資本主義問題

ケインズが「孫たちの経済的可能性」で予測した100年後はまもなく

最近立て続けに2,3度引用されているのを見かけた、ケインズの「孫たちの経済的可能性」を読んでみたくなった。 検索してみたところ、翻訳家山形浩生さんの訳されたものが、無料でダウンロードすることができた。...
めくるめく和歌の世界

藤の和歌。長寿の松に絡ませて藤原氏の繁栄を願う?

藤の花が咲き始めて、見慣れた形は藤棚で花が風に揺れる光景。でも近くの公園で壁の手すりに絡みついて咲いているのを見て、 藤棚って昔からあった訳じゃないよね?と和歌を調べてみた。 「松」「藤波」がセットで...
お薦めの本

21世紀版「海賊資本主義」/水野和夫「次なる100年 歴史の危機から学ぶこと」

水野和夫「次なる100年 歴史の危機から学ぶこと」は、「ゼロ金利」の持つ意味を歴史的背景を踏まえて掘り下げた一冊。 私が投資をはじめた約20年前、ゼロ金利は日本に特有の珍現象だったが、今や金利がないの...
社会や政治の問題など

歓迎されなくなった円安。貿易統計を眺める。

最近、円安が歓迎されなくなったのはなぜ? そう問われて貿易統計(財務省)を見直してみた。 日本の貿易構造が、原材料や燃料を輸入して、製品を作り輸出する、という構造は今も昔も変わらないのだが、近年その中...
投資や経済の話題

国際秩序の変化が株式投資にどんな影響を与えるか?

これから10年単位の長い目で見たとき、昨今の国際秩序の変化が、株式投資にどのような影響を与えるのか? 今の時点でこんな感じかな?と考えていることをまとめてみた。 世界の経済成長率の低下 世界の経済成長...
国際政治・外交と地政学

プーチンの戦争は宗教戦争の様相も?

昨今の国際情勢を受けて、なんでこんなことになったのか?といろいろと学んでいるところだが、 文化が似ていて政治が異なると戦争が起きやすい? プーチン、怒りの演説を読む(2007年ミュンヘン安全保障会議)...
資本主義問題

格差解消と貧困救済は似ているようで少し違う?

岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」で紹介されていた、ジョン・ロールズ「正義論」の内容が分かりやすかった。と同時に一般的に資本主義の格差問題が語られるときは、リベラリズムが前提にあると考えるべきなのか...
お薦めの本

トランプ誕生までの思想的背景/岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」

2016年の大統領選挙でトランプが勝利したのは「反知性主義」ではない。その背景を読み解いた、岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」が、とても興味深かったので図解してみた。
投資で創った人生哲学

カジノ化する社会に振り回されずに生きる

「楽して儲けたい」とは誰もが願うこと。でも世の中そんなにウマい話はないんだよね。 投資の世界でもレバレッジを使う手法があるが、うまくいく人は一握り。それも相当な努力をして、精神をすり減らした末に得られ...
食文化と美食探訪

おかずのクッキング最終号が哲学的

料理が日々の習慣になって7年ほどになる。 レシピ情報はネット上に星の数ほど存在するが、料理人や料理研究家のレシピは味付けにブレが少なく、結局、料理番組のレシピを頼りにすることが多い。 しかし毎週録画し...
お薦めの本

数学者、加藤文元氏の異分野対談「人と数学のあいだ」

「人と数学のあいだ」 数学者、加藤文元氏と異分野の方との対談集。 竹内薫氏(物理学・プログラミング) 岩井圭也氏(小説) 上野雄文氏(脳科学) 川上量生氏(ビジネス) といった面々との対談が収録されて...
お薦めの本

アメリカを学ぶための基本書「現代アメリカ政治経済入門」

資産形成はアメリカ株にインデックス投資するだけでOK、みたいな話をよく見聞きするし、私の株式ポートフォリオも5~6割がアメリカ企業で占められている。 でもなぜそんなにもアメリカに期待をしているのか? ...
国際政治・外交と地政学

独裁と民主化。フランス・ロシア・中国の歴史の振り子。

独裁から民主化へ行き着くのが正しい道と仮定して、フランスの歴史を振り返ると、行ったり来たりしているのが分かる。 フランス革命で絶対王政を倒して、民主化へ向かったけれど、ナポレオンが現れて独裁に逆戻りし...
国際政治・外交と地政学

プーチンのブレーン? アレクサンドル・ドゥーギンの地政学

プーチン時代のロシアの地政学の指針をつくった、アレクサンドル・ドゥーギン(1962~)という人物がいるらしい。 今回のウクライナ侵略関連の記事で名前を見かけるが、その代表的な著作「地政学の基礎」(19...
投資や経済の話題

年初から続く株価下落を受けて

重要な局面の時くらいは直接、投資に関係のある話を少々。 私の考え方は2年前のCOVID-19に伴う暴落時と変わらず、 世間が悲観に覆われた時こそ、投資を楽しむ♪(20/03/02) こういう時だけに、...
お薦めの本

太陽の黒点活動と景気や気象の関係

ふと思い出して、太陽黒点数の推移データを更新してみた。さすがに戦争に伴う金融危機・景気後退には結びつかないようだ。 そういえばCO2排出と地球温暖化について、根本的に勘違いしていたことがある。CO2を...
国際政治・外交と地政学

プーチン、怒りの演説を読む(2007年ミュンヘン安全保障会議)

ロシアのウクライナ侵略に直面し、これからの世界をどう捉えて、投資家としてどうあるべきか?と考えようとして頭を抱える。冷戦後の現代史(とくに外交・国際政治)に関する知識が、悲しいほどに貧弱でどうにもなら...
世界と日本の経済史

国ごとに違うルールに対する認識/伊藤毅「ルールの世界史」

欧米初で業界基準(デファクトスタンダード)が作られて、日本は後追いで対応しようとあたふたする。ようやく追いついたと思ったら、ルールが変更されて、またバタバタ。ビジネスはもちろん、スポーツなどでもそんな...
国際政治・外交と地政学

文化が似ていて政治が異なると戦争が起きやすい?

ちょうど2014年のクリミア危機を念頭に書かれたものなのかな。「経済学101」のサイトで出会って、なるほど!と思った論文。 Akos Lada“The Dark Side of Attraction”...
脳と遺伝子の探求

過去の記憶が色あせるから、時の流れを実感できる。

もしも覚えたことをいつまでも忘れない記憶力があったなら。そんな能力を手にしたら、状況が変化したときに、以前の記憶が鮮明すぎて邪魔で、新しい環境に適応できない。 そんな研究結果をネズミを使って示した論文...