元旦にこれから学ぶべきは、
真理に迫る学問は、人間の内と外の先端を探求する分野では?
- 人間の内側を突き詰める…脳科学
- 人間の外側を突き詰める…宇宙物理学
なんてことを書いたのだが、宇宙物理学の壁は厚い。
「一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する」と言われても、
理系に進まなかったことが一生の不覚だったと痛感させられるのみ。
この宇宙において、数学には魔術的な有効性があることは明らかで、
- 数学の魔術的な有効性/須藤靖「宇宙は数式でできている」(22/11/23)
数学から遠ざかれば、それだけ世界の真理から遠ざかってしまうのだ。
とはいえ数式なしで説明する「宇宙一わかる、宇宙のはなし」を読んでも、
なんかこう相対性理論になるほど!と腑に落ちる感覚とはほど遠い。
- 相対性理論は世界の理を教えてくれる(22/07/22)
投資や日本文化の時と同じで、関連書籍を数十冊読めばなにか掴めるかな?
と理科全般の学び直すべく、今は「教養としての東大理科の入試問題」と格闘中。
一方で脳科学は投資心理、行動経済学や人工知能など、
近寄る方法が多いこともあり、割とスムーズに学ぶことができる。
量子論の本を読んでいるのに、脳科学の記述に目が行ってしまったり(苦笑)
- カルロ・ロヴェッリの量子論に、思考法や思考の癖を学ぶ。(22/08/26)
脳科学関連で今年、印象に残った話はこれかな。
- 過去の記憶が色あせるから、時の流れを実感できる。(22/03/04)
2022年に読んだ書籍のベスト3
今年読んだ本でとくに興味深かった3冊の紹介記事をあげると、
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トランプ誕生までの思想的背景/岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」(22/04/08)
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金融の神様は何を間違えたのか?/セバスチャン・マラビー「グリーンスパン」(22/04/30)
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小川幸司&成田龍一「世界史の考え方」は、視野が広がる良書!(22/06/07)
「アメリカ現代思想の教室」は興味深く、読後に図解もしてみた。
マイケル・サンデルに触れて以来、バラバラにつまみ食いしていた内容が、
ようやく頭の中で整理できてきたように感じられた。
また今年はFRBの金融政策に注目が集まった年だったから、
グリーンスパン伝記に触れ、今も昔もFRBの方針は同じであることを確認。
そして読後の広がり(産業革命の話など)まで踏まえると、
「世界史の考え方」が2022年に一番オススメしたい一冊と言えるかな。
私にとっての良書は、その一冊に出会うことで、読みたい本が増える一冊だ。
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