世界を読み解く方法

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論理より直感を信じるようになった経緯

論理的思考、ロジカル・シンキング。 私のなかでは2000~2010年あたりに、世間でもてはやされた印象がある。当時20代だった私は、なるほど論理の積み上げが大切なのか!と真に受けたが、とくに証券市場と...
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相対性理論は世界の理を教えてくれる

アインシュタインの「相対性理論」に関する簡単そうな本を見つけたら、物理学の詳しい話は分からなくても、手に取るようにしている。今回はKindle版の「NHK「100分de名著」ブックス」のもの。 私にと...
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好奇心の羽を広げて直感を磨く/羽生善治「直感力」

羽生善治さんの書籍を再読・編集するのが止まらなくなってしまい。今回は2012年に出版された「直感力」より。 羽生さんが「直感」をテーマに執筆することになったのは、 おそらく2005年出版の「決断力」で...
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選択に迫られた時に読み返す、羽生善治「大局観」。

私が投資に前のめりになるのは、株式市場が暗いムードの時なので、欲しかった企業の株価がどれもお買い得に見えて絞るのが難しい。選ばなかった方の企業の株価が上昇してしまったり…(苦笑) 星の数ほど多くの手か...
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羽生善治「決断力」に学ぶ、情報との向き合い方。

羽生善治さんの「決断力」が出版された2005年当時は、家庭向けのインターネットの人口普及率が70%を超えた頃。(2001年は44%だったが、その後ADSLや光回線の普及で急上昇。) それまで一般市民の...
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私にとって最高の投資指南書、羽生善治「決断力」

私が投資家人生で一番参考にしている方は、 ウォーレン・バフェットさんよりも、将棋の羽生善治さん。 2005年に出版された「決断力」との出会いにはじまる。 この本を手に取ったきっかけは、とてもふざけたも...
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歴史に法則はない/カール・ポパー「歴史主義の貧困」

久しぶりにカール・ポパーの「歴史主義の貧困」を再読。 前回の読書メモは、序章をちぎっているだけなので、 おそらく中身はよく理解できないまま挫折したものと思われる。 歴史の行く末は予測不能/カール・ポパ...
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価値があるとはどのようなことか?

ジョセフ・ラズ「価値があるとはどのようなことか」。 価値(企業価値)と価格(株価)の差異に探すのが投資家の営みだから、この本のタイトルにすごく惹かれたのだけど、理解不能な内容だった。 価値というからに...
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ポール・ヴァレリー「精神の危機」「知性について」

ポール・ヴァレリー「精神の危機 他十五篇」より、「精神の危機」と「知性について」の読書メモ。 精神の危機 ポール・ヴァレリー(1871~1945)は、産業革命や資本主義などで世界をリードしたのが、なぜ...
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人の目を曇らせる「思想」「嗜好」「習慣」(柳宗悦)

私たちが本質を見失いがちなのはなぜか? 柳宗悦がこんな言葉を残している。 「大方の人は何かを通して眺めてしまう。いつも眼と物との間に一物を入れる。ある者は思想を入れ、ある者は嗜好を交え、ある者は習慣で...
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大局観は歳とともに身につくもの?

将棋やチェスの勝負師の思考法に触れて、投資家としてこれは身につけたい!と願った「大局観」。 大局観を身につけるには?/羽生善治&カスパロフ(07/12/18) この記事は20代だった14年前に書いたも...
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なぜ真実が軽視されるのか?/リー・マッキンタイア「ポストトゥルース」

ポストトゥルースとは? オックスフォード大学出版局辞典部門が、「ポストトゥルース“post-truth”」という言葉を、2016年の「今年の一語」にノミネートし、その意味を以下のように説明。 「公共の...
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ル・ボン「群集心理」は、人間の条件、大衆の反逆の源流。

今月のNHK「100分de名著」が、ギュスターヴ・ル・ボン「群集心理」。 まだ読んでいなかったので、この機会に手に取った。これまで読んだ本と歴史との関連をつなげると、こういう流れかなと。 ル・ボン「群...
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テクノロジーに関する未来予測が当たらないのはなぜ?/ミチオ・カク「穴居人の原理」

テクノロジーに関する未来予測が当たらないのはなぜか? 物理学者ミチオ・カクは「2100年の科学ライフ」(2011)のなかで、その原因を「穴居人の原理」と呼び、原始的な欲求に答えを求めた。 「現代のテク...
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歴史家はどのように歴史像を描くのか?

エドワード・ハレット・カー「歴史とは何か」に登場する、「歴史とは現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話」という文章を目にして、投資家の思考と似ているなと感じた。 歴史とは現在と過去との対話/エドワー...
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平易な言葉で本質を説く/酒井雄哉「一日一生」

投資家の職業病なのか、経済情勢と合わせて思い出すのだが、リーマン・ショック直後にベストセラーになった一冊、 酒井雄哉「一日一生」 ずいぶん久しぶり読み返した。著者は2013年に亡くなっている。 著者は...
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長期投資の前提にある進化論の曲解

数年前のベストセラー、吉川浩満「理不尽な進化」が文庫化されていた。以前は図書館で借りて読んだが、この機会に購入し、マーカーで線を引いたり、付箋を付けたりしながら再読している。 チャールズ・ダーウィンの...
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ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」を要約・編集

ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」を久しぶりに読み直したので、 頭の整理を兼ねて、要約・編集を試みた。 人間文化の根底には「遊び」があるならば、 今の社会で、危惧すべき状況は何か? 破綻する仕組みは何か?...
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羽生善治さんの学習の高速道路論

2006年から毎年ゴールデンウィークに再編集することを習慣にしている、 かつて将棋の羽生善治さんが語った「学習の高速道路論」。 2017年の「永世七冠」達成から、2018年はまさかの「無冠」へ転落。2...
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ホイジンガ、カイヨワの「遊び」の定義

人間文化の起源をたどれば、すべて「遊び」にたどり着く。 そう解き明かした古典的名著、 ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 ロジェ・カイヨワ「遊びと人間」 を読み返してみようと思い立った。なんとなく遊びと今...