人生の哲学と科学

投資で創った人生哲学

金儲けのための金儲けは空しい

表題は著名投資家ジョージ・ソロスの言葉。 いつからだったかな、私がそのことに気がついたのは。 当初は株式投資で「お金儲け」以外のことを考えていなかった。 私にとって株式投資はある意味「社会への復讐の手...
世界を読み解く方法

老子と荘子の相対性理論

中国古典の老子と荘子はセットで老荘思想と呼ばれる。 最近ようやく荘子を読んでみたら、なるほど老子に似ている。 上善は水のごとし(老子・8章) 天下に水よりは柔弱なるはなし(老子・78章) 老子は「水」...
世界を読み解く方法

専門性の越境・再編集の時代へ/デザインする思考力

次世代のリーダー育成のための「場」を提供する、 東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム。 講師を務める東大教授6名へのインタビュー集が、 東大EMP/横山禎徳 編「デザインする思考力」 最先...
投資哲学を求めて

運用が長期に渡ると、配当は人生設計の一部になる

上昇相場では誰もが天才!って雰囲気に乗っかって、 たまたま値上がり益を手にしてしまうと忘れがちだけど、 株式投資というものは基本的に、 長期投資になるほど配当が重要になっていく(Blog: 高配当ET...
しあわせのかたち

努力とは幸運に出会う確率を高めること

今年に入って2冊、電子出版してみたら、 読んだよーと連絡くれるのは、なぜか20代の方ばかり。 いつの間にかブログの読者層が若返りしたことに気付かされた。 (投資ブログの頃は引退後の情報サイトで推薦され...
コラボ企画☆本日のスープ

美しいものに感動する心/本日のスープ・調理場より

リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。 「投資したい会社との出会い方」をテーマに、 私の「型」や「成功法則」を簡潔にまとめた セレンディピティ/本日のスープ9皿目 をm@さんのブロ...
生物と生命の不思議

人の身体はクローバル化に適応できない

日本のがん死亡率で最も多いのが「胃がん」。 そんな胃がんの主因と言われているのがピロリ菌。 ただ世界の人口の半数がこの菌に感染しているが、 みんなが胃がんに感染するわけではない。それはなぜか? Hum...
古典に学ぶ人生論

「初心」は本来…/世阿弥「風姿花伝」「花鏡」

「初心」を大辞林で引くと、 何かをしようと決心したときの純粋な気持ち。 学問・技芸などを習いはじめて間がないこと。 物事に慣れていないこと。世慣れないこと。 とあり、私たちがよく使うのは「1.」の意味...
しあわせのかたち

アダム・スミスの幸福論/「道徳感情論」より

NHK「100分de名著」の正月特番が「幸福論」だった。 経済学からアダム・スミスの「国富論」が紹介されたので、 堂目卓生「アダム・スミス」を読み返してみた。 スミスは「見えざる手」や「自由放任主義」...
世界を読み解く方法

アイデアや幸運の神様を迎えるために

日本の正月は「歳神(年神)」を迎え入れるための行事だ。 やってきた歳神が御魂(その年の命)を配ることにより、 人は1歳年をとり、1年間健やかに暮らすことができる。 なんて話が伝わる地域が多いらしい。 ...
私の人生観

人生観を編集し、行動に移した2013年

人生を見つめ直すきっかけ。 実は私の場合、腰痛で動けなくなった時が多い。 贅沢って何だろう?(13/03/23) 今後の時間の使い方を考え直さねば、と反省した瞬間だった。 とはいえこの時点では既存の枠...
古典に学ぶ人生論

「道」はまごころ/論語・里仁篇「一以貫之」

日本人は「武士道」や「茶道」など「道」を付けるのが好き。 「道」の来歴をたどれば中国へ行き着く。 道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず (老子42章) 「道」は「一」以前の現象・存...
投資哲学を求めて

景気の四季と投資の心得~宮本武蔵「五輪書」とともに

景気の循環を四季の移ろいと見立て、 季節ごとの美味を有利な投資対象と見立てる。 2000年のITバブルから約1周半を体験する中で、 私が戦える期間(バリュー投資)は冬から春にかけてと悟った。 日本株に...
パスカル「パンセ」

「動」の西洋と「静」の東洋

ここで留まるか、もっと踏み込むか…悩んでることがある。 思うがままに決断することが多い私にはちょっと珍しいこと。 ふとフレーズ・パスカル(1623~1662)の言葉を思い出す。 「人間のあらゆる不幸の...
「時」を読み解く

持続可能な社会の基本は…

持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則。 2年前に発表された際にも紹介したけど(→該当記事)、 今一度、読みなおしてみると、こんな一節が目をひいた。 「持続可能な社会の基本は、明日を不安に思うことな...
お薦めの本

経済学に脳と心は必要か?

人は合理的に意思決定する。 伝統的な経済学はこんな仮定からはじまっている。 ごく簡単にまとめると、 人は限られた資源(お金と時間)の中で、 将来について統計的に正しい予想を立て、 自己の利益を最大化す...
古典に学ぶ人生論

世阿弥「風姿花伝」の結論は…

前向きな選択をすると、不思議と楽しい話が増えてくるもの。 そういえばソクラテスが、 「世界を動かしたければ、まず自分を動かすことだ。」 なんて言葉をのこしていた。 こういうのを世間では「引き寄せの法則...
投資哲学を求めて

「パスカルの賭け」で投資の本質に迫る

投資とは「よりよい未来へ一票を投じる賭け」である。 「賭け」というと倫理的な悪(ギャンブル)が想起されるけど、 結果が分からないことを決断することは「賭け」にほかならない。 もし「賭け」でないと主張す...
日本の美意識

リセットの日本文化

スーパーマリオの1-1でうっかりクリボーにぶつかった。 そんな時、誰もがリセットボタンに手を伸ばしたことだろう。 現実ではそんなのは通用しないから悪影響? いやいや日本は伝統的にリセットを大切にしてき...
私の人生観

隠居ではなく遁世と世俗の間へ

かつて「35歳で隠居!」と宣言し、その時が来た2013年。 実際に完全に捨てきることはむずかしかった。 鎌倉時代に漂白の旅と草庵に生きた数寄者・西行でさえ、 世の中を 捨てて捨て得ぬ 心地して 都離れ...