人はなぜ書くのか?/ナオミ・S・バロン「書くことのメディア史」

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人はなぜ書くのか?

言語学者、ナオミ・S・バロンの「書くことのメディア史」

著者の主張が端的にまとまった一節をメモしておくと、

 「書くことは重要な人間のスキルであり、この技術があってはじめて、考えが明確になり、感情を表現し、知識や経験を他者に分け与え、新しく世界を見る方法を作り出すことができるのだ、と。現代のAI言語能力とは、人間が何を、いかに、どうして書くのかを評価するために鳴らされた警鐘であるべきなのだ。」

メディア史の変遷

  1. 口承…共同体の記憶維持(叙事詩、神話)
  2. 手書き…記憶の永続化、思考の構造化(写本)
  3. 印刷…知識の普及、大衆への伝達(書籍、新聞)
  4. デジタル…個人の発信(SNS)

記録媒体の変化についての関連書籍

文章を書く・読むの不思議

そういえば私たちは未だに「文章を書く」と表現している。
でも実際には手にペンを持って「書く」ことはとても少なくなり、

  • キーボードを「打つ」
  • ディスプレイに「触れる」

というのが今の主流だ。

そして日本人特有の謎な習慣として、

  • 文章を書くときは「横書き」
  • 本を読むときは「縦書き」

「書く」と「読む」で視線の方向が変わったりする。

さらに手書きで縦書きするときの視線を考えると、

  • 縦書き…書き終えた箇所が手で隠れるため、常に未知の余白に進む
  • 横書き…書き終えた文字が常に目に入る

文章の前後関係を把握しながら書き進めやすい横書きは、
いわゆる論理的思考には不可欠の要素だったのでは?
と同時に縦書きに日本的方法の秘密が眠っているのかも。

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