人生の哲学と科学

人工知能をめぐる議論

脳にチップを埋め込むしかない?!

いわゆるホワイトカラーの仕事で生成AIの活用が広がる中、 個々の業務遂行能力に残酷なほどの格差が生まれそう。 そんな世の中の雰囲気に触れて、自分の間違えに気が付いた。 脳にチップを埋め込むなんて気持ち...
世界を読み解く方法

インターネットの世界化についての8つの懸念(by 松岡正剛)

私たち人間は外からのショックを受けてはじめて、 好奇心が立ち上がり、考えを巡らすようになる生き物。 そんな捉え方もできるので、 好奇心はどのように生まれるのか?(22/12/13) 先月、松岡正剛さん...
世界を読み解く方法

梶谷真司「問うとはどういうことか」

タイトルに惹かれて読み終えた後に、 同じ著者の「考えるとはどういうことか」という、 似たタイトル本を読んでいたことに気が付いた。 「考える」ことについて、目を引いたのはこんな記述だった。 分からないこ...
世界を読み解く方法

東浩紀「訂正する力」から、文化・投資・人生を考える

先日の収録の際、rennyさんからご紹介いただいた、 東浩紀「訂正する力」を読んでみた。 気になったポイントをざっとまとめておくと、 「訂正する力」とは、過去との一貫性を主張しながら、実際には過去の解...
投資で創った人生哲学

松岡正剛さんに心より感謝

私の投資家人生で大きな影響を受けた方が二人いる。 まずは将棋の羽生善治さんには、勝負との向き合い方や、 心の持ちよう、物事の見方などを学ばせていただいた。 このことはブログ等で、たびたび言及してきた。...
世界を読み解く方法

不確実性を求めて旅へ

地元のレストランの料理が劇的に変わった。 「シェフが変わったの?」と尋ねてしまうほど。 前月に徳之島を訪問し、現地の食材に触れたことで、 新たな料理が生み出されたようだ。 眠っていたシェフの能力を旅が...
世界を読み解く方法

人口動態のトリレンマ

トリレンマ。 3つの選択肢のうち2つを選び、残り1つを捨てること。 トリレンマで世界を読み解くと意外とわかりやすいことが多く、 これまで金融政策など、いろいろな書物で出会ってきた。 「時間かせぎの資本...
生成AIで遊ぶ

時を読み解く。十数年に渡る探求のまとめ。

「時」というテーマに関心を持ったのはリーマン・ショックの頃。 株価が大きく変動する時は、普段より時間が早く進むように感じた。 以来、時にまつわる気になる記述と出会うたびにメモを残してきた。 それらすべ...
生成AIで遊ぶ

羽生善治さんに学ぶ、世界を読み解く方法

いつの間にやらブログの記事数が3,000を超えていた。 10年前に記事の整理をかねて、電子書籍化を試みたので、 そろそろもう一度、振り返りながら編集し直そうかと。 そう思いつつ、量がたくさんあって二の...
お薦めの本

天文物理学者BossB「宇宙思考」

謎めいた著者名とタイトルに惹かれて手に取ると、 宇宙物理学の知見から、私たちの人生を読み解いた一冊だった。 こういう観点で書かれた本に初めて出会った。 たとえば、膨張を続ける宇宙には中心も果てもないの...
お薦めの本

一期一会の夜空に目を向けられる人生でありたい

「月刊星ナビ 2024年7月号」の特集、星空人生100年計画が興味深い。 これまでとこれからの激レア天文現象がまとめられている。 自分が物心ついた頃からの記録を抜き出してみると、 日付 現象 1986...
投資で創った人生哲学

投資は運が半分。じゃあ残りの半分は?

投資の成否は、半分は運次第と書いた。 投資は運が半分。だからお薦めの投資先なんて語れない。(24/05/07) では残りの半分は何か? まだ私の中で答えが明確にはなっていない。 でも偶然の幸運をつかむ...
古今和歌集

生命の存在意義はエントロピー増大を加速すること/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

引き続き、池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」に収録された、3日間の講義録のうち3日目を読み終えてメモ。 私たちにはなぜ脳があるのか? 私たちの存在価値は何なのか? 池谷氏の解説が衝撃的な内容だった。...
世界を読み解く方法

脳の限界が悪を生む?/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

引き続き、池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」に収録された、3日間の講義録のうち2日目を読み終えてメモ。 人工知能との比較から考える脳の特徴がテーマ。 四色定理はコンピューターを使った力技で証明された...
お薦めの本

現実と仮想の混同はすでに脳内で…/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

脳科学者、池谷裕二さんの新刊「夢を叶えるために脳はある」。 高校生向け講義シリーズ3部作の完結編。 前作はブルーバックス創刊50周年記念イベントでもらって読んだ。あれから10年以上も経ったのか。 記憶...
世阿弥「風姿花伝」

世阿弥「風姿花伝」の人生論 35歳→45歳

今からだいたい10年前の30代半ばの頃、 古典に記された年代別の人生論を収集していた。 なんとなく振り返っていて、もう一度読んでみようと思ったのが、 世阿弥「風姿花伝」の35歳と45歳についての記述。...
世界を読み解く方法

鷲田清一「『待つ』ということ」

「タイパ」について考えるための読書の続編。 稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」(2022年出版) 辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」(2023年出版) 最初の二冊はタイパという言葉が現れて以後...
世界を読み解く方法

愛とは時間をムダにすること/辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」

「タイパ」について学ぶための読書。一冊目は、 稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」 続いて読んだのは、文化人類学者が「ムダ」をテーマに書いた、 辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」 「タイパを重視...
世界を読み解く方法

未来を考察する方法/ウィリアム・マッカスキル「見えない未来をかえる『いま』」

著者の名前に見覚えがあったので読んでみた一冊。 ウィリアム・マッカスキル「見えない未来をかえる『いま』 長期主義倫理学のフレームワーク」 著者の本を読むのは2冊目。 エシカル消費よりも寄付の選別に頭を...
古典に学ぶ人生論

しょせん自分のお尻の上に座るしかない/モンテーニュ「エセー」

引き続き、モンテーニュ「エセー」より。 私たちは理解不明な出来事に遭遇すると、 原因と結果を強引に結びつけて、納得しようとしがち。 「わたしの見るところ、人間というのは、なにかの事実が示されると、えて...