世界を読み解く方法真の進歩は不条理な苦痛の減殺とともに/市井三郎「歴史の進歩とはなにか」 人間の歴史が直線的・必然的に「進歩」を続けてきたし、今後も続けていくだろう、という価値観は幻想なのではないか? そもそも進歩の基準や価値尺度が間違っているのでは? そんな考察をした歴史哲学書、 ... 2021.04.08世界を読み解く方法お薦めの本
世界を読み解く方法夢窓国師の世界を読み解く方法/「夢中問答集」25~29段を中心に 引き続き「夢中問答集」を読み直す中で、夢窓国師が説いた、悟りに至る考え方のようなものが、今の私たちが世界をいかに読み解くか?という方法を探す手助けになるのではないかと感じた。 夢窓国師は「仏道」とは... 2021.03.02世界を読み解く方法古典に学ぶ人生論
世界を読み解く方法知的好奇心が本業にどのような恩恵をもたらすのか? たぶん今年に入ってから一度も電車に乗っていないと思う。自家用車も持っていないので、地元からまったく動いていない。 でもその代わり、たとえ移動ができたとしても、遠すぎて参加できなかったイベントがオンラ... 2021.02.21世界を読み解く方法
世界を読み解く方法デビッド・ロブソン「なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか」 知識を得て、経験を積むとともに人は賢くなるもの。そう願いたいところだが… "The Intelligence Trap(知性の罠)" に陥りがちで、 「名声ある者ほど実は愚かであり、劣ってい... 2020.12.03世界を読み解く方法お薦めの本
世界を読み解く方法読書は新たな自分に出会うため/永田和宏「知の体力」 今年の年賀状がわりに書いた、 何のために本を読むのか?(20/01/01) 私なりに読書の意義をまとめてみたのだが、もっと美しいまとめかたをしている本に出会った。 永田和宏「知の体力」 ... 2020.09.25世界を読み解く方法
世界を読み解く方法教養としての現代アート鑑賞法/秋元雄史「アート思考」 去年、出版記念講演にも参加した「一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞」。著者の秋元雄史さんがビジネス書っぽい装いの本を出していることを知った。 アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方... 2020.09.10世界を読み解く方法お薦めの本
世界を読み解く方法私たちの認識は幻想にすぎない/道元「正法眼蔵」山水経 とくに脈絡もなく久しぶりに道元の「正法眼蔵」を読み始めた。 10年来、挫折と再読を繰り返し、解読できた部分をちぎってメモを残す。宝探しに出かけては、その断片を見つけて帰る、そんな古典だ。 言葉が「... 2020.08.31世界を読み解く方法
世界を読み解く方法ハンス・ヨナスの未来倫理学 東日本大震災後に偶然とリスクに関する様々な哲学・社会学の本を読んだが、当時は解説書が少なく挫折したドイツの哲学者、ハンス・ヨナス(1903~93)の思想。 来週末に京都で開催されるセミナーにオンライ... 2020.08.13世界を読み解く方法
世界を読み解く方法隠岐さや香「文系と理系はなぜ分かれたのか」 今はどうだか知らないが、私が高校生だった1990年代後半は、 「文系と理系のどちらを選択するか?」 という問いに対して特に深くも考えずに、 「数学が苦手か、得意か?」 という問いにすり替えて選... 2020.06.26世界を読み解く方法
兼好法師「徒然草」いまこそ「市中の山居」 示唆に富んだ人生訓がちりばめられた、パスカルの「パンセ」。 今ほどこの言葉が身にしみる時はない。 「人間の不幸というものは、みなただ一つのこと、すなわち、部屋の中に静かに休んでいられないことか... 2020.04.22兼好法師「徒然草」パスカル「パンセ」COVID-19
世界を読み解く方法読書はネット社会への抵抗だ!/デヴィッド・L・ユーリン「それでも、読書をやめない理由」 2010年にアメリカで出版され、2012年に翻訳された、デヴィッド・L・ユーリン「それでも、読書をやめない理由」。 原題は“The Lost Art of Reading: Why Books Ma... 2020.02.26世界を読み解く方法お薦めの本
世界を読み解く方法知識分類のはじまり(16、17世紀)/ピーター・バーク「知識の社会史」 ピーター・バーク「知識の社会史」の第5章「知識を分類する」。ここに描かれたヨーロッパにおける知の整理が面白かったのでメモ。 知の分類に関する論争 1400年頃のミラノの大聖堂の建築における石工と建... 2020.02.16世界を読み解く方法お薦めの本
世界を読み解く方法ロジェ・カイヨワ「循環的時間、直線的時間」 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による経済見通しを語る時、決まって2003年のSARSの時の株価や経済統計が持ち出される。 この手法で未来の何が分かるのだろう?とモヤモヤを感じながら、た... 2020.02.13世界を読み解く方法
世界を読み解く方法西田幾多郎「善の研究」100分de名著メモ 7年前に「善の研究」の改訂版が出たのを機に挑戦しようとしたが、出だしの部分に禅と茶道を混ぜ合わせ、深入りせずに挫折してしまった。 主客未分の日本的感性/西田幾多郎「純粋経験」(12/12/0... 2019.11.02世界を読み解く方法
世界を読み解く方法マックス・デルブリュック「限定的いい加減さの原理」 神田邦彦「現代文 標準問題精講」を解いていて、1969年度のノーベル生理学・医学賞受賞者のデルブリュックが、「限定的いい加減さの原理」が発見に必要だと述べたという話が出てきた。 "Principl... 2019.08.07世界を読み解く方法投資哲学を求めて
世界を読み解く方法近代と現代を分かつもの/神田邦彦「現代文 標準問題精講」 「現代」の一つ前の時代を指す「近代」。しかしその区別はなんとなくモヤっとしている。 これについて論じている大学受験の現代文問題集の学習メモ 「近代」の特徴を表す、三つの「つ」 著者は近代の特徴と... 2019.07.05世界を読み解く方法
世界を読み解く方法予測能力に優れた人の流儀/フィリップ・テトロック&ダン・ガードナー「超予測力」 「超予測力」(原題は"Super forecasting")。 投資家としてはもちろん関心が高く、この本の存在は知っていたが、タイトルが怪しすぎて今まで敬遠していた一冊が文庫化されていた。 実際に... 2019.06.14世界を読み解く方法お薦めの本
世界を読み解く方法言語と思考/神田邦彦「現代文 標準問題精講」 2年前に現代文という科目を学ぶことの意義を悟り、 現代の知が凝縮されている大学入試の現代文(17/08/31) ついに大学受験用の問題集にまで手を広げてしまった。 神田邦彦「現代文 ... 2019.06.07世界を読み解く方法お薦めの本
世界を読み解く方法羽生善治さんの学習の高速道路論 毎年ゴールデンウィークに再編集することを習慣にしている、 かつて将棋の羽生善治さんが語った「学習の高速道路論」。 2017年の「永世七冠」達成から、2018年はまさかの「無冠」へ転落。27年9ヶ月... 2019.04.27世界を読み解く方法名言・名文
世界を読み解く方法オルテガの「大衆」は、アレントの「技術的知識の奴隷」となる。 オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」(1930)を読み直すと、続けて手に取りたくなるのが、ハンナ・アレント「人間の条件」。 アレントはユダヤ系のドイツ人。ヒトラーの政権掌握(1933)に際してアメ... 2019.03.06世界を読み解く方法お薦めの本