お薦めの本人生を楽しむために学び、自分なりの価値観を持て!/國分功一郎「目的への抵抗」 今春、國分功一郎「暇と退屈の倫理学」の文庫化を機に再読、 蔵書に加えてまもなく、新潮新書から新刊が出たので手にとった。 國分功一郎「目的への抵抗」 読み始めてみると、その内容の半分超は、 おととし...2023.05.30お薦めの本投資で創った人生哲学
日本の美意識語源に学ぶ「しあわせ」のかたち。為合わせ・仕合わせ・幸せ。 中島みゆき「糸」にこんな一節がある。 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます 「幸せ」ではなく、「仕合わせ」と表現し、 さらに語源をきちんと意識した深い...2023.05.15日本の美意識しあわせのかたち
人工知能をめぐる議論AIくずし字認識アプリ「みを(miwo)」 最近AI関連ニュースは「Chat GPT」の話題で持ちきりだけど、個人的に注目しているのは、AIくずし字認識アプリの「みを(miwo)」。 古文書のくずし字をカメラ撮影して、このアプリに読む込むと、い...2023.04.04人工知能をめぐる議論
人生の哲学と科学ドレイク方程式を運命の出会いに応用する。その確率は? 夫婦円満の秘訣なんて尋ねられてもよく分からない。とりあえず参考になるかもしれないドレイク方程式を紹介しよう。 昨年亡くなった天文学者、フランク・ドレイクが1961年に発表した方程式。地球外の知的生命...2023.03.14人生の哲学と科学
「時」を読み解く過去・現在・未来と時が流れはじめた背景 大人になると「未来」とか「将来」という言葉を気軽に使うが、子供の頃はあまりピンと来なくて「?」だったことを思い出した。 記念の冊子やアルバム用に「将来の夢」を書けと言われても、まったく思いつかず、最後...2023.02.26「時」を読み解く
投資で創った人生哲学読書で知的好奇心の網を広げ、その網で投資機会を捕らえる。 「投資」って何ですか?をテーマに、rennyさんに私の頭の中からいろいろ引き出していただいて、すごい発見があった、今月のポッドキャスト収録。※前編・後編 「吉田さんにとって投資とは何ですか?と掘り...2023.02.18投資で創った人生哲学
脳と遺伝子の探求知的好奇心の衰えに抗う 世の中が複雑になればなるほど、何が将来に役立つか分からない。だから一見無駄に思われるような知識や経験が重要になってくる。 そんな混沌の中に飛び込むために不可欠なのが知的好奇心だが、歳を重ねるにつれて衰...2023.02.15脳と遺伝子の探求
世界を読み解く方法問いや仮説の記録を残すためにブログを綴る スティーブ・ジョブズが講演(2005年・スタンフォード)の中で語った、"Connecting the Dots"についての一節。 “Again, you can’t connect the dot...2023.01.03世界を読み解く方法
人生の哲学と科学好奇心はどのように生まれるのか? 知的な好奇心や探究心はどのように生まれるのか? 「考える葦」を文脈から読む/パスカル「パンセ」(12/06/29) パスカルに言わせれば、人間には生来、考える欲望があるから、好奇心は内から自然と湧き...2022.12.13人生の哲学と科学
世界を読み解く方法数学の魔術的な有効性/須藤靖「宇宙は数式でできている」 学生時代に数学が苦手になり、敬遠してしまう人は数多い。でも、須藤靖「宇宙は数式でできている」が指摘するように、 「この宇宙は信じがたい精度で数学的な法則に従っている。」 同内容の名言を残した偉人は数...2022.11.23世界を読み解く方法
人工知能をめぐる議論人が寄せる信頼は意外と不合理 対談集「私たちはAIを信頼できるか」を読んでいて、そもそも私たちの「信頼」がどのように成り立っているか分からない、という話が興味深かった。 人間は何の意味も根拠もなくても、自分にとって有用で信頼性の高...2022.11.13人工知能をめぐる議論
お薦めの本チャールズ・スペンス「センスハック」 「センスハック」の言葉の意味がよく分からず、また邦訳の副題が「生産性を上げる究極の多感覚メソッド」と、安っぽいビジネス書の匂いがして、見向きもしていなかった一冊。 しかし最近、著者がチャールズ・スペン...2022.10.05お薦めの本人生の哲学と科学
人生の哲学と科学美味しさを感じる能力は言語の獲得とリンクしている? 味の素食の文化センターの食の文化シンポジウム2022で、東原和成さんの講演に面白い話があったのでメモ。 まず前提として、食材の「風味」が料理の味を決めると説いた、ゴードン・M・シェファード「美味しさの...2022.09.28人生の哲学と科学
人生の哲学と科学欲求のピラミッド。マズローは否定され、今はケンリックが支持されている。 私たち人間の欲望・欲求を構造化しようという試みの中で、一番有名なのは1943年に心理学者、マズローが示したピラミッド。 マズローのピラミッドは、自説の補強に引用される例を多々目にするが、近年では最新...2022.09.07人生の哲学と科学
世界を読み解く方法カルロ・ロヴェッリの量子論に、思考法や思考の癖を学ぶ。 カルロ・ロヴェッリ「世界は関係でできている」。 量子力学の解釈をめぐり、大きく分けて、「多世界解釈」「隠れた変数の理論」「QBリズム」の3つの派閥があるが、著者は「関係」を軸に解釈すべきと説く。 ...2022.08.26世界を読み解く方法脳と遺伝子の探求
世界を読み解く方法閃きを呼ぶ「玲瓏」は、神を招く作法と同じ。 羽生善治さんがサインに記す「玲瓏(れいろう)」。 この言葉についての本人の解説を引用すると、 「意味としては、富士山の頂上から眺めるような風光明媚な景色、またはそのような心境ということです。意味の近...2022.08.16世界を読み解く方法
投資で創った人生哲学論理的に一貫しているものが好まれるわけ 論理の積み上げにより、世界を読み解くことができるという考え方は、連続性・規則性を望む私たちの脳が見せる幻想ではないか? 前回の記事でそんなことを書いた。 これを認識させられたのが、私たち人間は約60...2022.08.14投資で創った人生哲学
世界を読み解く方法論理より直感を信じるようになった経緯 論理的思考、ロジカル・シンキング。 私のなかでは2000~2010年あたりに、世間でもてはやされた印象がある。当時20代だった私は、なるほど論理の積み上げが大切なのか!と真に受けたが、とくに証券市場と...2022.08.11世界を読み解く方法投資で創った人生哲学
生物と生命の不思議脳が複雑だから永遠には生きられない?/更科功「ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか」 「生まれ生まれ生まれ、生まれて、生の始めに暗く、死に死に死に、死んで、死の終わりに冥し」(空海「秘蔵空論」) 私たちはなぜ生まれてきて、なぜ死んでいくのか?そんなことを考えはじめると空海に怒られそう...2022.08.03生物と生命の不思議