鈴木俊貴さんはシジュウカラの研究を通じて、
「動物言語学」という新たな分野を立ち上げた人物。
私も3年前に初めてこの研究を知って、とんでもなく驚いた。
つい最近まで、言語学者と動物学者の共通認識は、
- 動物の鳴き声を喜び怒りといった感情を伝えるだけ
- 単語を組み合わせる力は人間固有の能力
というものだった。
それを覆していく研究の過程を分かりやすく描いた
著者が大学3年生の2002年からの話なので、本当に最近の話。
シジュウカラは天敵の「鷹」や「蛇」を表す言葉を持っていたり、
警戒と集合を表す言葉には「警戒して集まれ」という順序に決まりがある。
つまり私たちと同じように言葉や文法を持っていることを発見したのだ。
さらにヤマガラ、コガラ、ゴジュウカラとお互いの言葉を理解しており、
私たちが外国語を理解する感覚が鳥たちにもあるということ。
この本を図書館で借りて読んでしまったので、
印税代わりに東京大学の動物言語学プロジェクトに寄付してみた。
寄付特典でオンライン講座に参加できるみたいだから楽しみ。
コメント