イチゴのショートケーキは日本文化の象徴?!

この記事は約2分で読めます。

クリスマスと言えば、イチゴのショートケーキ

そんなショートケーキの由来に驚いたことがふたつ。

まずは日本生まれのケーキということにビックリ!

考案者と伝えられるのは次の2人。

  • 「不二家」創業者の藤井林右衛門が1922年に販売
  • 「コロンバン」創業者の門倉國輝が1924年に販売

このあたりまではご存知の方もいるかもしれないが、
タラ・ムーア図説クリスマス全史にさらなる驚きの記述が!

「日本の伝統的な祝日には、蒸した米をついて丸めた餅という食べ物が供されてきた。丸みを帯びた形状は日本人の和の概念を捉えたものだ。餅に使われる、さらに言えば日本の米の生産割合からすれば貴重な精米は贅沢の象徴とされ、白いクリスマスケーキはこうした祝日の料理の甘い版となった。」

補足すると、米粒には稲の霊力(稲魂)が宿ると信じられており、
そんな米粒を凝縮した餅や酒は霊力が宿る特別な食べ物なのだ。
そして正月は「歳神(年神)」を迎え入れるための行事。
歳神が配る御魂(その年の命)を餅に見立てているのだ。
白いショートケーキは、餅を見立てたものだという驚きの指摘。

「トッピングのイチゴは、日本では昔から邪気を払う色とされる赤を思い起こさせる。イチゴの赤とホイップクリームの白という配色も、日本では結婚式などの式典で用いられる。」

これも補足すると、赤色、正確には朱色「丹(に)」は、
魔除けや不老長寿を象徴する色として、
古代より宮殿や神社仏閣に多く用いられてきた色だ。
ショートケーキに乗るイチゴには鳥居と同じ意味がある?

この話、信じていいのかな?

注釈の引用元に、Konagaya“Christmas Cake”とあり、
2001年に小長谷英代(現在は早稲田大学教授)が、
ペンシルベニア大学在学中に書いた論文、

“The Christmas cake: A Japanese tradition of American prosperity”

から取られているようだ。残念ながら全文は読むことができない。
ただ経歴からアメリカ文化が専門の研究者のようなので…。
でもとても興味深い考え方だと思う。

コメント