人生の哲学と科学

投資で創った人生哲学

論理的に一貫しているものが好まれるわけ

論理の積み上げにより、世界を読み解くことができるという考え方は、連続性・規則性を望む私たちの脳が見せる幻想ではないか? 前回の記事でそんなことを書いた。 これを認識させられたのが、私たち人間は約60兆...
世界を読み解く方法

論理より直感を信じるようになった経緯

論理的思考、ロジカル・シンキング。私のなかでは2000~2010年あたりに、世間でもてはやされた印象がある。当時20代だった私は、なるほど論理の積み上げが大切なのか!と真に受けたが、とくに証券市場と向...
生物と生命の不思議

脳が複雑だから永遠には生きられない?/更科功「ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか」

「生まれ生まれ生まれ、生まれて、生の始めに暗く、死に死に死に、死んで、死の終わりに冥し」(空海「秘蔵空論」)私たちはなぜ生まれてきて、なぜ死んでいくのか?そんなことを考えはじめると空海に怒られそうだが...
古典に学ぶ人生論

利殖上手にして武辺者の岡左内。そのお金の使いどころ。

戦国武将、岡定俊(1567~1622)。通称、岡左内。調べているとお金の面で、なかなかおもしろい人物だ。上田秋成は「雨月物語」(1776)の最終章「貧富論」に、主人公として左内を登場させ、こう語らせる...
人生の哲学と科学

専門用語の多様の裏にはどんな心理が?

カタカナ語や何らかの用語を省略したアルファベットの羅列など、いわゆる専門用語を不必要に使ってしまうと、その分野に新たに興味を寄せる人に対して壁を作るようなもの。2006年にイグノーベル賞を受賞した論文...
世界を読み解く方法

相対性理論は世界の理を教えてくれる

アインシュタインの「相対性理論」に関する簡単そうな本を見つけたら、物理学の詳しい話は分からなくても、手に取るようにしている。今回はKindle版の「NHK「100分de名著」ブックス」のもの。私にとっ...
お薦めの本

キャス・サンスティーン「最悪のシナリオ」

キャス・サンスティーン「最悪のシナリオ」。リチャード・セイラーやダニエル・カーネマンとの共著で、著者の名前を見かけたことがあったので読んでみた。テロと気候変動、オゾン層破壊と気候変動。それぞれの対応を...
道元「正法眼蔵」

道元の遺言? 八つの大切なこと/正法眼蔵・八大人覚

道元の大著「正法眼蔵」の最終巻「八大人覚」は、釈迦入滅直前の説法「仏遺教経」からの引用が主だが道元絶筆の教えとして、遺言ととらえることもできるという。「八大人覚」とは「八・大人・覚」であり、ここでいう...
兼好法師「徒然草」

徒然草に学ぶ、金銭感覚と投資の心得。

rennyさんとのお話の中で「徒然草」に触れたので、お金や投資に関連する部分についてまとめておこう。理想的な金銭感覚兼好法師の生きた14世紀前半は、貨幣経済が本格的にはじまった頃。徒然草の中にも金銭感...
世界を読み解く方法

好奇心の羽を広げて直感を磨く/羽生善治「直感力」

羽生善治さんの書籍を再読・編集するのが止まらなくなってしまい。今回は2012年に出版された「直感力」より。 羽生さんが「直感」をテーマに執筆することになったのは、 おそらく2005年出版の「決断力」で...
世界を読み解く方法

選択に迫られた時に読み返す、羽生善治「大局観」。

私が投資に前のめりになるのは、株式市場が暗いムードの時なので、欲しかった企業の株価がどれもお買い得に見えて絞るのが難しい。選ばなかった方の企業の株価が上昇してしまったり…(苦笑)星の数ほど多くの手から...
情報と知性

羽生善治「決断力」に学ぶ、情報との向き合い方。

羽生善治さんの「決断力」が出版された2005年当時は、家庭向けのインターネットの人口普及率が70%を超えた頃。(2001年は44%だったが、その後ADSLや光回線の普及で急上昇。)それまで一般市民の情...
世界を読み解く方法

私にとって最高の投資指南書、羽生善治「決断力」

私が投資家人生で一番参考にしている方は、ウォーレン・バフェットさんよりも、将棋の羽生善治さん。2005年に出版された「決断力」との出会いにはじまる。この本を手に取ったきっかけは、とてもふざけたもので、...
中国古典

柳緑花紅真面目。「しんめんもく」と「まじめ」。

柳緑花紅真面目(柳は緑花は紅、真面目)宋代の詩人、蘇東坡(1037~1101)の詩の一節とされる。(レファレンス共同データベースによると、出典不明で作者は謎)蘇東坡の詩は仏教の経典や語録を題材にしたも...
世界を読み解く方法

歴史に法則はない/カール・ポパー「歴史主義の貧困」

久しぶりにカール・ポパーの「歴史主義の貧困」を再読。前回の読書メモは、序章をちぎっているだけなので、おそらく中身はよく理解できないまま挫折したものと思われる。歴史の行く末は予測不能/カール・ポパー「歴...
世界を読み解く方法

価値があるとはどのようなことか?

ジョセフ・ラズ「価値があるとはどのようなことか」。価値(企業価値)と価格(株価)の差異に探すのが投資家の営みだから、この本のタイトルにすごく惹かれたのだけど、理解不能な内容だった。価値というからには普...
投資で創った人生哲学

カジノ化する社会に振り回されずに生きる

「楽して儲けたい」とは誰もが願うこと。でも世の中そんなにウマい話はないんだよね。投資の世界でもレバレッジを使う手法があるが、うまくいく人は一握り。それも相当な努力をして、精神をすり減らした末に得られる...
脳と遺伝子の探求

過去の記憶が色あせるから、時の流れを実感できる。

もしも覚えたことをいつまでも忘れない記憶力があったなら。そんな能力を手にしたら、状況が変化したときに、以前の記憶が鮮明すぎて邪魔で、新しい環境に適応できない。そんな研究結果をネズミを使って示した論文が...
脳と遺伝子の探求

新しい習慣に慣れるのにどれくらいかかるのか?

私たちは新しい習慣に慣れるのにどれくらいかかるのか?池谷裕二「寝る脳は風邪を引かない」で、下記の論文が紹介されており、平均して66日ほどで行動が変容するとのこと。Phillippa Lally“How...
お薦めの本

脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか?

2018年から活動の「池谷脳AI融合プロジェクト」。人工知能を用いて脳の新たな能力を開拓し、脳の潜在能力は一体どれほどなのかを見極めること、を目的としているという。このプロジェクトの代表、池谷裕二氏と...