投信ビジネスの闇と再生への道

投信ビジネスの闇と再生への道

セゾン投信は天冨良よこ田と同じ道を歩むのか?

日本に積立投資を広めた功労者のひとりである、中野晴啓さんが、親会社クレディセゾンとの対立の末、セゾン投信を追われた件について。 私もちょくちょく意見を聞かれることがあるけど、基本的には投資信託は専門で...
資本主義問題

投信のせいでESG投資への不信感がつのる。未来を変える力はあるのか?

昨年末に1年のまとめをした時に書き忘れていたこと。 ESG投資関連の投資信託の状況を見つめていると、年々怒りが増してきて、 「ESG」を冠する投資信託は長期投資に不向きだ。(18/07/15) さよな...
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ESG投信の化けの皮をはがせ!・その2/金融庁「サステナブルファイナンス有識者会議報告書」

前回はESG投信の情報開示問題についてのEUの対応を紹介。 ESG投信の化けの皮をはがせ!/EUのサステナブルファイナンス開示規則(21/05/27) これに関連して日本でも動きがあったので続編。 金...
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ESG投信の化けの皮をはがせ!/EUのサステナブルファイナンス開示規則

「ESG投資」や「SDGs」というキーワードが話題になるにつれ、これに関連する投資信託が数多く設定されるようになった。この手の商品に対する私の見解は、 そもそも企業は何らかの社会課題を解決するために存...
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さよならESG投資。次はインパクト投資に期待。

先日、経済誌の取材で尋ねられて初めて知ったのだけど、先月設定された「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド」が、投資信託の当初設定額で歴代2位となる金額を集めたそうな。 グローバルESGハイク...
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週刊エコノミスト1月29日号の記事への補足

今日発売の週刊エコノミスト1月29日号に寄稿した記事について、紙面の都合上、書き足りなかった内容を補足しておく。 ESG投資残高の統計データについて 記事の中では日本サステナブル投資フォーラムの発表数...
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インデックス投資の広がりは、個人投資家の金融リテラシー向上の証だろうか?

投資信託協会の統計データを使って調べ物をしていてふと気がついたこと。 株式投信に占めるインデックス投信の割合がかなりの勢いで上昇している。 一部の知恵ある個人投資家だけでなく、全体的に金融リテラシーが...
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付き合う金融機関で運用損益がこんなに変わる!

森信親氏が今年7月に金融庁長官を退任。 私の中での森長官のイメージは、金融機関の悪しき慣習を糾弾し、 一般市民が資産形成を行う環境を改善しようと尽力してくれた人。 とくに2017年4月の業界関係者に向...
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顧客本位の業務運営に関する原則で証券会社はこう変わる!

引き続き「顧客本位の業務運営に関する原則」の勉強メモ。 国内の金融・経済構造の変革を促す環境づくりの一環として、 この原則が作られた、という大きな話が昨日のメモ。 では一般市民・個人投資家にとって、ど...
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銀行とネット証券の運用損益別顧客比率

金融庁が顧客が投資信託の購入の際、販売会社を比較できるように、「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」として、 運用損益別顧客比率 投資信託預り残高上位20銘柄のコスト・リターン 投資信託預...
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大和投信の「女性活躍応援ファンド」が販売会社に壊された?

JSIFで四半期ごとに集計・公表している「個人向け金融商品におけるサステナブル投資残高」。6月末データの確認をしていて、なんだこれ?と目を疑った。この1年間、四半期ごとの集計のたびに、大和証券投資信託...
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「ESG」を冠する投資信託は長期投資に不向きだ。

とくにミレニアル世代(1980年代以降の生まれ)が、 単なる資産形成を目的とした投資ではなく、 社会的な課題解決にもつながる投資(インパクト投資)への関心が高い? という調子で書かれた論文やコラムをよ...
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顧客を投資信託で損させる金融機関はどこだ?

先週6月29日に金融庁から 「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」 が発表されていた。 KPIとは"Key Performance Indicator"の略で評価指標のこと。 アルファベッ...
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社会を意識した投資をしたくても、投信の選択肢がない!

社会を意識した投資をしたい!と願う人が投資信託を選ぼうとした時、選択肢が少なすぎるのではないか?という話をしていてふと思う。鎌倉投信「結い2101」は掲げる理念や情報開示の姿勢は素晴らしいが、現金保有...
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SRIファンド黎明期の2大投信。情報開示の姿勢で明暗分かれる。

小榑さんにいただいた最新刊「闘う商人 中内功」を読んだのを機会に、2006年の著書「良心ある企業の見わけ方」も再読してみた。 2008年に坂本光司「日本でいちばん大切にしたい会社」を読み、具体的な投資...
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一般市民がお金の流れを変えるためにできること

ダイベストメント。 最近インベストメントの反対語として使われることが多い。 社会にとってよろしくない企業の株式を手放すこと等を指す。 たとえばノルウェーの年金基金が、 石炭火力発電関連の企業から投資資...
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投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year への提言

2017年で11回目となった「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」。 私は個別株の投資家なので2015年の例外を除いて投票はしていないが、 ここ数年は1月の表彰式当日にお手伝いとして...
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義母が仕組債を買わされた。西日本シティTT証券がヒドい!

義母がふたたび金融機関のカモにされてしまった! 今年の春にゆうちょ銀行にカモられた話を紹介したが、 ゆうちょ銀行の窓口で投資信託を買ってはいけない(17/04/22) 今回は訴訟例も数多い悪質な金融商...
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アパレル業界の構造的な問題は、投資信託業界にそっくりだ。

先日紹介した「誰がアパレルを殺すのか」を読んでいて、問題点が投資信託の業界とそっくりで、どこも同じなんだなぁと。 この本で指摘されている業界の様々な構造的な問題は、オンワード、ワールド、TSI、三陽商...
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ゆうちょ銀行の窓口で投資信託を買ってはいけない

結婚前の妻が変な投資をしていたのが判明したのをきっかけに、 妻が買わされた変な投資信託「ニッセイ日本勝ち組ファンド」(17/03/11) 続いて妻のお母さんの保有ファンドのチェックをすることになった。...