2023年の美食探訪

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家計簿をまとめていて。ありゃりゃ!と思ったこと。

外食に出かけた回数は2019年の頃に戻りつつあるが、
物価上昇の影響もあり、今年の外食費は2019年比で6割増。
年間の総支出は2019年比で約1割増だからいいのかな?

とはいえ外食費が年間支出の4分の1を占めるまでになっちゃった。
でも45歳以降はお金から経験を引き出す力が低下するそうだから、
今年45歳の私はもっとお金を使うべきかもしれない。

なんて家計簿を見ながら、言い訳をしている、
「食」へのこだわりが強すぎる私の1年の振り返り。

新しい店を次々と開拓せず、気に入ったお店に通いたい人。
だから良い店と出会えたら、初回訪問時に次の予約もしてしまう。

でも2回目に訪問時の料理に変化が感じられず残念なこともある。
ミシュラン星付きや食べログ高評価のお店でもよくあることで、
特別な記念日に1度は訪れるべき美食だったということ。

今年初訪問のお店は十数軒あったけど、
定期的に訪問したいなと思ったのはわずかだった。

そんな私の現在の定期訪問リストは、

  • てんぷら前平(天ぷら/麻布十番)季節に1回以上
  • ぽん多本家(洋食/上野)美術館・博物館に行くときは必ず
  • 乃木坂しん(懐石料理/乃木坂)2ヶ月に1回
  • JINBO MINAMI AOYAMA(イタリア料理/表参道)2ヶ月に1回
  • luogo(イタリア料理/自由が丘)毎月

このなかで一番好きなお店は、てんぷら前平
もともとは神様、早乙女哲哉さんの天ぷらをいただいていた。
でも門前仲町は家から遠いのと、海外観光客で予約が取りにくくなり、
足が遠のきはじめた頃、山の上ホテル出身の前平智一さんが開業。

以来6年ほど通わせていただいているが、
私にとっては気候変動を実感させられる学びの場でもある。

何年か後に振り返ると食材が様変わりしているかも?ということで、
今年から研究資料として、揚げる前の食材を記録させていただいている。

ぽん多本家はここのとんかつ(料理名はカツレツ)を食べたら、
もうほかの店では食べられなくなるほどの衝撃。

でも最近はキスフライも美味しいことに気がつき、
江戸前の鱚が消滅に向かっていることもあいまって、
カツレツよりもキスフライに乗り換えてしまった。

続いて料理長が同世代の2店舗

  • 乃木坂しん(石田伸二さんが1976年生まれ)
  • JINBO MINAMI AOYAMA(神保佳永さんが1977年生まれ)

乃木坂しんについては、情報発信の好事例として、
さまざまな場面で紹介させていただいているお店。

今年の改装リューアル以降は更新が止まってしまっているが、
ぜひとも続けて欲しいところ。

JINBOは野菜の調理法にかなりのこだわりがあり、
メイン料理の付け合せの野菜の調理にも何時間もかけたり…。
この手間のかけ方でこのお値段は安すぎるでしょ!というお店。
先の前平さん同様、神保さんも研究者気質の方なので、
「知」の探求が大好きな私に響きやすいのかもしれない。

最後に今年から通い始めたluogo
私は東急大井町・目黒線の大岡山生まれで、
幼少期の頃から近隣で栄えている街といえば自由が丘。
そして20代半ばから約10年間、仕事をしていたのも自由が丘。
長年食事をしてきた街で、初めてお気に入りの店ができた!

鮎釣りが趣味のシェフのお父さんが岐阜から送ってくれる、
天然鮎を使ったのパスタが衝撃的な美味しさだった!

でもワンオペのままオープンから1年が経過し、
未だにスタッフが見つからず、過労でかなり心配な状況。
健康に気を付けて、長く続くお店になって欲しいと切に願う。

料理人のみなさま、今年もありがとうございました。

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