人生の哲学と科学

古典に学ぶ人生論

念仏の心がまえ?そんなものはない!「一遍上人語録」

踊り念仏で鎌倉時代の日本を遊行した時宗の開祖、一遍。久しぶりに「一遍上人語録」を読み直している。 念仏の心がまえを問われた一遍は、 「南無阿弥陀仏と申す外、さらに用心もなく、此外に又示すべき安...
世界を読み解く方法

真の進歩は不条理な苦痛の減殺とともに/市井三郎「歴史の進歩とはなにか」

人間の歴史が直線的・必然的に「進歩」を続けてきたし、今後も続けていくだろう、という価値観は幻想なのではないか? そもそも進歩の基準や価値尺度が間違っているのでは? そんな考察をした歴史哲学書、 ...
古典に学ぶ人生論

怒りの源は無知か傲慢/セネカ「怒りについて」

岩波文庫の兼利琢也訳、セネカ「怒りについて」を読んだ。 セネカの著作のなかで「対話篇」と呼ばれる全12巻の作品があり、 第1巻「摂理について」 第2巻「賢者の恒心について」 第3,4,5巻...
人工知能をめぐる議論

人間は限られた時間の中で何をやろうとしているのか?

対談集・養老孟司「AIの壁」の中での羽生善治さんの発言。 「例えば、アルファ碁は機械学習で3000万局ぐらい練習しているんです。人間が一生、一生懸命やり続けても10万局ぐらいですからね。AIと人...
世界を読み解く方法

夢窓国師の世界を読み解く方法/「夢中問答集」25~29段を中心に

引き続き「夢中問答集」を読み直す中で、夢窓国師が説いた、悟りに至る考え方のようなものが、今の私たちが世界をいかに読み解くか?という方法を探す手助けになるのではないかと感じた。 夢窓国師は「仏道」とは...
古典に学ぶ人生論

夢窓国師の幸福論/夢中問答集・第1~5段

とある方の問答集を企画・編集をしようと考えていて、その参考にしようと、久しぶりに「夢中問答集」を手に取った。 鎌倉末期~室町初期の臨済宗の禅僧、夢窓国師(夢窓疎石)と、室町幕府・初代将軍、足利尊氏の...
世界を読み解く方法

知的好奇心が本業にどのような恩恵をもたらすのか?

たぶん今年に入ってから一度も電車に乗っていないと思う。自家用車も持っていないので、地元からまったく動いていない。 でもその代わり、たとえ移動ができたとしても、遠すぎて参加できなかったイベントがオンラ...
お薦めの本

人は自分の見たい現実しか見ない/大治朋子「歪んだ正義」

ごく普通の人がなぜ過激化するのか? 大治朋子「歪んだ正義」は、このプロセスを分析した一冊だが、投資でうまくいかない人の思考例にも似ていて興味深い。 「人は自分の見たい現実しか見ない」とはカエサルが...
兼好法師「徒然草」

偽ブランドは嘘つきのはじまり/池谷裕二「脳はすごふる快楽主義」

脳科学者の池谷裕二さんが最新の論文を紹介するエッセイ集。第3巻の「脳はすごふる快楽主義」を読んだ。 このシリーズは実に面白く、前2巻で印象的だった論文もメモを残している。 心が通じ合うとは...
偶然とリスクの諸相

高度化するリスク「原発×新型ウイルス=人工知能?」

リーマンショックや3.11後の原発事故を目の当たりにして、ウルリヒ・ベック「危険社会」をはじめ、偶然とリスクの諸相に関する本を読みあさった時期がある。 リスク管理は破局に無力/ジャン=ピエー...
しあわせのかたち

生命の仕組みに逆らわない生き方

昨年書いた記事の中で最も多くの方の目に留まったのは、 孔子と荘子。未来に対する姿勢の違い。(20/01/20) 1月に書いたものだったが、それからまもなく、未来が極めて不透明な世界がやって...
しあわせのかたち

贅沢に余暇を楽しむために/國分功一郎「暇と退屈の倫理学」

テレワークにより浮いた通勤時間分の余暇をどう使うか?ラッセルの「怠惰への讃歌」で読み解いたりしてみたが、 テレワークによる余暇を知的に遊べ!/ラッセル「怠惰への讃歌」(20/06/23) そう...
世界を読み解く方法

デビッド・ロブソン「なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか」

知識を得て、経験を積むとともに人は賢くなるもの。そう願いたいところだが… "The Intelligence Trap(知性の罠)" に陥りがちで、 「名声ある者ほど実は愚かであり、劣ってい...
投資で創った人生哲学

株式市場と向き合うために古典が必要だった。

鎌倉投信の運用報告会で鎌田さんが今年の相場を振り返り、「株式市場は人間を試すものだなぁ」としみじみ語られているのを伺い、ふと気がついた。 鎌田さんのTwitterを調べると最近、似たようなTweet...
古典に学ぶ人生論

他者に迎合せず、その個性を尊重して己を磨け!/夏目漱石「私の個人主義」

晩年の夏目漱石(1867~1916)の講演録「私の個人主義」。1914年に学習院で行われた講演だ。青空文庫で初めて読んだのだが、これはおもしろい。 漱石はロンドンに留学した頃の自分を次のように揶揄す...
古典に学ぶ人生論

フランクリンの人生論「13の徳目」「心の代数」

五島慶太が家を建てる以前の五島美術館の敷地は、ロバート・ウォーカー・アーウィンという人物の別宅があった場所で、この人はベンジャミン・フランクリン(1706~90)のひ孫なんだとか。 そんなことを知っ...
人生の哲学と科学

ムーン・イリュージョン/昇りかけの月はなぜ大きく見える?

地平線から顔を出したばかりの月が大きく見えるのはなぜか? 古代より議論されてきたが未だに解明されない謎だという。「ムーン・イリュージョン」なんて美しい問題名がつけられて、天文学や物理学はもちろん、心...
世界を読み解く方法

読書は新たな自分に出会うため/永田和宏「知の体力」

今年の年賀状がわりに書いた、 何のために本を読むのか?(20/01/01) 私なりに読書の意義をまとめてみたのだが、もっと美しいまとめかたをしている本に出会った。 永田和宏「知の体力」 ...
世界を読み解く方法

教養としての現代アート鑑賞法/秋元雄史「アート思考」

去年、出版記念講演にも参加した「一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞」。著者の秋元雄史さんがビジネス書っぽい装いの本を出していることを知った。 アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方...
古典に学ぶ人生論

評判の気にしすぎに道元が物申す/正法眼蔵随聞記

鎌倉時代の禅僧、道元の弟子が師の教えを書きとめた「正法眼蔵随聞記」。 世間の評判を気にしがちな風潮を批判する発言が繰り返し登場し、日本って昔からこういう感じだったのだなぁ、と苦笑してしまう。 ...
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