人生の哲学と科学

情報と知性

現代に失われた「待つ」という情緒

スマホでいつでも暇つぶしができるようになったことで、退屈したり、イライラせずに「待つ」ことができるようになる?と思いきや…逆に慢性的な退屈状態に陥っているようで。。。最近なにかの本の脚注で見つけてメモ...
世界を読み解く方法

プラトン「国家」が分からない。「知を愛する人」への遠き道のり。

プラトン「国家」を挫折しそうになりながら読み終えた。タイトルの通り、理想的な国家のあり方も議論されていたが、読み進めるにつれて、国家論なのか人生論なのか曖昧になっていく。そして最後の最後に提示される「...
情報と知性

AI時代の「日本語の危機」─トークン格差とルビ財団の挑戦

かつてのベストセラー、水村美苗「日本語が亡びるとき」(2008年出版)。支配的な言語のもとに経済的な利益が集まるものだから、インターネットの普及により、英語が絶対的な存在になるのでは?それに伴い日本語...
情報と知性

文字が記憶と知恵の足かせに? プラトン「パイドロス」がAI時代に問いかけること

プラトン読書シリーズの続き。今回は「パイドロス」。文字の発明について批判した部分だけ読んだことはあったが、実は通しで読んだことがなかったので、ふたたび手に取った。やっぱり末尾の文字にまつわる記述が興味...
投資で創った人生哲学

個別株投資が「人生の区切り」を可能にした。35歳で始めた中隠生活と、その先

タイトルに惹かれて、佐藤優「残された時間の使い方」を読了。人生が有限であることを忘れるな。主体的な時間(自分の時間)と受動的な時間(他人の時間)を意識せよ。というのがメインテーマ。そして副題は「日本人...
人生の哲学と科学

資産形成の先にある「問い」をどこに置くか?(ソクラテスの弁明)

西洋哲学はすべてプラトンの注釈にすぎない。そんな言葉を目にして、プラトンの著書を読み耽る日々が始まった。まず手元の岩波文庫の中で一番短い「ソクラテスの弁明」を読了。最も印象的だった一節を抜き出すと、「...
宇宙を読み解く科学

宇宙は夢幻のごとくなり?/ホログラフィー原理、戦国武将の辞世

ホログラフィー原理。私たちの目に映る世界は3次元のように思える。でも実は2次元の宇宙全体に光があたって3次元に見える。つまりホログラムのようなものなのではないか?あまりに実体験からかけ離れているし、こ...
「時」を読み解く

なぜ便利になるほど時間がなくなるのか?/ハルムート・ローザ「加速する社会」

昔よりも技術が向上し、便利な世の中になっているはずなのに、私たちが時間に追われ続けているのはなぜなのか?世の中の変化のスピートが早くなっているから、とよく言われるが、ハルムート・ローザ「加速する社会」...
情報と知性

本から離れようったってそうはいかない

2010年出版の「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」。ウンベルト・エーコとジャン=クロード・カリエールの対談集だ。フランス語の原題はかなり意味合いが異なる。“N'espérez pas vous...
人工知能をめぐる議論

法人格。AIと相性がいい?

法人格。法律によって人間と同じように、権利を持つことができる資格のこと。今までは法人と言えば、株式会社等の「会社」とイコールだったけど、AIにもあてはまるよね、と東大教授が話している動画を見て、これは...
お薦めの本

偶然を遊べ!/ブライアン・クラース「偶然はどのようにあなたをつくるのか」

リーマン・ショック(2008)、東日本大震災(2011)を目の当たりにし、あの頃は、複雑系やカオス理論に関する本を片っ端から読んでいた。しばらく遠ざかっていたが、たまたま本屋で目に入った一冊。 ブライ...
投資哲学を求めて

投資家視点で読む、ラ・ロシュフコー「箴言集」

ラ・ロシュフコー(1613~80)は、ルイ14世の時代のフランス名門貴族。フロンドの乱(1648~53)で絶対王政に反対する反乱軍として戦い、敗北。以後は政治に関わず、当時のサロンで流行だった格言集を...
世界を読み解く方法

映画監督から見た、人の所作や読書のかたち。

ジブリ美術館でもらってきた「熱風」2025年12月号。映画監督、岩井俊二さんのインタビュー記事が面白かった。スマホが世の中に与えた影響を映画的に考えると、たとえば役者に「スマホを見る」の演技を付けた時...
人生の哲学と科学

物語ある人生はいらない。人生を遊べ!/難波優輝「物語化批判の哲学」

人生を一貫性のある物語として語ることを批判した、難波優輝「物語化批判の哲学」を読んだ。私も長々としたプロフィールを公開しているので、これも著者が批判する物語化の一種かもしれない。ただ実際に書き出してみ...
講演・取材メモ

講演メモ「羽生善治と考えるAI時代の勝ち筋」

セールスフォース主催のイベントに羽生善治さんが出演していた。2018年の無冠転落以降、考えに触れる機会が減ってしまったので嬉しい。羽生さんの講演での発言を以下にざっとまとめるが、AIによって棋士の美意...
中国古典

暇より貴いことはない/白楽天「出府歸吾廬」

白楽天の詩を眺めていて、これまで紹介したもの以外に、 白楽天「中隠」/官と隠のはざまを生きる(12/04/29) 白楽天は晩年の詩がいい!(15/08/27)これ好きだなと感じる晩年の詩を見つけた。白...
世界を読み解く方法

人類史の名著! エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」

出版から3年も手に取らなかったことを後悔させられる一冊。エマニュエル・トッド「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」人類史といえば、ユヴァル・ノア・ハラリが注目されている。だが世界の読み解くための視...
情報と知性

人はなぜ書くのか?/ナオミ・S・バロン「書くことのメディア史」

人はなぜ書くのか?言語学者、ナオミ・S・バロンの「書くことのメディア史」。著者の主張が端的にまとまった一節をメモしておくと、 「書くことは重要な人間のスキルであり、この技術があってはじめて、考えが明確...
お薦めの本

ナマズは「泳ぐ舌」/ジャッキー・ヒギンズ「人間には12の感覚がある」

ジャッキー・ヒギンズ「人間には12の感覚がある」。著者が人間の感覚を「12」と主張している訳ではない。原題は“Sentient: What Animals Reveal About Human Sen...
世界を読み解く方法

知の探求について

なんとなく知の探求について整理したかったので。単なる情報の消費者ではなく、知の探求者を目指すためには、 自分にとって既知と未知との境界を探求すること 未知に対しては敬意と好奇心を持って探求すること 既...