日本の歴史と文化

日本の美意識

冬の夜空への想い。やがて「わび・さび」へ?

最近は中国から飛んでくるpm2.5の問題もあるけど、 冬は空気が澄んで夜空が綺麗に見える季節。 東京でもすぐにオリオン座が見つけられるほど。 昔の人は冬の夜空をどう見ていたのだろう。「十二月ついたちご...
日本の神様と昔話

日本人は無宗教なのか?

日本人は無宗教である。 そう考えられる原因を歴史・文化の面から紐解くと、 思い当たるポイントは下記の2つかな。 日本の神は八百万の神であり、来訪神である。 檀家制度により、宗教に対する関心がなくなった...
日本文化探究の旅

銀色プリンは誰がのせた?/銀閣寺・向月台

京都、銀閣寺の不思議な物体。 この上に座って月の出を待つ? 登ろうとしたら崩れない?? ちなみに足利義政が創建した当時はこんなものはなかったという。 江戸時代に描かれた日本の名所図会を年代順に並べると...
日本の美意識

藤原定家後の和歌の行方…意匠の一部に?

久しぶりに直木賞受賞作を読んだ。 受賞作品をすぐに読むのは5年前ぶりのこと。 山本兼一「利休にたずねよ」を本屋で手にとって 最初の章からだんだん時間を過去にさかのぼっていく 章ごとに異なる人物の視点で...
日本の神様と昔話

氷川神社と八坂神社の由来

神社にはスタンプラリーがあるらしい。 昨年末に教えてもらって、赤坂氷川神社からスタート。 正式にはスタンプじゃなくて御朱印って名前だよ。 そういえば東京に「氷川神社」って名前の神社が多い… 気になると...
日本の神様と昔話

八幡さまはトンカツに似ている

神社本庁(全国の神社のトップ?)の調査によると、 八幡さまを祭った八幡神社(八幡宮)が一番多いのだとか。 でも八幡神は「古事記」や「日本書紀」には登場しない。 総本宮は大分県の宇佐八幡宮で朝鮮から来た...
食文化と美食探訪

松茸文化は飛鳥・奈良時代の森林破壊の恩恵?!

巨大建造物のために森林破壊が進み、文明崩壊へつながる。 その最悪のケースが、モアイ像のイースター島であり、 現代文明の未来への過去からの警告として知られている。 ※ジャレド・ダイアモンド「文明崩壊・上...
日本の歴史と文化

安土城、火のイルミネーション

イルミネーションで街の魅力と人気のアップを図る。 特にクリスマスの定番だけど、ライトアップは誰がはじめたのか? もしかすると織田信長なのかもしれない。 「信長公記」の1581年7月15日の記述には、 ...
日本の歴史と文化

日本初の肖像画紙幣「神功皇后札」

文字を書いたり、PCで打ったりするときはヨコ書き。 でも普段読んでいる本は、数式が多いもの以外はタテ書き。 そういえば新聞は見出しがヨコ書き、本文がタテ書きだ。 なんでこんな器用なことができるのかと、...
お薦めの本

女性視点の平家物語/建礼門院右京大夫集

平家の栄華と滅亡を描いた「平家物語」が叙事詩なら、 「建礼門院右京大夫集」は抒情詩・平家物語と言える。 作者・建礼門院右京大夫の立ち位置は、 そして鴨長明や慈円とだいたい同世代だから、 「方丈記」や「...
お薦めの本

岡田哲「明治洋食事始め-とんかつの誕生」

日本の洋食や中華は和食の一種で本場のものとは違う。 古くは羊肉でだしを取った中国の煮こごり「羊かん」の変身から 近年では「箸」で食べる「たらこスパゲッティ」まで。。。 日本人の食に対する発想の豊かさは...
日本の美意識

光悦の見事な「書」で印刷技術がガラパゴス化?

地元の五島美術館で「光悦」展をやってるので観てきた。 本阿弥家の本業は「刀」の鑑定だったようだが、 本阿弥光悦(1588-1637)は「書」に優れ、出版や陶芸で有名。 私が一番観てみたかったのは「嵯峨...
食文化と美食探訪

ホテルのメニュー偽装の裏側にIT革命

IT革命以前、グルメ情報が乏しかった頃は、 美味しい店の定番は、ホテルや百貨店にあるお店。 流れが変わったのは2010年頃かな。 ホテルや百貨店の「ブランド」からネット上の「口コミ」へ。 転換点は「ぐ...
日本の美意識

日本はアジア文明の博物館/岡倉天心「東洋の理想」

東京国立博物館に「洛中洛外図屏風」を観に行ってきた。 人が多すぎて屏風にはどうにも近寄ることができず。。。 想像してたより小さいものなんだな、という程度の感想。 喧騒を逃れ、隣の建物に移るとガラガラ。...
万葉集

日本の伝統食「あゆ」は釣り占いの魚

今年も鮎(あゆ)を食べなかったな。 鮎は弥生時代頃から、日本人が好んで食した魚。 奈良時代の古典から「鮎」にちなんだ話題をいくつか。 古事記(712年)では神功皇后が朝鮮遠征の帰り道に、 佐賀県・玉島...
日本の美意識

古今和歌集・よみ人しらずの恋歌

詩の歴史上、他国にはない日本の和歌の特徴は、 時代の権力者やその栄華を讃えた歌がほとんどない わずか31文字に、ありったけの想いを込める 恋歌の多さが尋常ではなく、僧侶までが恋を歌う があげられ、とり...
日本の美意識

リセットの日本文化

スーパーマリオの1-1でうっかりクリボーにぶつかった。 そんな時、誰もがリセットボタンに手を伸ばしたことだろう。 現実ではそんなのは通用しないから悪影響? いやいや日本は伝統的にリセットを大切にしてき...
古今和歌集

「君が代」は古今和歌集の和歌

古今和歌集に収録される歌の約4割が作者不明。 長い年月、多くの人々に歌い継がれるうちに、 最初は誰が詠んだのか分からなくなってしまった。 そんな歌が「よみ人しらず」の和歌として残されている。 実は現在...
私の人生観

隠居ではなく遁世と世俗の間へ

かつて「35歳で隠居!」と宣言し、その時が来た2013年。 実際に完全に捨てきることはむずかしかった。 鎌倉時代に漂白の旅と草庵に生きた数寄者・西行でさえ、 世の中を 捨てて捨て得ぬ 心地して 都離れ...
日本の美意識

平和憲法は日本史の集大成

日本国憲法はアメリカに押しつけられたもの、との主張があり、 とくに憲法第九条の改正論議が絶えることがない。  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による...