古典に学ぶ人生論

中国古典

温故知新。その解釈の歩み。

温故知新。子曰、温故而知新、可以為師矣。(子曰く、故きを温ねて新しきを知る、以って師と為るべし。)この論語の一節から派生して、今では誰もが大意を知る四字熟語として定着している。しかし過去に様々な解釈が...
お薦めの本

芥川龍之介の人生論「侏儒の言葉」

芥川龍之介「侏儒の言葉」。石黒圭「読む技術」で引用されていて興味を持った。ラ・ロシュフコー「箴言集」に似た味わいだ。題名の「侏儒(しゅじゅ)」の意味を大辞林を引くと、こびと。一寸法師。見識のない人をの...
古典に学ぶ人生論

いかに学ぶか?/「論語」為政第二・述而第七・泰伯第八

論語は読み始めると止まらなくなる。そしてテーマごとに編集したくなる。孔子は「学び」についてどう説いていたのか?ごく簡潔にまとめるなら四字熟語にもなっている「温故知新」。語源となった一節は、子曰く、故き...
中国古典

孔子は富をどう説いたか?/「論語」里仁第四・述而第七・憲問第十四

渋澤栄一の「論語と算盤」を読み直していたら、なんとなく論語が「富」に言及した部分を抜き出したくなった。 孔子は「清貧」を推奨しているものと勝手な印象を持っていたが、富は誰もが欲しいものだから、正しい方...
古典に学ぶ人生論

「知る→好む→楽しむ」と心は躍る/「論語」雍也第六

ブログに良いタイトルつけたなぁと思わせてくれる論語の一節。「子の曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」(論語・雍也第六の二十)ごく簡単に言うと「知る < 好む...
世阿弥「風姿花伝」

勢いに逆らわず時を待て/世阿弥「風姿花伝」

ビジネス書として世阿弥「風姿花伝」を読むという観点があるらしい。 ヘタな自己啓発本より世阿弥「風姿花伝」(12/07/21)世阿弥の年齢別人生論/風姿花伝・年来稽古条々(13/03/27)という記事を...
中国古典

信念の功罪/菜根譚・前集112,130

何かしらの信念を持った人間は信頼されやすい。しかしその信念に固執しすぎて思考停止に陥るのはダメだ。菜根譚を読み返していたら、そのバランスの大切さが示されていた。信念を貫くべきだ(前集112)意を曲げて...
中国古典

41歳での隠居の決意を詠んだ、陶淵明「帰去来辞」。

今月41歳になった。なにげなく中島義道「人生を半分降りる」を読み返していると、41歳頃に隠居生活に入った歴史上の人物が何人かいるようだ。陶淵明…官職を辞したのを最後に二度と仕官しなかった。スピノザ…ハ...
古典に学ぶ人生論

憧れでも妬みでもなくお金と向き合う/井原西鶴「日本永代蔵」

江戸時代に書かれた、井原西鶴の「日本永代蔵」(1688)。ビジネス書として優れていることは以前紹介したが、ヘタなビジネス書より井原西鶴(12/04/24)あのとき読んでからだいぶ月日が経ったので読み返...
お薦めの本

マルクス・アウレリウス「自省録」の背景

ローマ皇帝、マルクス・アウレリウスの手記「自省録」が、NHK「100分de名著」の今月の1冊ということで再読した。自省録のことば「一つ一つの行動を一生の最後のもののごとくおこない、あらゆるでたらめや、...
中国古典

いつも心に風流を/菜根譚・後集4,83,132

初めて中国の古典を読むなら、孔子や老子よりも、「菜根譚(さいこんたん)」が読みやすいのではないかと思う。菜根譚は中国・明代末期に洪自誠によって書かれた随筆集。儒教・仏教・道教の三大思想を踏まえた中国の...
お薦めの本

大衆に埋没しない生き方のヒント/オルテガ「大衆の反逆」

1922年にイタリアでムッソリーニ、33年にドイツでヒトラーが政権を取る、その間の1930年に発表されたオルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」。NHK「100分de名著」で取り上げられていたのを機に読み...
兼好法師「徒然草」

話が意味不明の専門家? その人はエセ専門家。

ある分野について学んでいるが、専門家の話が理解できない。まだ私自身の勉強不足ということなのか?そんな悩みを聞くと、だいたい次のどちらかなのだが、実際に本人の勉強不足見栄を張るために難しい言葉を使ってい...
道元「正法眼蔵」

人の話に学ぶ時の心得/正法眼蔵随聞記

「正法眼蔵随聞記」は師匠である道元の教えを弟子が書き留めたもの。だから仏の道を歩む人たちの心構えがたびたび示されている。もちろんそれは仏教にかぎらず、何かを学ぶ時の心得と捉えることができる。ここでは人...
古典に学ぶ人生論

人知れず善いことを/正法眼蔵随聞記・淮南子・自省録

道元の弟子が師の教えを書きとめた「正法眼蔵随聞記」。その中にこんな一節がある。「今の世、出世間の人、多分は善事をなしては、かまへて人に識られんと思ひ、悪事をなしては人に知られじと思ふ。此れによって内外...
兼好法師「徒然草」

生きる限り求めてしまう三つの欲/徒然草242段

年末年始に経済誌向けの原稿を書いていて字数調整に苦戦した。 こういう体験をしてあらためて、枕草子や徒然草はすごいなと思う。短くまとまっていて内容も深い。 最近あまり古典に触れていなかった気がしたので、...
古典に学ぶ人生論

幸福と成功、希望について/三木清「人生論ノート」

本棚の隅で忘れられていた、三木清の「人生論ノート」。表現が回りくどくて、すぐに放り出してしまったのだが、今月放送のNHK「100分de名著」で再発見することができた。番組自体は去年春の再放送で見ていた...
古典に学ぶ人生論

信頼するに足る存在とは?/内村鑑三「代表的日本人」

上場企業や運用会社のレポートで何を語って欲しいかと問われると、きまって「失敗談が読みたい」と答えるのだが、あまり受け入れられない。おそらく見栄やプライドが邪魔するのだろうが、そういったものに囚われてい...
古典に学ぶ人生論

荘子と徒然草の人生論。人が未来を憂い、現在の欲望を抑えることは難しい?

これだけ暑い日が続くと、地球温暖化を身近に感じる人が増えるだろう。でも将来的な気温上昇に備え、これまで何か行動してきたかというと…。まぁ人間とはそんなものだと思う。そもそも世界は主観的にしか捉えられな...
古典に学ぶ人生論

明恵上人、島に宛てて手紙を書く。

19歳から死の間際まで生涯にわたって、見た夢を記録し続けた鎌倉時代の名僧、明恵(1173~1232)。夢に本気で取り組んだ人物を探せば、ジークムント・フロイト(1856~1939)まで時代を下ることを...