国ごとに違うルールに対する認識/伊藤毅「ルールの世界史」

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欧米初で業界基準(デファクトスタンダード)が作られて、
日本は後追いで対応しようとあたふたする。
ようやく追いついたと思ったら、ルールが変更されて、またバタバタ。
ビジネスはもちろん、スポーツなどでもそんな局面がよくあるのでは?

ルールについて深く学ぶのであれば、
杉崎隆晴「スポーツは民主主義のバロメーター」が興味深いが、
軽い内容でサラッと読めるのは、伊藤毅「ルールの世界史」だろうか。

この中で面白かったのが「各国のルールーメイキングの特徴」のコラム。
それぞれの国の特徴をよく捉えている。

  • コストパフォーマンス好きなイギリス
  • ブランド化ルールが得意なフランス
  • 精密なルールを好んだドイツ
  • 分類好きのアメリカ
  • ルールより品格重視の日本
  • ルールを破るのもルールのうちと考える中国

イギリス王室が東インド会社や特許制度を作るときに、
高額の手数料を要求したことに端を発して、
コストパフォーマンスを重視したルールを作る国になっていった。

フランス王室はイギリスと違い、豪華絢爛な宮廷文化を生み出し、
それが産業界においても、華やかな高付加価値ビジネスを推めるきっかけに。
今もすぐ思いつくのが、ミシュランガイドでフランス料理を世界に普及させて、
食材・ワインを輸出するのが国家戦略になっているところだろうか。

ドイツはコントパフォーマンスやブランドよりも技術や品質が大事。
技術的に優れたものを勝者とするルールを好むため、
偶然性をなるべく排除し、公平性を重視したルール作りに特徴がある。
サッカーは人気だが、ボールの反発が不規則なラグビーは不人気なのもこの背景?

アメリカは機能分解と役割分担によって、個々の能力を最大限に引き出すルールづくり。
製造工程を分割し、部品を規格化することで、大量生産方式を確立したのはもちろん、
スポーツでも各プレーヤーの役割が細かくわかれた野球やアメフトが人気。

日本は台風による水害が多い気候の中での稲作文化は、地域の一致団結が不可欠。
だから周りの人との調和が大義名分である場合は、ルールを後回しにする傾向がある。
企業文化を優先した結果、不祥事につながるというのは日本人らしいということか。

中国はルールよりもメンツ(個人の能力や経済力に関する名誉や世間体)が大事。
だから勝ち負けが基準が曖昧なものは、メンツのぶつかり合いで争いに発展する。
スポーツでも卓球のように単純明快なものが人気。
サッカーはファウルの基準が曖昧だから、暴力的なプレーが多くなる?

ロシアについても言及して欲しかった。。。

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