兼好法師「徒然草」 兼好が理想とした金銭感覚/徒然草60段 徒然草217段で禁欲による蓄財に疑問を投げかけた兼好法師。 では彼が理想とした金銭感覚はどのようなものだったのだろう? 徒然草60段に理想の変人、盛親僧都が描かれている。 芋が大好物の高僧で、お金があ... 2013.10.15 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論
「時」を読み解く 歴史の行く末は予測不能/カール・ポパー「歴史主義の貧困」 投資家であれば誰もが未来予測に興味をもつだろう。 でも経済学や社会学の分野は未来に対してほぼ無力。 過去のことを必死になって説明しているだけ、って感じ。 カール・ポパーがこのことを論理的に説明してくれ... 2013.10.12 「時」を読み解く
古典に学ぶ人生論 わが心は秋月に似たり 「○○の秋」が満載の日本。 月が秋の色、と詠ったのは西行だったか。 身にしみて あはれ知らする 風よりも 月にぞ秋の 色は見えける 秋の月をめでる心は日本独自のものではなく、 中秋の名月といった月見の... 2013.10.08 古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 富や名声より健康・長寿/貝原益軒「養生訓」 江戸時代の啓蒙書「養生訓」。 貝原益軒(1630-1714)が83歳の時に著したものだ。 「人生五十にいたらざれば、血気いまだ定まらず。知恵いまだ開けず、古今にうとくして、世変になれず。言あやまり多く... 2013.10.05 古典に学ぶ人生論
しあわせのかたち あきらめる=明らかに+見極める 一般的に「あきらめる」って言葉には、マイナスのイメージがある。 たしかに積み上げてきたものを諦めるのには躊躇しがち。 人生は有限なんだから、自分の限界を見極める力が大事だよね。 時間が無限にあるように... 2013.10.04 しあわせのかたち
兼好法師「徒然草」 身の丈に合わない思想をかぶると…/徒然草53段 酔っ払った仁和寺のお坊さんが宴会でウケを狙って、 足鼎(3本脚の鉢)を頭にかぶって踊ってみせた。 一同、大爆笑。でも鼎を抜こうとすると、抜けない…。 鼎を叩き割ることもできず、医者に見せてもどうにもな... 2013.10.02 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論
「時」を読み解く 時間は因果の外側に/池田清彦「生物にとって時間とは何か」 現代科学は不変の「物質」と「法則」を探究する学問。 つまり我々の存在とは独立の不変性を追求するものといえる。 だから生命現象を科学で読み解こうとすると何かが合わない。 それは「時間」の捉え方の問題では... 2013.09.15 「時」を読み解く
お薦めの本 記憶が「心」をつくる/池谷裕二「単純な脳、複雑な私」 先日、ブルーバックス創刊50周年記念の講演会が開催された。 登壇者はブルーバックスから近刊の著書を出版された 宇宙物理学の大栗博司氏 脳科学の池谷裕二氏 大栗氏の著書は以前紹介したことがあるので、 科... 2013.09.11 お薦めの本脳と遺伝子の探求
世界を読み解く方法 リベラルアーツの交差点がアイデアの源泉 教養って何だろう? 英語に直すと、"liveral arts"(リベラルアーツ)。 “the area of learning which develop soneone’s ability to t... 2013.09.01 世界を読み解く方法
お薦めの本 心の善悪は縁しだい/正法眼蔵随聞記 曹洞宗の開祖、道元の弟子が師の教えを書きとめた名著。 道元自身が遺した「正法眼蔵」より読みやすいのが特徴。 「はづべくんば明眼の人をはづべし。」(1-1) つまらぬ人の目を気にする必要はない。 賢者の... 2013.08.24 お薦めの本道元「正法眼蔵」
私の人生観 私の年代別人生論 と掲げても、まだ35歳だから書けることは少ない。 でも、古典の年代別人生論(末尾に図解)を編集もいいけど、 自分のこれまでを振り返り、これからを考えることも大切。 20代までは…出会った人で人生が決ま... 2013.08.18 私の人生観日記と雑談
宮本武蔵「五輪書」 縁のあたりを打て/宮本武蔵「五輪書」水の巻 やってくる「瀬戸」の「景気(=気配)」を見切る智力を磨き、 適切な「場」を見極めることで、「渡を越し」ていく。 それが「火の巻」のポイントと読んだ。 二天一流の太刀すじを説いた「水の巻」にも面白い章が... 2013.08.09 宮本武蔵「五輪書」
兼好法師「徒然草」 この世の噂は嘘ばかり/徒然草73段 鬼女の噂(50段)や猫の化け物「猫また」の噂(89段)に 翻弄される人々を横目に兼好法師は、 「世に語り伝ふること、真あいなきにや、多くは皆、空言なり。」 世間の噂の多くはみな嘘だ、と73段で分析をは... 2013.08.03 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論
お薦めの本 川合光「はじめての超ひも理論」 自然界には大きく分けると4つの力に分類できるという。 重力(質量をもつすべてのものの間に働く力) 電磁力(+と-をもつすべてのものの間に働く力) 弱い力(中性子のベータ崩壊で知られる力) 強い力(クオ... 2013.07.28 お薦めの本宇宙を読み解く科学
古典に学ぶ人生論 徒然草より「つれづれ」な和泉式部日記 4番目の勅撰和歌集「後拾遺和歌集」(1087年成立)において、 もっとも多くの和歌が収録された歌人、和泉式部。 このうち百人一首に採られた和歌を目にした人が多いかも。 あらざらむ この世のほかの 思ひ... 2013.07.27 古典に学ぶ人生論
宮本武蔵「五輪書」 瀬戸をいかに渡るか/宮本武蔵「五輪書」火の巻 宮本武蔵の「五輪書」を初めて読んだ。 火の巻で語られる、絶妙の「間合い」とは何か? 武芸だけにとどまらない教訓をざっくり編集すると、 「渡を越すといふは、たとえば、海を渡るに瀬戸という所もあり、または... 2013.07.19 宮本武蔵「五輪書」
私の人生観 偶然に身をゆだねて生きる 今この時の選択が正しいかどうか、たしかめることはできない。 私の人生でこれまでに起きたできごと(過去・現在)は、 これから起きること(未来)によって評価し直され続けるのだから。「私は未来のことなど考え... 2013.07.13 私の人生観
脳と遺伝子の探求 記憶はどこにあるのか?/福岡伸一「動的平衡」 この世は無常迅速。 日本の古典でたびたび語られてきたことだ。 はかなし/日本人が人生を発見したことば 無常が日本の古典を美しくした/唐木順三「無常」 最近、身体の外側だけでなく内側も無常迅速であると知... 2013.07.09 脳と遺伝子の探求
道元「正法眼蔵」 私はどこに存在するのか?/正法眼蔵・相対性理論 私たち人間は約60兆個の細胞からできている。 そしてそのうち数千億個の細胞は1日の間に生まれ変わる。 細胞レベルでは絶えず更新されていく私たちのカラダ。 流れゆく細胞の中で「私」は「私」をどこで認識し... 2013.07.06 道元「正法眼蔵」生物と生命の不思議
兼好法師「徒然草」 兼好法師の名人讃歌/徒然草92、109、110段など 一度きりの人生だから、やりたいことに思いっきり打ち込んで、 名人や達人、師匠などと呼ばれるところまで行きたいもの。 「徒然草」は理想の生き方を追い求めた記録でもあり、 そこには兼好法師が憧れた名人が描... 2013.07.02 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論投資哲学を求めて