日本の歴史と文化

日本の美意識

1979年出版の朝日選書「日本の色」の復刊を求む!

日本の色彩感覚の歴史を学びたいと思い、いろいろな本を集める中、1979年出版の朝日選書「日本の色」がとんでもない逸品だった。冒頭数十ページの座談会「日本の伝統文化と色」の出演者が豪華!日本文化に関心が...
美術鑑賞

山水画と洛中洛外図の対比/花田清輝「金いろの雲」

美術館に「洛中洛外図屏風」が飾られると、当時の風俗が読み解けるとの観点から、この部分にこんな人々が描かれているよ、と案内が付けられていて、それはどこだ?とキョロキョロしながら鑑賞するのが定番。しかしこ...
日本の美意識

日本語の色名称の起源は光と影「明・暗・顕・漠」

日本の色に関する言語の変遷を知りたいと調べていたら、佐竹昭広(1927~2008)の「古代日本語における色名の性格」が、ぜひとも読むべき論文らしいのだが、手に入りづらい。(岩波現代新書「万葉集抜書」に...
日本の美意識

建礼門院右京大夫の見た空の色

前回に引き続き「建礼門院右京大夫集」の星夜の話。今日は「色」に着目して編集してみる。「空を見上げたれば、ことに晴れて、浅葱色なるに、光ことごとしき星の大きなる、むらなく出たる、なのめならずおもしろくて...
めくるめく和歌の世界

建礼門院右京大夫の見た星空

古代日本は星に対する関心が薄かった?かつての「広辞苑」編者、新村出(1876〜1976)は、古代日本の星に対する関心の薄さを指摘した。 「支那の星学説、占星術及び星辰崇拝が輸入されないうちの、日本人が...
めくるめく和歌の世界

後拾遺和歌集の中秋の名月

今年は明日が中秋の名月(旧暦八月十五夜)ということで、去年、手に入れた岩波文庫の「後拾遺和歌集」から、中秋の名月を詠った和歌を抜き出してみた。まずはおさらい。勅撰和歌集での月の和歌が増えはじめるのが「...
日本の歴史と文化

藤原定家「明月記」のオーロラ

藤原定家「明月記」に残る天文の話題と言えば、超新星爆発に関する記述だが、オーロラに関するものもあるらしい。建仁四年正月十九日(西暦1204年2月21日)の記述「秉燭以後、北ならび艮の方に赤気あり。その...
お薦めの本

海水温上昇と海洋酸性化が日本の食生活に与える影響

二酸化炭素排出による地球温暖化については否定する説もあり、いろいろ読んでいると、どちらが正しいのかは正直よく分からない。ただ大気から海に溶け込む二酸化炭素が増えることで、海洋酸性化が進み、海の食物連鎖...
お薦めの本

月刊専門料理8月号の特集「以後の料理人、以後のレストラン」がおもしろい!

一流の料理人の調理技術を紹介する月刊誌「専門料理」。その2020年8月号の特集「以後の料理人、以後のレストラン」がおもしろい!「以後」というのはもちろんCOVID-19の感染拡大以後のこと。最も打撃を...
食文化と美食探訪

菊乃井の村田吉弘さんが語る料理屋の経営学

COVID-19の襲来は飲食産業に大きな打撃となり、とくにカウンター中心の日本料理店の先行きに不安を覚える。そこで考えたくなったのが、老舗の料理屋はどのような理念を持って生き残ってきたのか?食べて応援...
食文化と美食探訪

料理人の長い修行期間に込められた先人の知恵

GDPの個人消費から外食費の増加が読みとれないにも関わらず、料理の提供価格の上昇若手料理人の独立開業の増加既存店舗の移転・拡大が起きているのは危険な兆候では?といった話を2年前に書いた。食が情報として...
食文化と美食探訪

ESG投資やSDGsよりも、良き食事を心がける。

今から10年以上前のこと。坂本光司「日本でいちばん大切にしたい会社」に出会い、株式投資と社会貢献がどうつなげられるか考えた結果、こんな図を描いて折り合いをつけた。その後、ESG投資という概念が普及し、...
お薦めの本

料理をすることの意義

テレワークと外食自粛により自宅で料理をする人が増えたようだ。コロナ禍で変化する食生活や、さらに高まる健康への意識(マクロミル)この調査によると、57%の人が自宅で料理をする機会が増え、増加した増加した...
食文化と美食探訪

食文化を測る指標/小野塚知二「産業革命がイギリス料理をまずくした」

文藝春秋編「世界の新常識」に収録されているコラム、小野塚知二「産業革命がイギリス料理をまずくした」が興味深い。 イギリス料理はなぜマズイのか?イギリスの経済史を研究する著者が、イギリス料理のまずさの歴...
お薦めの本

ニッポンの名茶碗100原寸大図鑑

ニッポンの名茶碗100原寸大図鑑。 美術館で鑑賞できる国宝6椀、重要文化財20椀を含む100の名茶碗。それが原寸大の写真付きで紹介されている一冊。 本屋でたまたま見つけてすぐに購入した。なんたって本を...
お薦めの本

戦うじゃがいも。絶滅の恐れも?/竹下大学「日本の品種はすごい」

竹下大学「日本の品種はすごい」を読んで、国産のじゃがいもが絶え間なく戦っていることを知った。米国産との戦い、国内の品種同士の戦い、寄生虫との戦い。。。米国産じゃがいもとの戦い日本では植物防疫法により、...
お薦めの本

たらいまわしの原点/磯田道史「無私の日本人」

「たらいまわし」という習慣はいつ頃からはじまったのか?映画「殿、利息でござる!」の原作、磯田道史「無私の日本人」によると、戦国時代が終わり、武士の人数が有り余ったことに起因するようだ。だから一人ででき...
日本の神様と昔話

ウイルスとの戦いは神頼み!は案外正しい?

AmazonのPrime Readingでたまたま見つけた岡田能正「神社に行っても神様に守られない人、行かなくても守られる人。」を読んで、なんだか感染症対策につながるような…?と感じてしまうのは、今だ...
お薦めの本

「経済」の語源は「経世済民」(世をおさめ、民をすくう)

松岡正剛の新刊「日本文化の核心」に、経済にまつわる言葉の語源が紹介されていて興味深い。まずは「経済」。この言葉はもともとは「経世済民」の省略語で、「経世」は荘子、「済民」は書経からとられたものだった。...
食文化と美食探訪

8vs8の戦い。ヤマタノオロチに「やしおりのさけ」。

古事記や日本書紀の中でスサノオが八岐大蛇(ヤマタノオロチ)と戦う際に、「八塩折酒(古事記)・八醞酒(日本書紀)」を用意したという記述がある。この「やしおりのさけ」とはなんぞや?というのを学んだのでメモ...