人間の認識に客観は存在しない。あるのは主観のみ。

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宇宙物理学に触れると、直感的には理解し難い話が満載。

  • サイクリック宇宙論…現在の宇宙はビックバン(膨張)とビッククランチ(収縮)を30~50回繰り返してできあがったもの? 私たちは50回目の宇宙を生きている?
  • マルチバース宇宙論…私たちの認識している宇宙は、無数に生み出され続ける泡宇宙のひとつ? それぞれの泡宇宙には別々の物理法則が存在する?

なんとなくマルチバース宇宙論に似ているような気がして、
量子力学の多世界解釈にも触れてみると、ますますSFチック。

多世界解釈によると、私たちが人生において何らかの選択をすると、
宇宙が分岐して、選ばなかった未来もパラレルに存在するのだという。
ただし分岐後の世界を観測することも実証することも不可能なのだとか。

意味が分からないながら、改めて忘れないようにしたいのは、
私たちが「客観的」だと信じているこの目に映る世界は、
「主観的」にある一部分を型抜きしたものにすぎないということ。

「複数の世界が共存しているなどと言うと、一見、超自然的、観念論的なイメージをもつかもしれないが、しかし実際には逆で、多世界解釈とは人間の認識に特別の地位は与えずに、世界をきわめて客観的、実在論的にとらえる見方なのである。」(和田純夫「量子力学の多世界解釈」

人間の認識に特別の地位を与えない。
哲学的な響きがあるが、これは最先端の物理学の話なのだ。

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