めくるめく和歌の世界

万葉集

坂道には神が宿る/山野勝「大江戸坂道探訪」

大江戸坂道探訪。著者は日本坂道学会の会長、山野勝氏。ちなみにこの学会2名で副会長はタモリさん。たくさん歩いた方が頭の回転が良くなる気がして、駅2つくらいの距離なら歩くことにしている。そんな時に出会った...
古今和歌集

雪を見立てる古今和歌集、雪の白さを愛でる新古今和歌集。

古今和歌集(905年)と新古今和歌集(1205年)。この300年で大きく変わったのは冬の美の再発見。雪の和歌を比べるとその変化が見てとれる。古今和歌集では紀貫之の雪を花に見立てた歌や雪降れば 冬ごもり...
西行「山家集」

西行「山家集」冬の章より落葉歌

葉を散らす木々や地面に覆う落ち葉。それが秋から冬に変わる頃の歌人の関心事だった。西行「山家集」冬の章から何首かピックアップ。立田姫 染めし梢の 散るをりはくれなゐあらふ 山川の水紅葉よる 網代の布の ...
百人一首

用賀と百人一首の謎

世田谷美術館で「魯山人展」やってるよー!と誘ってもらって、初めて用賀の駅に降りて「?!」まずは古代ローマの円形劇場風の階段がお出迎え。そして駅から美術館のある砧公園までの道のりが凄い!路面に百人一首が...
万葉集

フォーチュンクッキーの由来は古代の言霊信仰

無文字社会の時代が長かった古代の日本では、口から発する言葉に霊力が宿ると考えられていた。言霊とはいったいどういうものだったのか?言霊信仰/古事記を読む・4 古事記については以前まとめたとおり、自分の名...
古今和歌集

散る紅葉が冬にずれ込む新古今和歌集

秋は紅葉の季節。温暖化で2050年の京都の紅葉の見頃はクリスマス頃?なんて予測もあるそうだが、そのつながりで気になること。平安時代の後期1000~1200年頃の京都は暑く、冬に池にはった氷を採取し、山...
西行「山家集」

「なんとなく」の由来を求めて/西行「山家集」

「なんとなく」って言葉をよく使う気がする。日本語の曖昧さの象徴的な言葉であり、論理ではなく直感的に捉える日本的な感性でもある。いつ頃から使われていた表現なのか?和歌データベース を使って調べたところ、...
万葉集

絶滅危機のうなぎ。万葉以来の食文化が消える?!

ニホンウナギが絶滅危惧種となり、うな重の消滅へまっしぐら。なぜこんなことになってしまったのか?塚本勝巳「ニホンウナギとともに生きる」 リンク先は昨年開催されたシンポジウムの講演動画。ウナギ絶滅の原因は...
万葉集

秋の味覚「きのこ」の日本文化史

日本でマツタケが食べられるようになったのは、以下のような経緯があると田家康氏は説明する。東大寺建立には7万本のスギ・ヒノキが使われたように、木造建築のための大規模な森林伐採 スギ・ヒノキ林の後にアカマ...
古今和歌集

紅葉の和歌といえば/百人一首17「ちはやぶる…」

紅葉の時期が近づいてきた。東京でもほんのり色付きはじめた木も見かける。紅葉の和歌といえば真っ先に思い浮かぶのが、百人一首に収録される在原業平の一首。ちはやぶる 神代もきかず 竜田川からくれなゐに 水く...
古今和歌集

日本人だから聞こえる虫の声。欧米人には雑音。

涼しくなるにつれて、虫の声が耳に入ってくる。あれ松虫が 鳴いているちんちろ ちんちろ ちんちろりんあれ鈴虫も鳴き出したりんりんりんりん りーん りん秋の夜長を鳴きとおすあ~ おもしろい 虫の声♪虫の声...
日本の美意識

中秋の名月を詠わない古今集。月が不吉な竹取物語。

西行(1118~90年)は詠んだ中秋の名月の和歌。 西行、中秋の名月を詠う(山家集)日本ではいつ頃から中秋の名月を愛でていたのか?「古今和歌集」(905年)の秋の巻を開いてみて、あれ?中秋の名月を詠っ...
古今和歌集

日本独自の思想や哲学の原点にあたる古典は?

読者の方から質問いただきました。「日本独自の思想や哲学の原点にあたる古典は何ですか?」ムム…「独自の」という部分が結構ムズカシイ。海外に目を向けると思想や哲学を書き表した古典は、 中国では老子や孔子 ...
西行「山家集」

西行、中秋の名月を詠う(山家集)

今年2014年は中秋の名月が9月8日なんだって。旧暦8月15日の満月だから現在の暦と微妙にズレる。例年は9月中旬~10月上旬だけど今年は特に早い。西行の「山家集」を探してみると、中秋の名月を題材にした...
古今和歌集

ホトトギス。この世とあの世をつなぐ鳥。

ホトトギスって漢字にするとなんか変だよね。不如帰、杜鵑、時鳥、子規、杜宇、蜀魂などなど。なんでこんなたくさんあるのかな?と少し調べてみた。不如帰、杜宇、蜀魂については中国の伝説に基づくようだ。古蜀の王...
日本の美意識

恋をすると世界が違って見えるわけ/ルーマン「情熱としての愛」

日本が哲学に目覚めた時期が遅いのはなんでだろう?西洋では古代ギリシア、中国では戦国春秋時代だけど、日本は空海(774~835)あたりでようやくはじまる感じ。おそらく日本では長らく無文字社会が続いたこと...
めくるめく和歌の世界

紅葉の和歌に起きた異変は温暖化の影響か?

古今和歌集(905年)にはなかった夕立の和歌が、新古今和歌集(1205年)に現れる背景は温暖化では? 夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた?というのが前回の話だった。そういえば夕立の和歌だけではな...
新古今和歌集

夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた?

夕立の多い季節。昔の人たちはどんな感じで空を眺めていたのかな?和歌をたどってみると、少し奇妙なことが分かった。新古今和歌集以前に夕立の和歌がほとんどない。まずはその新古今集(263)から西行法師の一首...
西行「山家集」

真夏の夜の月歌

日本の月というと中秋の名月など秋のイメージだけど、和歌集をめくっていたら、夏の月もあることを知った。月の和歌といえば、まずは西行の「山家集」より。むすぶ手に 涼しき影を 慕ふかな清水に宿る 夏の夜の月...
めくるめく和歌の世界

建礼門院右京大夫の和歌で詠む七夕の心

七夕の和歌については、これまでもいくつか紹介してきた。七夕の和歌 in 古今和歌集紀貫之の和歌で詠む七夕の心柿本人麻呂の和歌で詠む七夕の心今日は「建礼門院右京大夫集」から七夕の和歌を少々。 この古典の...