人生の哲学と科学

人生の哲学と科学

ムーン・イリュージョン/昇りかけの月はなぜ大きく見える?

地平線から顔を出したばかりの月が大きく見えるのはなぜか? 古代より議論されてきたが未だに解明されない謎だという。「ムーン・イリュージョン」なんて美しい問題名がつけられて、天文学や物理学はもちろん、心...
世界を読み解く方法

読書は新たな自分に出会うため/永田和宏「知の体力」

今年の年賀状がわりに書いた、 何のために本を読むのか?(20/01/01) 私なりに読書の意義をまとめてみたのだが、もっと美しいまとめかたをしている本に出会った。 永田和宏「知の体力」 ...
世界を読み解く方法

教養としての現代アート鑑賞法/秋元雄史「アート思考」

去年、出版記念講演にも参加した「一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞」。著者の秋元雄史さんがビジネス書っぽい装いの本を出していることを知った。 アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方...
古典に学ぶ人生論

評判の気にしすぎに道元が物申す/正法眼蔵随聞記

鎌倉時代の禅僧、道元の弟子が師の教えを書きとめた「正法眼蔵随聞記」。 世間の評判を気にしがちな風潮を批判する発言が繰り返し登場し、日本って昔からこういう感じだったのだなぁ、と苦笑してしまう。 ...
人生の哲学と科学

統合失調症の原点は農耕社会への移行/中井久夫「分裂病と人類」

「統合失調症」が「精神分裂病」と呼ばれていた時代の一冊、 中井久夫「分裂病と人類」(1982年出版) ここで語られている話が現在どう言われているかは分からない。でも狩猟社会から農耕社会への移行...
世界を読み解く方法

私たちの認識は幻想にすぎない/道元「正法眼蔵」山水経

とくに脈絡もなく久しぶりに道元の「正法眼蔵」を読み始めた。 10年来、挫折と再読を繰り返し、解読できた部分をちぎってメモを残す。宝探しに出かけては、その断片を見つけて帰る、そんな古典だ。 言葉が「...
投資で創った人生哲学

竹田和平「お金で幸せは買えないが、幸せでお金も買えない」

このブログのタイトル「投資を楽しむ♪」は、純粋な投資のブログだった頃は副題に付けていた、 「株式投資を通じて世の中を学んで楽しむ」 を短縮したもの。 知的好奇心が金銭欲に飲み込まれないよう自戒...
世界を読み解く方法

ハンス・ヨナスの未来倫理学

東日本大震災後に偶然とリスクに関する様々な哲学・社会学の本を読んだが、当時は解説書が少なく挫折したドイツの哲学者、ハンス・ヨナス(1903~93)の思想。 来週末に京都で開催されるセミナーにオンライ...
しあわせのかたち

ショーペンハウアーが「幸福について」で富よりも大切と説いたもの。

ふとしたことから13年ぶりに読み始めた ショーペンハウアー「幸福について-人生論-」 ドイツの哲学者、ショーペンハウアー(1788~1860)は、人間の幸・不幸は次の3つの要素で決まると説く。...
古典に学ぶ人生論

学ぶことの意義/中江藤樹「翁問答」

人口密集地ゆえにCOVID-19で身動きがとれず、茶番のような都知事選…。 私にとって東京に住み続ける意味はなんだろう? よく考えても「美味しいものが食べたいから!」しか出てこなかった。ならば移住...
古典に学ぶ人生論

水戸黄門・九ケ条禁書「人生楽ありゃ苦もあるさ」

テレビドラマ「水戸黄門」の主題歌の冒頭、 「人生楽ありゃ苦もあるさ~♪」 これは実際に水戸黄門(徳川光圀)が1698年に記し、1722年から江戸城の大広間に掲げられたという、「水戸黄門光圀公...
人工知能をめぐる議論

何を指しての人工知能「AI」か?

西山圭太、松尾豊、小林慶一郎「相対化する知性」の中で、現在「人工知能」が語られる際に、 昔ながらのITまたはAI ディープラーニング がゴチャゴチャに認識されていることが問題視されている。(...
「時」を読み解く

後ろにある未来?「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

昔の人気映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がテレビ放送されていた。 子供の頃にぼんやり見ていたので、当時はなんとも思わなかったが、このタイトル、よくよく考えると不思議なものがある。 「過去...
世界を読み解く方法

隠岐さや香「文系と理系はなぜ分かれたのか」

今はどうだか知らないが、私が高校生だった1990年代後半は、 「文系と理系のどちらを選択するか?」 という問いに対して特に深くも考えずに、 「数学が苦手か、得意か?」 という問いにすり替えて選...
お薦めの本

テレワークによる余暇を知的に遊べ!/ラッセル「怠惰への讃歌」

株式投資をはじめて10年ほど経った30代初めの頃、ふと疑問が生じた。 同世代と比較すれば、たしかに平均を上回る富を得られたかもしれない。でもそれで幸せになれたかというと、何かおかしい気がする…。 ...
お薦めの本

ガイア理論のラヴロックが100歳で新作!「ノヴァセン 超知能が地球を更新する」

地球はひとつの巨大な自己調整システム、すなわち生命体のようなものとみなす、 「ガイア理論」 1960年代にジェームズ・ラヴロックが提唱した仮説だが、そのラブロックがまだ存命で(来月101歳)、新た...
お薦めの本

ウイルス・細菌の関連書籍で、人間の思い上がりを再認識する。

ウイルスや細菌に関する本をいろいろ読んでいると、私たち人間の考え方は勝手だな、と痛感させられる。 COVID-19と戦う今は、ウイルスは敵だ!と思ってしまいがちだが、私たちがここまで進化するためにウ...
中国古典

風流は手の届く範囲にある/菜根譚・前集88、後集5

室町時代の「市中の山居」について先日まとめたが、似たような心得は同時代の中国で書かれた「菜根譚」にもあった。 静中の静は真静に非ず。動処に静にし得来たりて、わずかにこれ性天の真境なり。楽処の楽は...
兼好法師「徒然草」

いまこそ「市中の山居」

示唆に富んだ人生訓がちりばめられた、パスカルの「パンセ」。 今ほどこの言葉が身にしみる時はない。 「人間の不幸というものは、みなただ一つのこと、すなわち、部屋の中に静かに休んでいられないことか...
お薦めの本

ゆらぐ生命の定義/山内一也「ウイルスの意味論」

ウイルス探求の三冊目。山内一也「ウイルスの意味論」。 前回読んだ中屋敷均「ウイルスは生きている」でも、ウイルス研究を通して、何を持って生きているとするのか?という見解が述べられていた。 本書では2...
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