古典に学ぶ人生論

古典に学ぶ人生論

森信三「人生二度なし」

久しぶりに森信三「修身教授録」を手にとった。「修身」っていうのは戦前の学校で行われていた「道徳」の授業のこと。なんとなく「人生二度なし」って章に吸い寄せられて… 「この肉体が朽ちるとともに、同時にその人の存在の意味も消えるというのでは、実は...
古典に学ぶ人生論

聖徳太子の人生観(十七条憲法から)

昨日に引き続き、聖徳太子の「十七条憲法」から。まずは第九条。 「信はこれ義の本なり。事毎に信あれ。それ善悪成敗はかならず信にあり。」 この当時の「信」の一文字をどう表すのが正しいのか分からないけど、何事も人を信じ、心をこめて行えば、なんでも...
古典に学ぶ人生論

日本の無常感は聖徳太子から

藤原鎌足、不比等のあたりで、それ以前の歴史が書き換えられたらしく、実在したのかが謎な聖徳太子(最近の教科書では「厩戸王」が正式名)。 冠位十二階(603年)、十七条憲法(604年)を制定にたずさわり、また、「日出づる処の天子、書を日没する処...
兼好法師「徒然草」

人の心はうつろいやすい/徒然草26段

人の心はうつろいやすい…。しみじみと感じたとき、徒然草の26段が深い。 「風も吹きあへずうつろふ、人の心の花に、馴れにし年月を思へば、あはれと聞きし言の葉ごとに忘れぬものから、我が世の外になりゆくならひこそ、亡き人の別れよりもまさりてかな...
古典に学ぶ人生論

夢と現実のあわいで

季節外れの花火を静かに眺めながらぼんやりと。去年の今ごろ夢見てた未来は、何1つ実現しなかったな、って思い出す。でも、心身ともに壊れた年初のゴチャゴチャを振り返れば、今もこうしていられることを「ありがたき不思議」と感謝すべきかな。 「思ひかけ...
古今和歌集

紀貫之の和歌で詠む七夕の心

あと10日ちょっとで七夕がやってくる。みんなは何を願うのかな。今日は紀貫之の和歌で、恋と七夕についてつづってみよう。まずは和歌と七夕の関係をごく簡単に。 七夕は、すでに「万葉集」の時代から、さかんに歌に織り込まれ、「古今和歌集」では173...
古典に学ぶ人生論

人生、あっという間だから

とある平安貴族(在原業平?)の恋を中心に描かれた「伊勢物語」。その結びの第125段から。 むかし、男、わづらひて、心地死ぬべくおぼえければ、 ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを 最後は誰もが死ぬって分かっていた...
兼好法師「徒然草」

豊かな人生とは/徒然草123段

今週は今日だけでいくらお金が増えたのかな?と胸躍る瞬間もあったけど…すぐにむなしくなり、数字に踊らされていることに悲しみを覚えた。お金が少し増えたところで何も変わらないから。 豊かな人生って、一体なんなのだろう? 吉田兼好は、徒然草・第12...
古典に学ぶ人生論

水を好んだ「老子」の教え

昨日、引用した老子の78章について、その前の部分も紹介すると、  この世の中には水よりも柔らかでしなやかなものはない。 しかし堅くて強いものを攻めるには水に勝るものはない。 水本来の性質を変えるものなどないからである。 弱いものが強いものに...
古典に学ぶ人生論

優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる

一体誰がこう訳したのか、調べても分からなかったのだけど、「老子」67章で三宝(3つの宝)について語られた部分。  優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる。 つつましくなりなさい、そうすれば広い心を持てる。 人の前を行かないようにしなさい...
お薦めの本

セネカ「生の短さについて」 新訳!

旧訳は「人生の短さについて」だったけど、新訳ではなぜか「人」が消えた。「生の短さについて」「心の平静について」「幸福な生について」の三編構成。それぞれにつき1つだけ、これ!という一文を紹介すると、 生きることにとって最大の障害は、明日という...
お薦めの本

森信三「修身教授録」

SBIの北尾吉孝氏の愛読書として紹介されていたので読んでみた。「修身」とは戦前の学校で行われていた「道徳」の授業。福沢諭吉が"moral science"を「修身論」と訳したのがはじまりみたい。この本は森信三氏による修身...
兼好法師「徒然草」

Essays in Idleness 徒然草の英訳版

もしや?と思って調べてみたらやっぱりあった英語版「徒然草」しかもあの日本文学研究者として有名なドナルド・キーン教授による英訳。簡単な英語で書かれているので、正直、日本語の原文よりも断然読みやすい(笑)Amazon.co.jpの"な...
中国古典

浮世絵と菜根譚の共通点

昨日の菜根譚、なんでこんないいものが中国で読まれなかったのか。やはり中国は明の滅亡の前後に、何か大きな断絶があるのかな?と考える一方で、そういえば日本にも同じような例が…。浮世絵だ。日本では軽視され、その色鮮やかな版画はヨーロッパで高い評価...
名言・名文

菜根譚に出会う

菜根譚(さいこんたん)は、中国・明の時代に書かれた随筆集。 「中国五千年の人生訓を集大成した奇書」と名高い傑作らしいが、中国では忘れ去られ、江戸時代以降の日本で読まれ続けたらしい。1980年代後半になって、日本における「菜根譚」の人気を伝...
兼好法師「徒然草」

タイミングは選ばない-徒然草155段

投資家やってると、投資と関係ない場面でも、タイミングとか意識しちゃうかも。でも、人生には「まだその時期ではない」「今はタイミングが悪い」とか言って、いろいろ先延ばししていられるほど、時間がないんだよね。久しぶりに吉田兼好「徒然草」に登場して...
兼好法師「徒然草」

徒然草・勝手に選んだ名文集

「清貧の思想」の中野孝次氏の「すらすら読める徒然草」なんて本を発見し、またしても徒然草を楽しんだ。いいかげん、いったん区切りを付けなきゃダメだね。人の人生は水の流れと同じく、一点に止まれば濁ってしまうものだから。というわけで、吉田兼好「徒然...
兼好法師「徒然草」

生と死-徒然草93段

「過去に直面した最も大きな試練は何か?」なんて課題レポート書くことになり、そういう切り口で攻められると訳分からない。あまり辛いとか感じないから。そんな私の考えと似ている、徒然草第九十三段と出会ってなんか嬉しかった。吉田兼好「徒然草」第九十三...
兼好法師「徒然草」

徒然草・第74段

バタバタ働いて、長生きと利益に執着したところで、待っているのは老いと死。この世が永久不変じゃなくて、万物は流転するってことに早く気づきなさいよ。ってなことが第七十四段に書いてある。吉田兼好「徒然草」第74段 蟻のごとくに集まりて、東西に急ぎ...
兼好法師「徒然草」

徒然草とスティーブ・ジョブズがリンクした

中野孝次「清貧の思想」をきっかけに「徒然草」を手に取った。第五十九段を読んだ時、スティーブ・ジョブズの名講演を思い出した。頭の中で古代と現代がリンクしたから、忘れないうちにメモしておこう。吉田兼好「徒然草」第59段 大事を思ひ立たん人は、避...