資本主義問題

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トマ・ピケティ「平等についての小さな歴史」

ピケティが分厚い著書3冊を1冊にまとめたというので、 本屋に見に行ったところ、厚さ2cm程度というコンパクトさ! 本棚のスペース確保のために購入した(以前の分厚い本は処分)。 個人的にピケティの著作が...
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ボードリヤール「消費社会の神話と構造」の「希少性」に思う

ボードリヤールの代表作と言われる「消費社会の神話と構造」。 1970年出版で時代が異なるから分かりにくいのか、 そもそも文章が難解なのか…、分からないなりに気になった箇所。 「われわれの生産至上主義的...
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資本主義と民主主義はセットではない?

資本主義と民主主義はセットでひとつ、二人三脚で成り立つ。 これは20世紀に学校教育を受けた私の思い込みなのかもしれない。 20世紀の後半の数十年間に、 民主主義と資本主義を採用していた国が豊かになった...
お薦めの本

カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」

内容もさることながら、翻訳のタイトルが素晴らしい一冊。 カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」。 原題の“WOKE CAPITALISM”の“woke”に、 「意識高い系」という日本語...
お薦めの本

億万長者の罪を描いた、ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」。

ニューヨーク・タイムズの記者が書いた ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」 副題は「世界経済をぶち壊した億万長者たち」。 ダボスマンの意味するところは、 当初…「世界経済フォーラム年次総会」(通称、...
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ケインズが「孫たちの経済的可能性」で予測した100年後はまもなく

最近立て続けに2,3度引用されているのを見かけた、ケインズの「孫たちの経済的可能性」を読んでみたくなった。 検索してみたところ、翻訳家山形浩生さんの訳されたものが、無料でダウンロードすることができた。...
お薦めの本

21世紀版「海賊資本主義」/水野和夫「次なる100年 歴史の危機から学ぶこと」

水野和夫「次なる100年 歴史の危機から学ぶこと」は、「ゼロ金利」の持つ意味を歴史的背景を踏まえて掘り下げた一冊。 私が投資をはじめた約20年前、ゼロ金利は日本に特有の珍現象だったが、今や金利がないの...
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格差解消と貧困救済は似ているようで少し違う?

岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」で紹介されていた、ジョン・ロールズ「正義論」の内容が分かりやすかった。と同時に一般的に資本主義の格差問題が語られるときは、リベラリズムが前提にあると考えるべきなのか...
お薦めの本

トランプ誕生までの思想的背景/岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」

2016年の大統領選挙でトランプが勝利したのは「反知性主義」ではない。その背景を読み解いた、岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」が、とても興味深かったので図解してみた。
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人はなぜ自由から逃走するのか?

エーリヒ・フロム「自由からの逃走」は未読だが、その解説書、仲正昌樹「人はなぜ自由から逃走するのか」を読んだ。近寄りがたい名著の入門編として、仲正氏の著作に助けられることがしばしば。 まずは「自由からの...
お薦めの本

数値化できないものを管理しようとする欲望が「ブルシット・ジョブ」を生んでいる

最近引用されている機会を目にすることが多くなった、デヴィッド・グレーバー「ブルシット・ジョブ」。 過去数十年間で労働生産性は大きく上がったはず。それにも関わらず、ケインズが1930年に20世紀末の姿と...
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投信のせいでESG投資への不信感がつのる。未来を変える力はあるのか?

昨年末に1年のまとめをした時に書き忘れていたこと。 ESG投資関連の投資信託の状況を見つめていると、年々怒りが増してきて、 「ESG」を冠する投資信託は長期投資に不向きだ。(18/07/15) さよな...
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所得格差の解消は世界大戦や国家崩壊がセット?!

最近一人歩きするキーワード「新しい資本主義」。 格差や不平等を解消するために分配を重視することを強調しているのだろうか。社会主義的な資本主義という意味なのか、詳しいことはよく分からない。 ただ丁寧に歴...
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ゲオルク・ジンメル「近代文化における貨幣」(1898年)

投資家人生もだいたい半分を折り返し、残り20~30年だろうから、ここらで一度、資本主義の問題点を自分の中で整理し、これからを考えるヒントにしたい、というのが最近のテーマ。 ゲオルク・ジンメルの「貨幣の...
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格差はエントロピー増大の帰結/矢野和男「予測不能の時代」

この宇宙で「エントロピー増大の法則」に逆らえる存在はない。 この法則を経済現象に当てはめて、富が生まれる源泉を説いた、長沼伸一郎「現代経済学の直観的方法」になるほど!だった。 今度は矢野和男「予測不能...
お薦めの本

ブランコ・ミラノヴィッチ「資本主義だけ残った」

ブランコ・ミラノヴィッチ「資本主義だけ残った」を読了。 この本の要点となる2つの資本主義のかたちについては、 リベラル能力資本主義(アメリカ) 政治的資本主義(中国) すでに著者の別の論文から、まるっ...
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ジョージ・ソロスの“reflexivity”(再帰性・相互作用性)

“Foreign Affairs”別冊アンソロジーを読んだのを機に、グローバル資本主義の問題点をえぐった名著をということで、1998年に出版された一冊を取り寄せた(日本語版は1999年)。 ジョージ・...
お薦めの本

マジックマネー、資本主義の衝突、デジタル独裁国家/“Foreign Affairs”別冊アンソロジー

危機の時は“Foreign Affairs”の別冊アンソロジー 東アジアの地政学について学んでいて、あ!と思い出して購入したのが、“Foreign Affairs”の別冊アンソロジー「パンデミック後の...
お薦めの本

2008年の金融危機は世界をどう変えたのか?/アダム・トゥーズ「暴落」

サブプライムローン問題の前史から、トランプ大統領誕生までの、およそ10年間の世界の政治・経済を描いた、アダム・トゥーズ「暴落」。 上下巻そろえると約1万円になるが、お値段以上の価値があり、当時の株価や...
お薦めの本

レベッカ・ヘンダーソン「資本主義の再構築」

株主価値最大化こそが正義!という旗振り役だったハーバード大学。今ではだいぶ様子が変わっていることを認識できる一冊。 レベッカ・ヘンダーソン「資本主義の再構築」 「企業の目的・存在意義、社会における企業...