宮本武蔵「五輪書」 瀬戸をいかに渡るか/宮本武蔵「五輪書」火の巻 宮本武蔵の「五輪書」を初めて読んだ。 火の巻で語られる、絶妙の「間合い」とは何か? 武芸だけにとどまらない教訓をざっくり編集すると、 「渡を越すといふは、たとえば、海を渡るに瀬戸という所もあり、または... 2013.07.19 宮本武蔵「五輪書」
道元「正法眼蔵」 私はどこに存在するのか?/正法眼蔵・相対性理論 私たち人間は約60兆個の細胞からできている。 そしてそのうち数千億個の細胞は1日の間に生まれ変わる。 細胞レベルでは絶えず更新されていく私たちのカラダ。 流れゆく細胞の中で「私」は「私」をどこで認識し... 2013.07.06 道元「正法眼蔵」生物と生命の不思議
兼好法師「徒然草」 兼好法師の名人讃歌/徒然草92、109、110段など 一度きりの人生だから、やりたいことに思いっきり打ち込んで、 名人や達人、師匠などと呼ばれるところまで行きたいもの。 「徒然草」は理想の生き方を追い求めた記録でもあり、 そこには兼好法師が憧れた名人が描... 2013.07.02 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論投資哲学を求めて
兼好法師「徒然草」 まずは環境を整える/徒然草58、85、157段 生きてある日は今日ばかり、との死生観から、 「いつやるか? 今でしょ!」と徒然草で説いた兼好法師。 では私たちは何から手をつければいいのか? 「「道心あらば、住む所にしもよらじ。家にあり、人に交はると... 2013.06.26 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 世間に流されないための禅語 日本の株式市場についてコメントを、なんて言われても… 大きな利益と損失が短期間に集中するのが証券市場ってもの。 だから市場は普段通り。つられる人の心に問題があるのだ。 今、なんとなく収集している「禅語... 2013.06.14 古典に学ぶ人生論
兼好法師「徒然草」 いつやるか? 今でしょ!/徒然草59、155、188段 人生で大切なことのほとんどは「徒然草」に書いてある。 中身カラッポの自己啓発本ではなく古典を読むべし! 最近はやりの予備校講師のことばが胸を打つ。 「いつやるか? 今でしょ!」 これは兼好法師が「徒然... 2013.05.15 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論名言・名文
古典に学ぶ人生論 年齢別の人生論を収集中 古典に描かれた年齢別の人生論。 日本人ならやはり世阿弥「風姿花伝」は外せない。 世阿弥の年齢別人生論/風姿花伝・年来稽古条々 でも一般的に有名なのは孔子「論語」。 「子の曰く、吾れ十有五にして学に志す... 2013.05.10 古典に学ぶ人生論
私の人生観 世を捨てても世に捨てられずに生きる ちょうど5年前。 運転免許の更新で10年前と写真を比べて衝撃を受け、 35歳での隠居を宣言した。→その時の記事 今日から1年以内に何らかの決断を!ってことになるけど…この5年間、いろいろ試しながら、真... 2013.05.07 私の人生観古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 しなやかな水のように/老子(8、67、78章) 「弱さ」にこそ「強さ」の源がある。 こんな不思議な反転を初めて指摘したのは、老子だと思う。 私の考える老子の根幹は「水のようにしなやかに国を治めよ!」。 「しなやかに生きろ!」と人生訓に読みかえること... 2013.04.28 古典に学ぶ人生論名言・名文中国古典
日本の美意識 兼好法師の月見/徒然草137段など 便利な時代になった。 徒然草に描かれた兼好法師の「月」観を知りたい!と思えば、 どこの段に書かれているかあっという間に収集できる。 兼好の月への愛は21段の 「よろずの事は、月見るにこそ慰むものなれ。... 2013.04.18 日本の美意識兼好法師「徒然草」
古典に学ぶ人生論 「君主論」の根幹は、運命・力量・時代性 たまに読み返す塩野七生「マキアヴェッリ語録」 。 「君主論」で権謀術数を駆使してでも国家を統治べきだ! と主張した怖い人、というのが一般的なイメージかな。 でもマキアヴェッリの言葉に触れてみると意外と... 2013.04.14 古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 世阿弥の年齢別人生論/風姿花伝・年来稽古条々 2年前に紹介した内容だけど、最近になって心から反省し、 世阿弥を例に「やはり人生50年だ!」と周囲に力説してるので再編集。 能の大成者、世阿弥の書いた能楽論「風姿花伝」。 その第1章に掲げられる「年来... 2013.03.27 古典に学ぶ人生論名言・名文世阿弥「風姿花伝」
兼好法師「徒然草」 徒然草の「あらまほし」生き方 徒然草には「あらまほし」がよく出てくる気がしたので編集。 「あらまほし」は今の言葉で「こうありたい」って感じだから、 集めてみれば兼好法師の人生観が見えてきそうじゃない。 やっぱり目につくのは隠遁生活... 2013.02.17 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 人に必要な広さ もっと広い家を買いたいから住宅ローンを多めに借りようかと… その段階で相談されても、困るんだけどね。。。 私の同世代(30代半ば)は35年ローンを組みたがるものなのか? まぁローンの話はいったんおいと... 2013.01.22 古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 数寄者は名利を求めるべからず 自分が好きで続けていることに理解者など必要ない! 「好き」と同じ読みのことばに「数寄」と書くことばがある。 「数寄というは、人の交はりを好まず、身のしづめるをも愁へず、花の咲き散るをあはれみ、月の出入... 2013.01.02 古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 料理も人生も「淡い味」がいい/菜根譚・前集7、後集25 明朝末期の随筆集、洪自誠「菜根譚」。 中国では注目されず、日本の儒者が編集・刊行し今に残る。 料理に絡めた人生訓を読むと、なるほど中華より和に近い。 まずは前集7項より。 醲肥辛甘非真味。 真味只是淡... 2012.11.25 古典に学ぶ人生論食文化と美食探訪中国古典
道元「正法眼蔵」 無欲にして万物の妙を見る/道元「身心脱落」 無欲であれば万物の本質(妙)に迫ることができるが、 欲があればその表面上の形(徼)に触れることしかできない。 「常に欲無くして以て其の妙を観、常に欲有りて以て其の徼を観る。」 老子の冒頭で語られた金言... 2012.11.17 道元「正法眼蔵」中国古典
古典に学ぶ人生論 今を信じることの大切さ/僧璨大師「信心銘」 中国禅の系譜は「達磨大師→慧可大師→僧璨大師」と流れる。 僧璨大師が残した、心を信じることを説いた銘文「信心銘」。 戦前の禅の研究者、鈴木大拙が、 「堂々たる哲学詩であり、禅旨の大要はこれで尽きている... 2012.11.08 古典に学ぶ人生論中国古典
兼好法師「徒然草」 真の専門家とは?/徒然草167、168段 専門的な知識・経験を得ることで、失われる無知の知。 自説を否定されるような真実から目を背けがちになる専門家。 → 専門的な知識・経験と無知の知(12/10/27) そういえば真の専門家のありかたが「徒... 2012.11.06 兼好法師「徒然草」古典に学ぶ人生論
古典に学ぶ人生論 内なる貧しさに豊かさがある by エックハルト すべてを捨てた先に真の豊かさがある。 そんな教えを説いた一遍上人(1239-89)が現れた鎌倉時代。 ヨーロッパでも同じような思想を持った人物が現れていた。 キリスト教神学者、マイスター・エックハルト... 2012.09.15 古典に学ぶ人生論