一般市民がお金の流れを変えるためにできること

ダイベストメント

最近インベストメントの反対語として使われることが多い。
社会にとってよろしくない企業の株式を手放すこと等を指す。

たとえばノルウェーの年金基金が、
石炭火力発電関連の企業から投資資金を引き上げた例がある。

機関投資家のダイベストメントに対しては下記のような論点があり、
今のところ売却せずに株主として働きかける説が優勢か?

  • 売却した株式を他の投資家が買うのだから社会全体のリスクは同じでは?
  • 脱炭素化のためには株主として企業に働きかけを行うべきでは?
  • 売却した資金を再生可能エネルギーに振り向けるなら有用では?

ただ企業と対話の場を持たない一般市民が行うのは意外と有益かもしれない。
その参考になる情報を紹介してくれている朝日新聞の記事がある。

原発や化石燃料の事業への融資額が多い銀行に預金しないという選択。
日本の銀行ではみずほ銀行の融資額が突出して大きいようだ。

実は今日、この記事を書かれた朝日新聞の石井さんから、

一般市民が株式投資で世の中にいい投資をするにはどうしたらいいのか?

というテーマの取材を受けた。
話した内容をザッとまとめておくと。

まず投資信託が第一の選択肢になると思うが、業界の構造に問題が…

回転売買をうながして販売手数料を稼ぐ販売会社のビジネスモデルに合わせ、
運用会社はその時々の旬のテーマを掲げた投資信託を作っては潰しを繰り返す。
※これについては金融庁の「金融レポート」が詳しい

もちろん昨今話題のESG投資を謳ったような投資信託もその例外ではなく、
投資哲学や投資の意思決定プロセス等の情報開示が不十分なものがほとんどで、
資金集めの手段として宣伝文句に使われているだけの可能性が高い。

この手の怪しい投資信託を見分けるコツは、
運用報告書の組入銘柄で決まってトヨタ自動車が第1位に登場し、
以下大企業がズラッと並んでいるが、その選定根拠が明示されていない。
要するに隠れインデックスファンドで、
こんな投資信託に投資をしても社会性は皆無と言ってよい。

社会のお金の流れを変える投資をしたい!と願う方にオススメできるのは、
鎌倉投信の「結い2101くらいしか思い当たらない。

世間がESG投資と騒ぐ以前から「サスティナブル投資」をかかげ、
「人」「共生」「匠」をテーマに独自の視点で「いい会社」へ投資。
月次報告書はもちろん、年に1度の受益者総会や投資先への訪問ツアー等、
顧客に対する情報公開にも積極的で、自分のお金の行き先・根拠が明確だ。

また何を大切にしたいかは人それぞれなので、
鎌倉投信の月次報告書や受益者総会に学んで、興味が湧いてきたら、
自分で企業を選んで個別株投資をはじめてみる
のもいいのでは?

取材でもう何年も同じ話を繰り返している気がするのだけど…。

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