「人と数学のあいだ」
数学者、加藤文元氏と異分野の方との対談集。
- 竹内薫氏(物理学・プログラミング)
- 岩井圭也氏(小説)
- 上野雄文氏(脳科学)
- 川上量生氏(ビジネス)
といった面々との対談が収録されている。
こうした数学関連の本を読むといつも思うのだが、
数学は役に立ちすぎて、なんだか不気味な存在だ。
見えないものを、見えるようにしてしまう魔術のような…
本書でもアインシュタインのこんな言葉が紹介されている。
「経験とは独立した思考の産物である数学が、実在の対象と、これほどうまく適合しうるのはなぜなのか?」
学問の範疇を超え、もはや言語と同レベルの存在なのに、
なぜか子どものうちに苦手と得意に仕分けされ、
その後の人生の可能性に幅が生まれてしまう。
中学・高校の教科書まで戻って問題を解こうとは思わないが、
時々、数学をテーマに扱った一般向けの書籍を手に取りたいものだ。
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