カジノ化する社会に振り回されずに生きる

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「楽して儲けたい」とは誰もが願うこと。
でも世の中そんなにウマい話はないんだよね。

投資の世界でもレバレッジを使う手法があるが、うまくいく人は一握り。
それも相当な努力をして、精神をすり減らした末に得られる成功だ。
でも、軽い気持ちで手を出してエライ目に遭う人が後を絶たない。

なぜだろう?と考えたとき思い出すのが、
1986年に書かれたスーザン・ストレンジカジノ資本主義」。

「自由に出入りができる普通のカジノと、金融中枢の世界的カジノとの間の大きな違いは、後者は我々のすべてが心ならずもその日のゲームに巻き込まれていることである。」

カジノ化した金融が社会・経済を動かすようになることで、
私たちの人生は「偶然」や「運」に左右されやすくなり

「将来何が起きるかは全く運によって左右されるようになり、熟練や努力、創意、決断、勤勉がだんだん評価されなくなる。そうなると社会体制や政治体制への信念や信頼が急速に消えていく。自由な民主社会が最終的に依拠している倫理的価値への尊敬が薄らいでいく危険な兆候が生じる。」

30数年前に問題提起されて以降、悪化の一途をたどっているように思える。
社会のカジノ化に巻き込まれ、人生は積み重ねよりも一発逆転を狙うもの…。
わたしたちはそんな風に考えるようになってしまったのだろうか。

たしかに人生も投資も運次第なところはある。
でも努力によって、不運に左右される要素を減らしていったり、
偶然の幸運に出会いやすくする、といったことはできると私は思う。

ここで曲者なのが努力というものの性質。

努力に見合った成功は得がたく、その半分以上は無駄に終わる。
どんな努力が無駄かを見抜くのはなかなか難しいが、
今の自分を押し通すための努力は必ず無に帰すと考えてよい。

その一方、好奇心を持って、やりがいを感じるものを探し、楽しむといった、
自分が変わり続けるための努力は、偶然の幸運を引き寄せやすくなる。

社会がカジノ化しているからといって、努力や経験に価値をおかず、
運まかせの一発逆転を狙う人生や投資は間違っている。
そういう世の中であって欲しい!という願望にすぎないかもしれないが、
投資を通じてこんな考えに至った私は恵まれた人生を送っていると思う。

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