久しぶりに新年の七福神めぐりをしてみた。
2015年の港七福神以来なのでなんと9年ぶり。
今回は品川区の7つの寺社をめぐる荏原七福神。
駅でキャラクター七福神なるチラシを手にしたのがきっかけ。
かわゆくデフォルメ?されているが、
私の七福神のイメージは異形の神々の集まり。
たとえば唯一の日本生まれ神様、恵比寿。
古事記の国生みでイザナギ、イザナミから最初に生まれたが、
手足のはっきりしない水子だったため、葦船で海へ流される。
福禄寿は南極星(竜骨座のカノープス)の化身。
体と頭が同じ大きさという、これぞ異形!
布袋尊は弥勒菩薩の生まれ変わりとされる唐代末期の僧侶。
自身で動けないのでは?というほど太った姿で描かれる。
民間信仰として江戸時代頃に定着するとされる七福神に、
こうした異形の神々が選ばれているというのは興味深い。
折口信夫は日本の神の特徴を「マレビト」と呼んだ。
稀に来る人。つまり日本の神は「主」ではなく「客」。
とある共同体で「異形」として追い出された漂泊者が、
他の共同体へ訪れて「マレビト」として迎えられた。
このあたりの感覚が七福神信仰に含まれていそうな気がする。
いろいろ追求すると、なんでこの七神が選ばれたのか等、
謎多き七福神信仰だが、とりあえず荏原七福神をコンプリート。
前回、七福神めぐりをした9年前を振り返ってギョッとした。
その2週間後ぐらいに、交際ゼロ日で結婚相手を決める、
というとんでもない幸運が舞い込んだ。今年は果たして…
コメント