古今和歌集(905年)にはなかった夕立の和歌が、
新古今和歌集(1205年)に現れる背景は温暖化では?
というのが前回の話だった。
そういえば夕立の和歌だけではなくて…
唐木順三「日本人の心の歴史」では、
和歌集の「秋歌」の巻で最も多く詠まれた題材が
- 古今、後撰、拾遺までは「紅葉」
- 後拾遺、千載、新古今では「月」
というデータとともに紅葉の和歌が減少した理由として、
「拾遺までは主として秋の景物として扱われていた紅葉が、後拾遺以下において主として冬の景物として扱われるようになったという取り扱いの変化。」
と指摘している。
これって温暖化で紅葉の色付きが遅れたのでは?
ちなみに拾遺和歌集は1006年頃、後拾遺和歌集は1086年成立。
科学的に追求された過去に古典をかけ合わせる。
こういうの面白いと思うけどなんか良い本ないかな。
図書館に探しに行ってみよう♪
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