ニホンウナギが絶滅危惧種となり、うな重の消滅へまっしぐら。
なぜこんなことになってしまったのか?
リンク先は昨年開催されたシンポジウムの講演動画。
ウナギ絶滅の原因は私たち日本人の食べ方にある。
1990年代以降、ファーストフードやスーパーが、
ウナギを薄利多売するビジネスモデルを始めたことで、
日本人が世界中のウナギを食べ尽くしてしまった。
てっきりあの手の食品は回転寿司と同様、
本物のウナギではなくヘビ系だと思っていたが…。
養鰻業は種苗を100%天然のシラスウナギに依存するから、
牛丼やハンバーガー使われる牛肉と同じ食べ方をしてはダメ。
食肉には使えない切れ端を化学処理したピンクスライムだから、
マクドナルドは安く提供できたのだ。※最近使用をやめた
政府主導で早急に販売規制をかけなければ、
パンダのステーキやトキの焼き鳥を食べてるのと一緒だぞ!
と日本は世界から袋だたきにあうことだろう。
石麻呂に 吾れもの申 夏痩せに
よしといふものぞ 鰻とり食せ
痩す痩すも 生けらばあらむを 将やはた
鰻を漁ると 河に流れな
夏バテで痩せている友に鰻を食べることを薦め、
無理に河に入って鰻を捕ろうとして流されないようにね、
と万葉集に詠われたうなぎの和歌。
千数百年も続く日本の食文化の危機。
せめて本気で美味しいものを食べたいときの
老舗ウナギ店でのうな重くらいは残したいものだ。
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