社会を意識した投資したくても、投信の選択肢がない!

社会を意識した投資をしたい!と願う人が投資信託を選ぼうとした時、
選択肢が少なすぎるのではないか?という話をしていてふと思う。

鎌倉投信結い2101」は掲げる理念や情報開示の姿勢は素晴らしいが、
現金保有比率が高いため、パフォーマンスはそれほどでもない印象
がある。

ならば月次報告書等でそこそこの情報開示をしていて、
「結い2101」をパフォーマンスで上回る投信を掘り起こせないか?

そんな思いつきから、
日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)でサステナブル投資に該当
とリストアップされている投資信託リストから探してみることにした。

純資産残高の推移

まず2018年3月末時点の純資産残高トップ10のファンドにしぼり、
2015年9月以降の純資産残高の推移を検証することにした。

国の年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、
2015年10月に国連責任投資原則(PRI)に署名したことで、
環境・社会・ガバナンスに配慮するESG投資に注目が集まった。

これ以降で純資産残高を減らしてしまっているような投信は、
顧客に見放されているか、運用が下手かのどちらかなので除外する。

また純資産残高が不自然に急増しているような投信は、
ブームに合わせて販売会社がキャンペーンを貼った可能性がある。
今後も販売会社による顧客への回転売買の勧誘などで、
運用の基盤が不安定になる恐れがあるため、投資不適格である。

以上2つの条件をくぐり抜けた投信が「結い2101」を除き3本に絞られた。

残念ながらこの時点で投資対象が国内株のものしか残らなかった。

コスト・リターン

次に信託報酬とパフォーマンスをまとめてみた。
いずれも5年の期間では「結い2101」を上回っており、
ニッセイ健康応援ファンド」の運用成績の良さが際立っている。

情報開示

情報開示の姿勢では「損保ジャパン・グリーン・オープン」が優れている。

投資先各社の環境問題への取り組みが1社300字程度でまとめたレポートがあり、
なぜこの投信にこの企業が組み入れられたか明確になっているのが良い。
だが組入上位銘柄に日本の名だたる大企業が並んでいるにも関わらず、
アクティブシェアを明示していない点に大きな不満が残る。

残念なのが「DCグッドカンパニー」。

運用会社のウェブサイトでは情報開示ゼロと言えるレベル
確定拠出型年金向けということもあるのかもしれないが…。
後述の通り、3本の中で税制優遇を使って積立可能な唯一の投信なので、
なんとかならないものか!と頭を抱えてしまう。

ニッセイ健康応援ファンド」は組入銘柄に特徴があり興味深い。

社名だけ見ても正直ピンとこない企業へも投資されている。
だからこそ投資先企業の事業のどこに注目して投資に至ったのか、
投資判断についての詳しい説明が開示されていないのはいただけない。

積立投資

最後に積立投資に便利な商品かどうかを比べてみる。
つまり積立NISAかiDeCoで選択できるかどうかなのだが…

iDeCoに採用している金融機関は大変少なく、
ネット証券のiDeCoに対応しているのは、
「DCグッドカンパニー」でSBI証券のみの取扱いだった。

まとめ

個人的には「ニッセイ健康応援ファンド」の
健康への貢献につながる企業理念・哲学をもつ企業への投資
という運用方針に興味がある。

日本は高齢化社会の課題解決をビジネスチャンスに変える場として、
世界で最も先進的な事業が生まれてしかるべき国のはずだから。

あとは情報開示の姿勢が変わるかどうか。
投資信託の「信託」とは文字通り「信じて託す」のはず。

個々の企業の何を評価して投資を決定したのか?
そもそも運用チームはどのような経験を持ったメンバーなのか?
などなど信じて託すに値する情報が少なすぎるのだ。

次回は純資産残高上位10ファンドに限らず、検証し直す必要がある。>>>つづく

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