機械をどこまで小さくできるか?/2100年の科学ライフ

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IBMが分子で世界最小のアニメを描いた。→YouTube

なんでIBMがこんなことして遊んでいるのだろう?

機械をどこまで小さくできるか?という挑戦が背景にあるみたい。

ムーアの法則の終焉

1~2年ごとに性能が2倍になっていくコンピュータ。

過去半世紀にわたってあらゆる産業の成長の原動力だった。

これを支えてきた原理は以下の3つとミチオ・カクは指摘。

  1. 電気的なシグナルは高速に近いスピードで伝わる
  2. 光に詰め込める情報の量はほぼ無限
  3. トランジスタの小型化

このなかで限界があるものは3番目。

トランジスタが原子のサイズまで小さくなった時がその限界。

どうやらここ10年くらいの間に起きることのようだ。

だからテクノロジー業界は原子レベルでのモノ作りを研究している。

不確定性原理の壁

原子レベルのモノ作りを支配する物理法則は量子論

その大きな壁がハイゼンベルクの不確定性原理

粒子の位置を測定しようとすると、その行為が対象の速度を変化させ、 
速度の測定値に不確定性を生み、測定精度に限界が出るというもの。

コントロール不能な世界で、モノ作りをどう実現するのか?

  • 光コンピュータ
  • 量子ドットコンピュータ
  • DNAコンピュータ

「2100年の科学ライフ」では次世代コンピュータとして、

上記の3つが紹介されており、近未来(~2030年)に実現と。。。

ちひさきものはみなうつくし

この分野で日本の出番はあるだろうか?

自動車やウォークマン、携帯電話をはじめとする産業製品から、

正月のおせち料理やお弁当といった食文化にいたるまで、

技術や物語をコンパクトに収める「ちひさきもの」への愛。

小ささの争いでは、日本の伝統が他国を圧倒して欲しいものだ。

2100年の科学ライフ 2100年の科学ライフ

(2012/09/25)

ミチオ・カク

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