選択に迫られた時に読み返す、羽生善治「大局観」。

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私が投資に前のめりになるのは、株式市場が暗いムードの時なので、
欲しかった企業の株価がどれもお買い得に見えて絞るのが難しい。
選ばなかった方の企業の株価が上昇してしまったり…(苦笑)

星の数ほど多くの手から、次の一手を選び続ける羽生さんは、
「道を選ぶ」ことについて、どのように考えているのか? 
2011年に出版された「大局観」に手がかりとなる記述がある。

「人は誰でも、経験を積んでたくさんのことを知れば知るほど、『最後の決断』が難しくなってしまうのではないかと思う。なぜなら、判断するための材料がたくさんあると、それだけ迷いや恐れの生じる可能性が高くなるからだ。」

思い浮かんだ選択肢の一つとして正解があったにも関わらず、
それを選ぶ決断ができないのは、感情や心境に左右されるから。

経験を積んで選択肢が増えている分だけ、マイナス面も膨らんでいく。
自らの心の動きを制御する力も育てなければ、経験は無価値となり、

ひとつの選択肢を選んだ後には、後悔に囚われてしまったりもする。

「たくさんの可能性の中から一つを選択する方が、少ない可能性から一つを選択するより後悔しやすい。」

「思い出を美化するのは洒落ているかもしれないが、自分が選ばなかった膨大な量の選択肢のほとんどは、『選ばなくてよかった選択肢』のはずだ。今は情報があふれるほどあるため、選ばなかった選択肢に関しても多くのことが知ることができる。そのぶん、我々は後悔しやすい環境のなかで生きているのだ。」

そして過去の後悔にひきずられて、次の選択を誤る原因につながってしまうのだ。

また複数の選択肢をシミュレーションし、最後のふたつに絞った時に、
どちらもうまくいきそうに思えない時は、とくに注意が必要と説く。

「こんな時には、最後に思いついた別の選択肢が、やけにうまくいきそうに見えることがある。しかしこれは、『なかなか決断できず苦しんでいる状況から、一刻も早く抜け出したい』という心境が生み出している『錯覚』であることが多いのだ。」

誰しも心当たりがあると思われる失敗の法則。
将棋のように必ず次の一手を打たなければならない訳ではないので、
こうした局面に出会ったら、白紙に戻して考え直すべきかもしれない。

棋士は選択・決断を迫られる回数が尋常ではないため、
迷ったときは上記のような考え方を思い出したいものだ。

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