日本料理の名店「龍吟」。最近は龍吟出身のシェフの店も名店として知られるようになり、スリオラ(スペイン料理)茶禅華(中華料理)ヒロヤ(フランス料理)ジャンルを超えた広がり方が不思議だ。そういえば道元の「正法...
日本文化探究の旅

仙洞御所の一升石は贅沢すぎる?

1630年に後水尾上皇の御所として完成した京都御所内の仙洞御所。 仙洞とは仙人の住処のことで、天皇を退位した上皇や法皇の御所を指す。 御所そのものは焼失し、現在は小堀遠州による庭園が残されているが、手間のかけ方に驚かされる一角があり、な...