古典に学ぶ人生論

古典に学ぶ人生論

花は散るからこそ美しい/世阿弥「風姿花伝」

能の魅力を「花」に例えた世阿弥の能楽論「風姿花伝」。 「時分の花」に惑わされず「まことの花」を目指せ、と説いた部分は、 人生論として捉えることもできることは、以前紹介したとおり。 → 世阿弥の人...
兼好法師「徒然草」

生きてある日は今日ばかり/徒然草の死生観

今月のNHK「100分 de 名著」が、なんと我が愛読書「徒然草」。 これは私もテレビ番組に負けじと語らずにはいられない! この作品の根底を貫く主題は「無常観」。 兼好「法師」とは呼ばれるが、彼の無常...
兼好法師「徒然草」

孤独と向き合う/徒然草12、13、75、134段

人は本来孤独なもの。 そんな事実に目をそらすには好都合なものが今の時代にはたくさんある。 たとえばSNSような、夢幻か現実か分からない人とのつながり。。。 昨年の漢字に「絆」が選ばれたり、経済で言うと...
兼好法師「徒然草」

つれづれ(徒然)に込められた人生観/徒然草75段

「つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」 言わずと知れた、吉田兼好「徒然草」の序段。 「つれづれ」は「す...
お薦めの本

新渡戸稲造「逆境を越えてゆく者へ」

新渡戸稲造が自らの人生哲学を説いた「修養」「自警」から、 「苦難の時をいかに生きるか」をテーマに編集、現代語訳にした本。 新渡戸の著書は「武士道」しか読んだことないから、ちょうどよかった。 世の中には...
古典に学ぶ人生論

森信三「人生二度なし」

久しぶりに森信三「修身教授録」を手にとった。「修身」っていうのは戦前の学校で行われていた「道徳」の授業のこと。なんとなく「人生二度なし」って章に吸い寄せられて… 「この肉体が朽ちるとともに、同時にその...
古典に学ぶ人生論

聖徳太子の人生観(十七条憲法から)

昨日に引き続き、聖徳太子の「十七条憲法」から。まずは第九条。 「信はこれ義の本なり。事毎に信あれ。それ善悪成敗はかならず信にあり。」 この当時の「信」の一文字をどう表すのが正しいのか分からないけど、何...
古典に学ぶ人生論

日本の無常感は聖徳太子から

藤原鎌足、不比等のあたりで、それ以前の歴史が書き換えられたらしく、実在したのかが謎な聖徳太子(最近の教科書では「厩戸王」が正式名)。 冠位十二階(603年)、十七条憲法(604年)を制定にたずさわり、...
兼好法師「徒然草」

人の心はうつろいやすい/徒然草26段

人の心はうつろいやすい…。しみじみと感じたとき、徒然草の26段が深い。 「風も吹きあへずうつろふ、人の心の花に、馴れにし年月を思へば、あはれと聞きし言の葉ごとに忘れぬものから、我が世の外になりゆくな...
古典に学ぶ人生論

夢と現実のあわいで

季節外れの花火を静かに眺めながらぼんやりと。去年の今ごろ夢見てた未来は、何1つ実現しなかったな、って思い出す。でも、心身ともに壊れた年初のゴチャゴチャを振り返れば、今もこうしていられることを「ありがた...
古今和歌集

紀貫之の和歌で詠む七夕の心

あと10日ちょっとで七夕がやってくる。みんなは何を願うのかな。今日は紀貫之の和歌で、恋と七夕についてつづってみよう。まずは和歌と七夕の関係をごく簡単に。 七夕は、すでに「万葉集」の時代から、さかんに...
古典に学ぶ人生論

人生、あっという間だから

とある平安貴族(在原業平?)の恋を中心に描かれた「伊勢物語」。その結びの第125段から。 むかし、男、わづらひて、心地死ぬべくおぼえければ、 ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざ...
兼好法師「徒然草」

豊かな人生とは/徒然草123段

今週は今日だけでいくらお金が増えたのかな?と胸躍る瞬間もあったけど…すぐにむなしくなり、数字に踊らされていることに悲しみを覚えた。お金が少し増えたところで何も変わらないから。 豊かな人生って、一体なん...
古典に学ぶ人生論

水を好んだ「老子」の教え

昨日、引用した老子の78章について、その前の部分も紹介すると、  この世の中には水よりも柔らかでしなやかなものはない。 しかし堅くて強いものを攻めるには水に勝るものはない。 水本来の性質を変えるものな...
古典に学ぶ人生論

優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる

一体誰がこう訳したのか、調べても分からなかったのだけど、「老子」67章で三宝(3つの宝)について語られた部分。  優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる。 つつましくなりなさい、そうすれば広い心を...
お薦めの本

セネカ「生の短さについて」 新訳!

旧訳は「人生の短さについて」だったけど、新訳ではなぜか「人」が消えた。「生の短さについて」「心の平静について」「幸福な生について」の三編構成。それぞれにつき1つだけ、これ!という一文を紹介すると、 ...
お薦めの本

森信三「修身教授録」

SBIの北尾吉孝氏の愛読書として紹介されていたので読んでみた。「修身」とは戦前の学校で行われていた「道徳」の授業。福沢諭吉が"moral science"を「修身論」と訳したのがは...
兼好法師「徒然草」

Essays in Idleness 徒然草の英訳版

もしや?と思って調べてみたらやっぱりあった英語版「徒然草」しかもあの日本文学研究者として有名なドナルド・キーン教授による英訳。簡単な英語で書かれているので、正直、日本語の原文よりも断然読みやすい(笑)...
中国古典

浮世絵と菜根譚の共通点

昨日の菜根譚、なんでこんないいものが中国で読まれなかったのか。やはり中国は明の滅亡の前後に、何か大きな断絶があるのかな?と考える一方で、そういえば日本にも同じような例が…。浮世絵だ。日本では軽視され、...
名言・名文

菜根譚に出会う

菜根譚(さいこんたん)は、中国・明の時代に書かれた随筆集。 「中国五千年の人生訓を集大成した奇書」と名高い傑作らしいが、中国では忘れ去られ、江戸時代以降の日本で読まれ続けたらしい。1980年代後半に...
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