日本に積立投資を広めた功労者のひとりである、中野晴啓さんが、
親会社クレディセゾンとの対立の末、セゾン投信を追われた件について。
私もちょくちょく意見を聞かれることがあるけど、
基本的には投資信託は専門ではないので詳しくは分からない。
ただ販売戦略の対立という報道を目にして思い浮かぶのが、
かつて天ぷらの名店と称された、麻布十番の「天冨良よこ田」。
お店の雰囲気が苦手だったので、2010年に1度訪問しただけだが、
天ぷら自体は美味しかった記憶はある。ミシュラン1つ星だったはず。
しかしご主人の横田さんが2021年に引退したのを機に変質。
「天冨良よこ田」の名を買い取った企業があるようで、
よこ田の名を掲げた天ぷら屋が都内を中心に大量出店。
最近では「鮨よこ田」という鮨屋の出店をはじめている。
本物の天ぷらを追求する店ではなくなったということだろう。
(もちろんミシュランの星も失っている)
ただ近年、揚げ油の高騰はもちろん、温暖化や漁師さんの高齢化の影響で、
天ぷらでおなじみのキスやメゴチ等の食材も価格が高騰している。
名店で本物の天ぷらをいただくには、1人25,000円程度になってしまった。
現在のよこ田グループはその半額程度の値段設定になっており、
かつての名声を使って割安感を演出する、案外ウマいビジネスなのかも。
昔のイメージがいつまで有効なのかという問題は残るわけだが。。。
以上がセゾン投信を今後を占う上で参考になりそうな先行事例でした。
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