人生の哲学と科学

中国古典

温故知新。その解釈の歩み。

温故知新。 子曰、温故而知新、可以為師矣。(子曰く、故きを温ねて新しきを知る、以って師と為るべし。) この論語の一節から派生して、今では誰もが大意を知る四字熟語として定着している。 しかし過...
世界を読み解く方法

西田幾多郎「善の研究」100分de名著メモ

7年前に「善の研究」の改訂版が出たのを機に挑戦しようとしたが、出だしの部分に禅と茶道を混ぜ合わせ、深入りせずに挫折してしまった。 主客未分の日本的感性/西田幾多郎「純粋経験」(12/12/0...
お薦めの本

芥川龍之介の人生論「侏儒の言葉」

芥川龍之介「侏儒の言葉」。 石黒圭「読む技術」で引用されていて興味を持った。ラ・ロシュフコー「箴言集」に似た味わいだ。 題名の「侏儒(しゅじゅ)」の意味を大辞林を引くと、 こびと。一寸法師。...
古典に学ぶ人生論

いかに学ぶか?/「論語」為政第二・述而第七・泰伯第八

論語は読み始めると止まらなくなる。そしてテーマごとに編集したくなる。 孔子は「学び」についてどう説いていたのか? ごく簡潔にまとめるなら四字熟語にもなっている「温故知新」。語源となった一節は、 ...
中国古典

孔子は富をどう説いたか?/「論語」里仁第四・述而第七・憲問第十四

渋澤栄一の「論語と算盤」を読み直していたら、なんとなく論語が「富」に言及した部分を抜き出したくなった。 孔子は「清貧」を推奨しているものと勝手な印象を持っていたが、 富は誰もが欲しいものだか...
古典に学ぶ人生論

「知る→好む→楽しむ」と心は躍る/「論語」雍也第六

ブログに良いタイトルつけたなぁと思わせてくれる論語の一節。 「子の曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」(論語・雍也第六の二十) ごく簡単に言うと「知...
世界を読み解く方法

マックス・デルブリュック「限定的いい加減さの原理」

神田邦彦「現代文 標準問題精講」を解いていて、1969年度のノーベル生理学・医学賞受賞者のデルブリュックが、「限定的いい加減さの原理」が発見に必要だと述べたという話が出てきた。 "Principl...
世阿弥「風姿花伝」

勢いに逆らわず時を待て/世阿弥「風姿花伝」

ビジネス書として世阿弥「風姿花伝」を読むという観点があるらしい。 ヘタな自己啓発本より世阿弥「風姿花伝」(12/07/21) 世阿弥の年齢別人生論/風姿花伝・年来稽古条々(13/03/27)...
世界を読み解く方法

近代と現代を分かつもの/神田邦彦「現代文 標準問題精講」

「現代」の一つ前の時代を指す「近代」。しかしその区別はなんとなくモヤっとしている。 これについて論じている大学受験の現代文問題集の学習メモ 「近代」の特徴を表す、三つの「つ」 著者は近代の特徴と...
中国古典

信念の功罪/菜根譚・前集112,130

何かしらの信念を持った人間は信頼されやすい。しかしその信念に固執しすぎて思考停止に陥るのはダメだ。 菜根譚を読み返していたら、そのバランスの大切さが示されていた。 信念を貫くべきだ(前集112) ...
世界を読み解く方法

予測能力に優れた人の流儀/フィリップ・テトロック&ダン・ガードナー「超予測力」

「超予測力」(原題は"Super forecasting")。 投資家としてはもちろん関心が高く、この本の存在は知っていたが、タイトルが怪しすぎて今まで敬遠していた一冊が文庫化されていた。 実際に...
世界を読み解く方法

言語と思考/神田邦彦「現代文 標準問題精講」

2年前に現代文という科目を学ぶことの意義を悟り、 現代の知が凝縮されている大学入試の現代文(17/08/31) ついに大学受験用の問題集にまで手を広げてしまった。 神田邦彦「現代文 ...
人工知能をめぐる議論

ブロックチェーンと深層学習(ジャパンタイムズ先端技術フォーラム)

昨日参加した講演会のメモ。 資産運用の手段としての仮想通貨には興味がないが、最新技術を体感しておいた方がいいな、と思い、さっそく口座開設の手続きをしておいた。 栢森加里矢「ブロックチェーンがもたら...
中国古典

41歳での隠居の決意を詠んだ、陶淵明「帰去来辞」。

今月41歳になった。 なにげなく中島義道「人生を半分降りる」を読み返していると、41歳頃に隠居生活に入った歴史上の人物が何人かいるようだ。 陶淵明…官職を辞したのを最後に二度と仕官しなかった。...
世界を読み解く方法

羽生善治さんの学習の高速道路論

毎年ゴールデンウィークに再編集することを習慣にしている、 かつて将棋の羽生善治さんが語った「学習の高速道路論」。 2017年の「永世七冠」達成から、2018年はまさかの「無冠」へ転落。27年9ヶ月...
古典に学ぶ人生論

憧れでも妬みでもなくお金と向き合う/井原西鶴「日本永代蔵」

江戸時代に書かれた、井原西鶴の「日本永代蔵」(1688)。 ビジネス書として優れていることは以前紹介したが、 ヘタなビジネス書より井原西鶴(12/04/24) あのとき読んでからだいぶ月...
投資哲学を求めて

ノブレス・オブリージュとしてのアクティブ投資

今日発売の週刊エコノミスト2019年4月23日号に掲載のコメントで、 「用途に応じて、インデックスとアクティブを使い分ければいい。」 という部分について、もっと語りたいので補足。 インデ...
お薦めの本

マルクス・アウレリウス「自省録」の背景

ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスの手記「自省録」が、NHK「100分de名著」の今月の1冊ということで再読した。 自省録のことば 「一つ一つの行動を一生の最後のもののごとくおこない、あらゆる...
中国古典

いつも心に風流を/菜根譚・後集4,83,132

初めて中国の古典を読むなら、孔子や老子よりも、「菜根譚(さいこんたん)」が読みやすいのではないかと思う。 菜根譚は中国・明代末期に洪自誠によって書かれた随筆集。 儒教・仏教・道教の三大思想を踏まえ...
世界を読み解く方法

オルテガの「大衆」は、アレントの「技術的知識の奴隷」となる。

オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」(1930)を読み直すと、続けて手に取りたくなるのが、ハンナ・アレント「人間の条件」。 アレントはユダヤ系のドイツ人。ヒトラーの政権掌握(1933)に際してアメ...
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