資本主義問題

お薦めの本

「時間かせぎの資本主義」が招いた危機のトリレンマ

ヴォルフガング・シュトレーク「時間かせぎの資本主義」。 2013年にドイツで刊行され、2016年に日本語訳された一冊。なんだか面白そうなタイトルなので手に取った。訳者解説によると原題をそのまま訳すと、...
資本主義問題

ピケティ「r>g」の世界に抗うための株式投資

きまぐれにトマ・ピケティの「21世紀の資本」をざっと再読した。 分厚さゆえに数多くの読者が挫折したことが想像できるが、ベストセラーとなったおかげで、その主張は誰もが知っている。 資本収益率が産出と所得...
お薦めの本

加藤典洋「人類が永遠に続くのではないとしたら」

先日、文芸評論家の加藤典洋氏が亡くなった。訃報を聞いて本棚から引っ張り出してきた、2014年に出版された一冊。 人類が永遠に続くのではないとしたら 技術の進歩により無限に続くと思われた産業社会の成長。...
お薦めの本

預言書、スーザン・ストレンジ「カジノ資本主義」1986年刊

ふと出だしを再読したスーザン・ストレンジ「カジノ資本主義」。 現代社会を覆う金融の問題の本質を捉えており、預言書のように思えてくる。 「西側世界の金融システムは急速に巨大なカジノ以外の何物でもなくなり...
資本主義問題

資本主義を救え!/ロバート・ライシュ「最後の資本主義」

ロバート・ライシュの本を読むのは「暴走する資本主義」以来。投資家・従業員・消費者は三位一体であるということを忘れ、投資家として自分さえ儲かればという姿勢でいると、 商品やサービスの品質低下(偽装問題)...
お薦めの本

未来の株式会社は配当が現物給付?/水野和夫「株式会社の終焉」

長期投資を前提に考えた場合、一番の不安材料と言えば、株式会社と証券市場は今のまま、あり続けられるのか?という疑問。 昨年読んだ奥村宏氏の本では、 投資家必読の一冊! 奥村宏「資本主義という病」 巨大企...
資本主義問題

投資家のための柄谷行人「世界史の構造」

数年前に話題になった柄谷行人「世界史の構造」。文庫版が出ていたので先週末に読んでみた。言葉遣いが難解なため、投資家として必要な部分だけ解読。 著者は産業資本主義の成長の前提条件が3つあると説く(P45...
お薦めの本

投資家必読の一冊! 奥村宏「資本主義という病」

株式投資の未来になんとなく不安を感じている。 21世紀は上場維持のコストがうなぎ昇りの時代だから。 最近では金融庁が主導となり、スチュワードシップ・コード(機関投資家の行動規範)コーポレートガバナンス...
資本主義問題

終わらないカジノ資本主義

2008年9月にリーマン・ブラザーズが破綻し、 「100年に一度の経済危機」と叫ばれてから5年が経つ。 今となってはあの時の興奮は一体何だったのだろう? リーマン前と変わらず、金融中心のシステムが続い...
資本主義問題

ニーチェの「神は死んだ」で資本主義はおかしくなった?

大学時代に哲学の講義を受けた親友から、ニーチェの内容のさわりを聞き、なるほろ!と自分勝手に納得して、頭の中でつなげたことをまとめてみる。キーワードはたぶん「神は死んだ」。いちおうどういう話か、手元の本...
お薦めの本

原丈人「21世紀の国富論」は絶対読むべし!

原丈人「21世紀の国富論」が出版されて約2年がすぎた。その後サブプライムローン問題が勃発し、リーマン破綻。原丈人氏のこの本は、ますます輝きを増しているように感じる。今日再読した上で、2年前の記事を上書...