めくるめく和歌の世界

めくるめく和歌の世界

「会う」より神聖な輝きを持つ「逢う」

なんとなく気になった言葉。「会う」と「逢う」を微妙に使い分けている気がする。「会っていながら逢っていないうたが無数にある中で、行きすぎたうたに呼び返される時がある。そうではなく、初めて会ったのに逢えた...
百人一首

1000年以上も変わらぬ奇跡/百人一首7「三笠の山に…」

百人一首の暗記に挑戦したのは小学生の時。恋はまだ分からない。日本語もあまり得意ではない。そんな時期の私が一番最初に覚えたのが、天の原 ふりさけみれば 春日なる三笠の山に いでし月かも作者の阿倍仲麻呂は...
百人一首

「待つ」とは信じ、祈ること/百人一首97「来ぬ人を…」

技術の進歩とともに、待ち時間の短い世の中になってきた。だから人はしだいに待つことができなくなっていった。 混んでいる急行電車にムリヤリ乗ろうとする バス停で怖い顔をして立っている エレベーターのボタン...
百人一首

和歌の中の富士山/百人一首4「富士の高嶺に…」

富士山の噴火の最古の記録は781年なんだとか(続日本書紀)。「天応元年七月癸亥駿河国言富士山下雨灰灰之所及木葉彫萎」当時の富士山は今の桜島のように常に噴煙を上げていて、小規模な噴火を繰り返しては、火山...
万葉集

月の語源/時を司る月の神

月の語源は「時」から来ている、なんて話を読んだ。「ツキ」と「トキ」。うーん…(笑)"Moon"の語源"motion"や"move"には近いか?そういえば万葉集の中に(985)、古事記にも登場する月の神...
日本の美意識

冬の夜空への想い。やがて「わび・さび」へ?

最近は中国から飛んでくるpm2.5の問題もあるけど、 冬は空気が澄んで夜空が綺麗に見える季節。 東京でもすぐにオリオン座が見つけられるほど。 昔の人は冬の夜空をどう見ていたのだろう。「十二月ついたちご...
お薦めの本

女性視点の平家物語/建礼門院右京大夫集

平家の栄華と滅亡を描いた「平家物語」が叙事詩なら、 「建礼門院右京大夫集」は抒情詩・平家物語と言える。 作者・建礼門院右京大夫の立ち位置は、 そして鴨長明や慈円とだいたい同世代だから、 「方丈記」や「...
万葉集

日本の伝統食「あゆ」は釣り占いの魚

今年も鮎(あゆ)を食べなかったな。鮎は弥生時代頃から、日本人が好んで食した魚。奈良時代の古典から「鮎」にちなんだ話題をいくつか。古事記(712年)では神功皇后が朝鮮遠征の帰り道に、佐賀県・玉島川のほと...
日本の美意識

古今和歌集・よみ人しらずの恋歌

詩の歴史上、他国にはない日本の和歌の特徴は、時代の権力者やその栄華を讃えた歌がほとんどない わずか31文字に、ありったけの想いを込める 恋歌の多さが尋常ではなく、僧侶までが恋を歌う があげられ、とりわ...
古今和歌集

「君が代」は古今和歌集の和歌

古今和歌集に収録される歌の約4割が作者不明。長い年月、多くの人々に歌い継がれるうちに、最初は誰が詠んだのか分からなくなってしまった。そんな歌が「よみ人しらず」の和歌として残されている。実は現在の国家「...
私の人生観

隠居ではなく遁世と世俗の間へ

かつて「35歳で隠居!」と宣言し、その時が来た2013年。実際に完全に捨てきることはむずかしかった。鎌倉時代に漂白の旅と草庵に生きた数寄者・西行でさえ、 世の中を 捨てて捨て得ぬ 心地して 都離れぬ ...
日本の美意識

月の満ち欠けにめぐり逢いを見る(新古今和歌集)

「恋・桜・月」は日本文化形成に不可欠な3点セットだった。でも「月」が日本人の心の問題になった時期は遅く、おそらく平安時代後期のあたりから、というのがこの記事。日本はいつから「月」に目覚めたのか?(13...
日本の美意識

まほろば・うるはし・うまし/古代人の日本観

暑さゆえに移住の話をすると「どこの国へ?」と聞かれる。私は日本より良い国はなんかあるわけない!と思ってるけど、(とくに「食」の面で→ミシュランガイドの星の推移や国際比較)世間一般にはどんよりした空気が...
万葉集

柿本人麻呂の和歌で詠む七夕の心

織姫と彦星の七夕にまつわる星の伝説。 万葉集の時代には、すでに日本人の心をつかんでいて、 とくに10巻には98首もの七夕の和歌が並んでいる。 その中から柿本人麻呂が詠んだものをいくつか。夕星も 通ふ天...
万葉集

万葉集に描かれた食文化(海の幸)

最近、万葉集を読み始めた。古今和歌集以降の和歌は月、恋、桜を中心に展開するけど、万葉集は4,500首近く収録されることもあり、その情景もさまざま。ここでは当時の食文化(海の幸)に関連しそうな和歌を編集...
日本の美意識

古今和歌集・よみ人しらずの四季の歌

古今和歌集に収められている1100首の和歌のうち、約4割が作者不明の「よみ人しらず」となっている。作者不明と言われると、名歌ではないような気もするけど、「よみ人しらず」に込められた正しい意味合いは、「...
万葉集

万葉集、ツクヨミ(月読)の和歌

古事記では黄泉の国から逃げ帰ったイザナギノカミが、 川で禊をした際に3人の子供が生まれる場面が描かれる。アマテラスオオミカミ(天照大神) ツクヨミノミコト(月読命) スサノオノミコト(須佐ノ男命) こ...
お薦めの本

恋の和歌/日本の苗代を求めて

現在の日本を知るために歴史を読み解くという観点では、応仁の乱以後だけで十分、って考えにも一理ある。現代に通ずる日本の生活文化の原点は室町時代にあるから。でもそれ以前にさかのぼるべき主題のひとつに「恋」...
日本の美意識

新古今和歌集の桜歌/無常と面影

古今和歌集(905)から時代を下ること300年。 鎌倉時代初期に完成したのが新古今和歌集(1205)。 桜の和歌に込められた想いを辿ると変わったなぁ、という印象。古今和歌集の桜歌(13/03/18) ...
日本の美意識

古今和歌集の桜歌

古今和歌集の桜歌を気ままに編集。 まずこの時代の代表的な桜歌といえば在原業平(古今集53)の世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし桜が散ってしまう事へのドキドキ感を表した名歌。 ち...