文化・思想に潜む「禅」 禅の「無」が潜む、日本の美意識 この世界を理解するには、目に映る美しさだけではなく、 その奥に潜んでいる本質を心で感じることが必要だ。 だから真実を捉えるために、まずは真の自分を究明する。 そんな流れで日本の文化・芸術に「禅」が絡ん... 2014.05.13 文化・思想に潜む「禅」
日本の美意識 電子出版3作目の設計図 もともと日本文化の追っかけをはじめたのは、 日本企業への長期投資のため、って観点もあった。 今という場所で世間と同じ視線で物事を見つめていては、 見えたとしても半年くらいの未来が限界だと思う。 だから... 2014.05.13 日本の美意識
めくるめく和歌の世界 「会う」より神聖な輝きを持つ「逢う」 なんとなく気になった言葉。 「会う」と「逢う」を微妙に使い分けている気がする。 「会っていながら逢っていないうたが無数にある中で、行きすぎたうたに呼び返される時がある。そうではなく、初めて会ったのに逢... 2014.05.03 めくるめく和歌の世界
日本の美意識 ちひさきものはみなうつくし 幼な子、人形の道具箱、蓮の小さな浮葉、ひよこ、瑠璃の壺など、 身の回りの小さなものに「いとうつくし」と喜びを見いだす。 「ちひさきものはみなうつくし」(枕草子151段) 清少納言の想いは別のところにあ... 2014.04.20 日本の美意識
百人一首 1000年以上も変わらぬ奇跡/百人一首7「三笠の山に…」 百人一首の暗記に挑戦したのは小学生の時。 恋はまだ分からない。日本語もあまり得意ではない。 そんな時期の私が一番最初に覚えたのが、 天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも 作者の阿... 2014.04.19 百人一首
日本の歴史と文化 世界地図を90度回転すると日本は… 日本について話す機会があるとき、必ず使うものがある。 原研哉「デザインのデザイン」で出会った90度回転させた世界地図。 日本のおもしろさや奥深さが、たった1枚の地図でいろいろ語れる! ペリー来航までの... 2014.04.18 日本の歴史と文化
日本の神様と昔話 山手七福神めぐり たまに昼ご飯を食べに行くところのそばに、 加藤清正が祀られているお寺(覚林寺)があることに気がつき、 立ち寄って御朱印をお願いしたら、清正公と毘沙門天の二択?! 「山手七福神めぐり」なるものがあること... 2014.04.07 日本の神様と昔話
日本の美意識 東京の中心が「空っぽ」の不思議 皇居の西側をお花見さんぽ。 「桜だもん」という名に惹かれて、桜田門から歩いてみたが、 実際に桜が増えるのは半蔵門あたりからというドジっぷり。 堀の向こうには未開発の広大な土地が広がっている不思議。 世... 2014.04.02 日本の美意識
百人一首 「待つ」とは信じ、祈ること/百人一首97「来ぬ人を…」 技術の進歩とともに、待ち時間の短い世の中になってきた。 だから人はしだいに待つことができなくなっていった。 混んでいる急行電車にムリヤリ乗ろうとする バス停で怖い顔をして立っている エレベーターのボタ... 2014.03.25 百人一首
日本の美意識 日本最古の花見と桜歌/日本書紀「履中紀」「允恭紀」 日本の文献で最初に「桜」の美意識が現れるのは、 「日本書紀」の12巻「履中紀」と13巻「允恭紀」。 「履中紀」には最古の花見の記録がある。 「三年の冬十一月の丙寅朔辛未に、天皇、兩枝船を磐余市磯池に泛... 2014.03.22 日本の美意識
日本の美意識 足利尊氏、弱さの強さ/清水寺願文・梅松論 室町幕府の初代将軍、足利尊氏は不思議な人。 湊川の戦い(1336年)で楠木正成を破って上洛し、 比叡山へ逃亡した後醍醐天皇の代わりに光明天皇を擁立。 その2日後にこんな願文を清水寺に奉納している。 こ... 2014.03.21 日本の美意識
日本の美意識 遊び上手だった日本人/ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」 「ホモ・ルーデンス」とは「遊ぶ人」の意味。 ホイジンガは人間の本質や存在意義を「遊び」に見出し、 文化は遊びのなかに生まれ、遊ばれてこその文化だと説く。 そして世界の遊び表現を紹介する中で日本語にも言... 2014.03.17 日本の美意識
日本の美意識 太平記に残る佐々木道誉のバサラ 「太平記」を読んでいて面白い人物と出会った。 佐々木道誉。足利尊氏、義詮を支えた足利幕府の立役者。 1340年、妙法院に泊まる延暦寺の山法師とのいさかいから、 妙法院を焼き払い、都を追放されることにな... 2014.03.16 日本の美意識
日本の美意識 石庭こそが参拝の対象/龍安寺の御朱印 ほとんどの神社仏閣でもらえる御朱印。 もともとは写経を納めた証の受付印だったのだとか。 今では参拝した証にもらえるものになった。 だから社寺名や本尊名が記されるのが一般的だけど、 龍安寺は力強い字で中... 2014.03.15 日本の美意識日本文化探究の旅
日本の神様と昔話 下鴨神社でワールドカップ勝利祈願 この時代の日本に生まれてこられて幸せなこと。 それはもちろんサッカーで、 ドーハの悲劇とJリーグ開幕(1993) ワールドカップ初出場(1998) ワールドカップ開催(2002) ワールドカップ・ベス... 2014.03.13 日本の神様と昔話サッカー
百人一首 和歌の中の富士山/百人一首4「富士の高嶺に…」 富士山の噴火の最古の記録は781年なんだとか(続日本書紀)。 「天応元年七月癸亥駿河国言富士山下雨灰灰之所及木葉彫萎」 当時の富士山は今の桜島のように常に噴煙を上げていて、 小規模な噴火を繰り返しては... 2014.03.01 百人一首
日本の歴史と文化 言霊を貼り付けた文字には呪能がある 古代日本では言葉には霊力が宿ると考えられていた。 万葉集(3254)にはこんな一首が残されている。 敷島の 倭の国は 言霊の 助くる国ぞ 真幸ありこそ 日本は言霊(コトダマ)が助ける国。 私が「ご無事... 2014.02.22 日本の歴史と文化
文化で読む日本経済 無縁を望んだ象徴が神のかたち 無縁。 世俗と縁の切れた立ち位置は、かつての理想だった。 無縁は中世の理想郷/徒然草211段 どこの共同体にも属さず、主従関係などもない無縁。 ふと考えれば、それが日本人が神に託した形でもあった。 特... 2014.02.09 文化で読む日本経済
万葉集 月の語源/時を司る月の神 月の語源は「時」から来ている、なんて話を読んだ。 「ツキ」と「トキ」。うーん…(笑) "Moon"の語源"motion"や"move"には近いか? そういえば万葉集の中に(985)、 古事記にも登場す... 2014.02.06 万葉集
日本の歴史と文化 江戸文化は平安文化のパロディ? 和歌の美的世界は「新古今和歌集」で完成し、 その後は美術品の意匠(デザイン)の一部になる。 藤原定家後の和歌の行方…意匠の一部に?(14/01/21) ふと考えれば美術品だけでなく、 江戸文化にはいつ... 2014.02.05 日本の歴史と文化